ネギの試験が終わったある日龍斗は学園長に呼ばれて学園長室を訪ねていた。
「学園長、朱神です」
「おお、入ってくれ」
「失礼します、お早うございます学園長ご用件はなんでしょう?」
「犬神小太郎という子を知っておるな?」
「はい、京都でネギ君と僕に戦いを挑んだ子ですが、何かあったんですか?」
「ふむ、実はな詠春から連絡でその子が脱走したという報告があっての」
「脱走!?(そんな子には見えなかったが)」
「まあ心配は無いと思うが一応お前だけには報告しておこうと思っての」
「分かりました気を付けておきます」
「ネギ君の方はどうじゃ?」
「順調だと思いますよ、エヴァの修行はキツイみたいですけど、それとアスナ君とケンカをしたみたいですが何とか仲直りしたみたいですし」
「そうか」
「学園長そろそろ俺は次の授業がありますので失礼します」
「忙しいところ呼び出してすまなかったの」
龍斗は学園長室を出て授業に向かった、龍斗はその日最後の授業が終わると3ーAのホームルームに出ていた、ホームルームに顔を出したのは近頃ネギがエヴァとの修行で疲れていて心配していたからである。
「それでは~皆さん気を付けて帰って下さいね~」
(やれやれエヴァは少しやりすぎなんだよ)
ネギはホームルームが終わるとふらふらしながら教室を出ていったそれと同時にエヴァも教室を出ていった、そんなネギを見てクラスのメンバーは心配していた、すると龍斗のところにアスナがやって来た。
「ねぇ龍さんネギの奴どうしちゃたの?」
「どうもエヴァとの修行がキツイみたいだね」
「だからってあんなになるかな?」
「そうだ、気になるならこれからみんなでエヴァのところに行ってみるか?」
「みんな?」
龍斗がアスナの後ろを指差すと、和美 木乃香 刹那 古菲 のどか 夕映がアスナの後ろに集まっていた。
「あんたたちねぇ~」
「まあまあアスナあたしたちもネギ君の事は気になるし一緒についてくよ」
「じゃあついて来なさい、エヴァのところまで案内しよう」
龍斗はアスナたちを連れてエヴァのログハウスへと向かった、エヴァのログハウスに着くと先に来ているはずのネギやエヴァの姿が何処にも見えなかった。
「あれ?ネギは何処にいったのかな?」
「なにやってるんだ君たち、ネギ君がいるのは地下だよ」
龍斗に誘われながらみんなが地下に来ると巨大な丸い瓶が横たわりその中にミニチュアのような建物があった。
「龍さんネギはいったい」
「この中だよ」
龍斗が瓶を指差すと龍斗とアスナ以外の全員の体が消えていった。
「あ、あれ?皆何処に」
「大丈夫だよ、さあ僕たちも行こう」
龍斗がアスナの手をとると二人の体も消えて地下室には誰もいなくなった、その頃魔界では悪魔のへルマンがフェイトからとある指令を受けて人間界に向かおうとしていた、へルマンが人間界に向かう途中一人の悪魔がへルマンに話しかけてきた。
「よお、へルマンの旦那何処かへお出掛けか?」
「アモンか、少し人間界へな」
「フェイトとかいう奴の命令か?」
「答える義務はない」
へルマンは人間界に向かって転移魔法を使って消えた。
「ナギスプリングフィールドの息子のネギスプリングフィールドか、俺が殺してぇな」
そう言い残すとアモンもその場から消えた。
今回はあまり調子が出ず短くて申し訳ありません、それではまた29話でお会いしましょう。