魔法先生ネギま英雄達の軌跡   作:双龍

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とうとう龍斗の戦闘シーンです、かなり強くしてしまったので心配ですがまあ悔いはありません、それでは7話をお楽しみ下さい。


7話

その日の夜、寮の中を一人の男が歩いていた、その男はネギたちの寝ている部屋の前で止まり部屋を開けようとした。

 

「こんな夜中に女性の部屋を訪ねるのかい?、不粋だね~」

 

男は声のする右側を向くと少し離れたところに龍斗が不適な笑みを浮かべて立っていた。

 

「関西呪術協会、いやアーウェルンクスの部下だろ」

「!?、何故その事を」

「今君が教えてくれたよ」

「ただの優男かと思ったら、見た目に似合わず狡猾な男だな、私が来ることも分かっていたようだしな」

「まあねアイツが簡単に引いたから警戒してたんだ、1度引いてから攻める戦術の基本だからね、僕は魔法界で戦争の経験があるのでね」

「なるほど中々に経験豊富だな」

 

男は冷や汗を流すと右手で抵抗しようと動かした、その時龍斗は一瞬で間合いを詰めて男の右手を掴んだ。

 

「こんなところで魔法使わないでほしいな」

 

龍斗がそう言うと一瞬で麻帆良にある湖の上に移動した。

 

「!?水の上か、何をした」

「転移魔法だよ、ここは麻帆良の中にある湖の上、しかし一瞬水の上と認識して浮遊術を使うとは君も中々やるね」

 

龍斗と男は湖の上に浮いていた。

 

「朱神龍斗、我が名はジェイドミュラー、貴様を倒しフェイト様の命令を遂行する」

 

「覚悟があるみたいだねなら、やるしかないな」

 

龍斗とジェイドは互いに拳を構えた。

 

「こちらから行くぞ、瞬突」

 

ジェイドは一瞬で龍斗の腹に正拳突きを入れると龍斗を吹き飛ばした。

 

(手応えありだ)

 

男はそう感じると魔法の詠唱を始めた。

 

「ヴェイク ボルク リシュテイト、氷の精霊100頭 集い来たりて 敵を切り裂け 魔法の射手 連弾 氷の100矢」

 

ジェイドは追尾型の氷の矢を龍斗に向けてはなった、龍斗は体勢を立て直すと龍斗は右手を前に出した。

 

「氷の矢を100か中々やるなだが、風楯」

 

龍斗は風の楯を出して氷の矢をすべて防いだ。

 

「な、何!?だだの風楯で防ぎきっただと、くっならば、ヴェイク ボルク リシュテイト、集え氷の精霊 槍もて迅雨となりて 敵を貫け 氷槍弾雨」

 

ジェイドの後ろから氷の槍が出現し龍斗に槍の雨を浴びせようとした。

 

「ならこれでどうかな、風塵乱挑」

 

龍斗が魔法を唱えるとジェイドは竜巻の真ん中に閉じ込められた。

 

「な、何!?」

 

ジェイドは氷の槍を放つと竜巻によって全ての槍が男に跳ね返ってきた。

 

「ぐわあああ」

 

ジェイドの悲鳴が聞こえると竜巻が消えてジェイドが血を流して立っていた。

 

「風塵乱挑は当たった魔法を跳ね返す効果がある、さあまだやるかい?」

「あ、当たり前だ、確かに貴様と私の力の差は歴然だ、だが私はフェイト様の為にも引くわけにはいかんのだ」

 

ジェイドはフラフラになりながらもそう叫ぶと龍斗よりも上に移動しまた呪文の詠唱を始めた。

 

「ヴェイク ボルク リシュテイト、氷神の戦槌」

 

ジェイドは巨大な丸い氷の塊を出現させた、ジェイドの魔法を見て龍斗の表情が真剣になった。

 

「その魔法まで使えるのか」

 

その時龍斗はジェイドの体から大量の血が流れていたのを見た。

 

(これ以上無理をすると彼が死ぬな)

 

「これで終わりだ」

 

龍斗に氷の塊が迫ったその時一人の声が龍斗の耳に届いた。

 

「朱神さーん!!」

 

その方向を見るとネギとアスナそしてタカミチが岸に立っていた、夜寝ていたネギは魔力のぶつかりを感じたカモに起こされた、そして同じく起きたアスナと一緒に魔力の感じる方に向かった、するとそこにはジェイドと龍斗が戦闘をしていた、助けに入ろうとしたネギをタカミチが止めたのである。

 

(ネギ君・・・少しだけ本気を見せるとするか)

 

龍斗はスーツの内ポケットから自分の絵が書かれたカードを取り出した。

 

「あ、あれはパクティオーカード!?」

 

カモはパクティオーカードを出した事に驚いた。

 

「ネギ君良く見ておくといい、あれがナギと同じ次元にいる男の力だ」

 

タカミチが言うとネギは視線をタカミチから龍斗に戻した。

 

「今さらどんなことをしても無駄だ」

 

ジェイドは氷の塊の落ちる早さを上げた。

 

「それはどうかな?、来たれ」

 

龍斗がそう唱えるとカードが光った、するとカードが消えて二本の大きな石でできた剣が現れ柄からは包帯の様なものが垂れていた、龍斗はその二本の石剣を持った。

 

「風裂閃」

 

龍斗は二本の剣を縦に同時に降り下ろした、すると氷の塊は真っ二つに斬られた。

 

「「!?」」

 

これにはネギとアスナは驚きを隠せないでいた、そして龍斗はジェイドの前に立った。

 

「なるほどそれがあんたのアーティファクトか、アーティファクトの中でも数本しかないと言われる神の剣、レア中のレアじゃないか」

 

「風神の剣だ」

 

ジェイドと龍斗が話していると、石で出来た一本の大きな柱が龍斗とジェイドの間に落とされ、柱でジェイドの姿が遮られ柱が落ちるとフェイトが男の前に立っていた。

 

「これはこれはアーウェルンクスいや、フェイトと今は名乗ってるのか、いい名だな」

「これ以上は無駄だ引こう」

「申し訳ありませんフェイト様」

「何だい?決着つけなくてもいいのかい?」

「今貴方と戦えば此方もかなりの被害を被る、それは御免だ、すまないが勝負はここまでにしてもらうよ、それと悪いけど御子神も返してもらった、それじゃあ」

 

そう言うとフェイトは水の転移魔法で消えた、消えたのを見届けた龍斗はネギたちの所に降りた。

 

「久しぶりだねタカミチ君」

「お久し振りです龍さん、お元気そうですね」

「ごめん逃がしてしまった、後捕まえた御子神も逃がしたと言っていたよ」

「そうですか分かりました、確認して来るついでに僕が学園長に報告しておきますよ」

「ああ、頼むよ」

「じゃあねネギ君、アスナ君」

「う、うんありがとうタカミチ」

「高畑先生おやすみなさい」

 

タカミチはネギたちに別れ言うと一瞬で消えた。

 

「ネギ君すまないね、起こすつもりじゃなかったんだが」

「い、いえ、それにしても凄い強さですね朱神さん」

「龍斗」

「へ?」

「龍斗でいいよ、それとタカミチ君には敬語使ってないんだろ、なら敬語もいらないよ」

「分かりました、いや分かったよ龍斗」

 

ネギは手を出すと龍斗もネギの手を握り握手をした、二人が友になった瞬間だった。

 

 

 

 

 




書き終わりました、アーティファクトの説明も次の回にできるようにします。それではまた8話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。

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