魔法先生ネギま英雄達の軌跡   作:双龍

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どうも双龍です2月最初の投稿になります、この頃寒い日が続きますね皆さんも風邪、インフルには気を付けてくださいそれでは22話をお楽しみ下さい。


22話

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ師匠何で勝負することになるんですか!」

「ん?どのみち教えるにはこの子の実力を知らなきゃいけない、ならこうしたほうが手っ取り早いだろ」

「でも」

「いいの刹那さんこのくらいしなきゃアイツは先に行っちゃうから」

「アイツって誰のことだ?」

「ネギよ、アイツ無茶なことでも平気でやろうとするから危なっかしいのよ」

 

恭輔はその言葉を聞くと大声を上げて笑った。

 

「ちょ、なに笑ってんのよ!!」

「いやすまない、なるほどネギ君のために強くなるか、面白いな君は、さてそろそろやるか」

 

恭輔は何もない空間から突然出てきた剣を持って構え、アスナもハリセンを出して構えた。

 

「テスト内容は君が俺にどんなことをしても一撃当てればクリア、それでいいな」

「ええ」

「刹那、審判をやれ」

「は、はい、それでは始め!!」

 

刹那の掛け声と同時に飛び出したのはアスナであった、一気に恭輔との間を積めるとハリセンを振って攻撃を当てようとするが恭輔はそれをことごとく交わしていた。

 

(たいした脚力だ、一気に積めるところまではいいがやはり剣は素人だな)

(なんなのあの鬼たちにはある程度当たったのに全然当たらない)

(アスナさん焦って攻めては師匠には勝てません)

 

二人を見る刹那も拳に力をいれていた、そしてある程度交わすと次に行動に出たのは恭輔だった、アスナの剣を交わしていた恭輔は最後のアスナの斬撃を刀で受け止めつばぜり合った。

 

(やった、防がれたけどやっと当たった)

 

アスナが攻撃を当てたことを喜んでいるのもつかの間に恭輔はつばぜり合いを少し続けると急に力を抜いて体を横にずらした、するとアスナは体勢を崩して前方に倒れそうになった、すかさず恭輔は後ろから蹴りを放ってアスナを蹴り飛ばした。

 

「イタタタ、何すんのよ!!」

「これも立派な戦術だ、卑怯と言われる筋合いはない」

「くっ、ならこれでどうだぁぁぁ!!」

 

アスナは体を起こすとまた自慢の脚力を活かして恭輔に突っ込んで来た。

 

(また同じ戦法か、最初は驚いたが何度もやると対策をとられるぞ)

 

アスナが突っ込んで来た瞬間恭輔は横にずれてアスナの足に自分の足を引っ掻けて転ばせた。

 

「くそー、負けないわよ」

 

アスナは負けじとハリセンを振るが恭輔には当たらず全てが空を切っていた、そして何十回も空振りをして流石のアスナも体力の限界が来て倒れてしまった。

 

「はあ、はあ」

「ずいぶん疲れてるみたいだな」

(あの人の言うとおりもう立ち上がる力も・・・)

(ここまでかまあ只の女子中学生にしてはよくやったほうか)

「!?」

 

恭輔はアスナはもう立たないと思い背を向けたその時、後ろから尋常ならざる闘気をあてられて恭輔は振り返ったするとアスナが目を虚ろにさせて立ち絞り出すように声を出した

 

「ア、アタシはネギの隣にいたいの・・・後ろで守られるんじゃなくて、アイツの隣で‼」

 

アスナは言葉を終えると目を見開いた、すると今までハリセンだった武器が大きな大剣に変わりアスナを中心に凄い量の魔力が放出された。

 

(何と、姫御子の魔力を覚醒させたのか!?)

 

恭輔が驚いているとアスナは縮地法を使い一瞬で距離を積めた。

 

(アスナさんが縮地を!?)

(縮地法か入りも完璧とは恐れ入る)

 

アスナは距離を積めると恭輔に向かって下から上へ大剣を振り上げたが恭輔はそれを防いで見せた、するとアスナは恭輔の前から消え、恭輔の後ろに現れ振り上げた大剣を降り下ろした。

 

「し、師匠!?」

 

刹那も恭輔の負けを確信し恭輔を心配する声をあげた、それを遠くの木上から見ている二人がいた、宗平と楓である二人は恭輔とアスナの試合を見て流石の楓も恭輔が負けると思っていたその時宗平が言葉を発した。

 

「あれじゃ恭輔は取れないよ」

 

楓はその言葉を聞くと恭輔の方に視線を戻した、すると恭輔は一瞬で刀を振り抜いてアスナの大剣を吹き飛ばし左肘でアスナの腹を突いて、アスナを仰向けに倒した。

 

(やれやれ、一瞬少し力を入れてしまった)

「し、師匠!!アスナさん!!」

 

刹那は二人を心配して駆け寄った、それを見ていた楓も驚嘆の声をあげていた。

 

「まさかあの攻撃を交わすとは」

「当然だお前たちとは潜り抜けてきた修羅場の数が違う、それは龍斗や俺にも言えることだが」

 

所変わり刹那は仰向けに倒れたアスナを起こして大声で起こそうとした。

 

「アスナさん目を開けてください」

「刹那そんなに俺が信じられないか?ちゃんと手加減はした」

 

恭輔の言葉を聞くと刹那はアスナに目を戻した、するとアスナは寝息をたてて寝ていた。

 

「よかった、しかし師匠さっきのはいったい」

「さあな(刹那にはまだ魔法世界の事は話すべきじゃないな)」

 

恭輔はそう考えながらポケットから紙とペンを出すと何かを書き始めた。

 

「師匠何を?」

「これアスナが起きたら見せておけ、テストは合格だアイツの練習の内容が書いてある毎日欠かさずやれと伝えておけ、それとさっきの事はアスナが起きて覚えてなかったら言うなよ」

「何故ですか?」

「何故でもだ、分かったな」

「は、はい」

 

恭輔は刹那の返事を聞くと鞘の中に剣を戻して去っていった、宗平たちはその一部始終を見ていた。

 

「楓も今起きたことは他言無用だいいな」

「承知でござる」

「さて、なら俺たちも軽く手合わせでもするか?」

「是非」

 

宗平と楓は一瞬で木から降りて互いに距離をとりクナイを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




武道大会で覚醒したアスナの姫御子の力をここで出してみました、新作の小説ですが少し案をまとめたいのでしばらくお待ち下さい、それではまた23話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。

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