ネギが古菲に弟子入りした次の日、朝早くネギは古菲に教わった中国拳法を練習するために世界樹の広場で一人練習していた、そこに朝練でランニングをしていたまき絵が通りかかった。
(あ、ネギ君だ何してるんだろ?)
まき絵はネギの邪魔をしないように建物の影にかくれた。
「よう、さっそくやってるねネギ君」
「あ、龍斗おはよう、うんエヴァンジェリンさんの試験の内容がまだわからないからね」
「ん?」
すると龍斗が建物の影に見知った気配があるのがわかりくすりと笑った。
「まき絵君、隠れてないで出ておいで」
「え!?」
建物の影に隠れていたまき絵は龍斗たちに近づいた。
「えへへ流石龍さんだね」
「まき絵さん」
「やあ、まき絵君朝練かい?」
「うん!」
「ネギ君も一息いれたらどうだい?」
龍斗はそう言うと冷えたスポーツドリンクをネギに放った。
「ありがとう龍斗!」
「いやいや、まき絵君にもあげるよ」
「ありがとー‼」
三人は飲み物を飲みながらベンチに腰かけた。
「そういえば二ノ宮先生から聞いたよ、君大会に出るんだって?」
「う、うん」
「うわぁ凄いですねまき絵さん、応援行きますね」
「・・・・」
「どうかしたのかい?」
まき絵は昨日新体操の練習をするために体育館に向かう途中新体操部の顧問の二ノ宮先生としずな先生が話しているのを聞いてしまった、その内容はまき絵の演技は良く言えば天真爛漫な演技で悪く言えば演技が子供っぽいと二ノ宮先生が言うのだ、だが二ノ宮先生はほかにもその子供っぽさが一皮むけるとまき絵は輝くとも言っていた。
「なるほど、まあ二ノ宮先生が言うならそうなんだろうな」
「うん・・・」
「まき絵さん!!」
「な、何ネギ君?」
「僕と一緒に頑張って練習しましょう!」
「え?」
「僕も来週まき絵さんの大会と同じくらい重要な事があります、それには中国拳法をどうしてもマスターしないといけません、だから僕と一緒に頑張りましょう」
ネギはにっこり笑いながら立ち上がりまき絵に手を伸ばした、まき絵もネギの言葉を聞いてにっこり笑いながらネギの手をとった、するとネギの後ろに二人の人物が立っていた。
「よう、エヴァ」
ネギは龍斗の言葉に驚くとハッと後ろを見た、するとそこには仁王立ちをして少し苛立っているエヴァとペコリとこちらにお辞儀をしている茶々丸が立っていた。
「おいボウヤ私に弟子入りするのは辞めたのか?」
「いえ、これは僕も体術が出来た方がいいかなと思いまして」
「ふーんまあ私は別にお前等弟子に取らなくてもいいのだがな」
「おいおい別に体術教わるくらいいいだろ?」
「ならお前がボウヤを見てやれば良いだろ!!」
「だからそれはできないって言ってるだろ」
「全くアイツに関わる者等は皆自分勝手だな」
「マスターもうそのくらいで」
「ふん、わかっておるわ、ボウヤ試験の内容を伝えに来たが内容を変更しよう、ボウヤがそのカンフーもどきでこの茶々丸に一発でも攻撃を当てればクリアにしてやる」
「わ、分かりました」
「試験日取りは今週の土曜八時にこの世界樹の広場で行う、それではな」
「それではネギ先生失礼します」
エヴァはそう言い残すと階段を降りていった、茶々丸もお辞儀をするとエヴァに付いていった。
「こりゃネギ君ちょっと大変かもしれないよ」
「え?」
「茶々丸君は中々強いよ、付け焼き刃の体術じゃ少し苦しいかもしれない」
「でも龍斗僕は諦めないよ」
「そう言うと思ったよ、僕も出来る限りの手伝いはするよ」
「ありがとう」
「ネギ君格好いいね」
「え?」
「ネギ君の必死な顔見ちゃたらあたしも頑張んなくちゃて思っちゃた、一緒に頑張ろネギ君」
「はい!!」
「さてそろそろ帰らないと学校に遅れるぞ」
龍斗はそう言うとネギとまき絵を連れて寮に帰っていった。
茶々丸との戦いは個人的に好きなので気合いをいれて書きたいと思います、それではまた25話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。