修学旅行から帰り一週間が経過したある日ネギはエヴァの所に行き弟子入りの嘆願をした、理由は修学旅行の時に見たエヴァの魔法の使い方と強さに感動したためである、最初はエヴァもめんどくさがっていたがネギの真摯な態度を見て一週間後に弟子入りのテストをすると言った、そして次の日の朝女子寮の前で音がするのが聞こえて目が覚めたネギはその音が気になり音がしている寮の外へと向かった。
「なんだろこの音」
「やっぱり強いアルな」
「君も強くなってきたね」
「一人は龍斗ともう一人は・・・」
ネギが音のしている方を覗き込むと龍斗と古菲が戦っていた。
「古菲さんか、でもあの動きは」
ネギは古菲の動きを見て修学旅行の時に戦ったフェイトと同じ動きをしていたのが気になった。
「ん?ネギ君かそんなとこにいないでこっちに来たらどうだい?」
「ネギ坊主?」
ネギは隠れて見ていたが龍斗がネギの気配に気いて、古菲も動きを止めた。
「ご、ごめんなんか邪魔しちゃて」
「いや構わないよ、な古菲君?」
「うん構わないアルよ、ネギ坊主もやるアルか?」
「中国拳法ですか・・・」
「それはいいことだと思うよ」
「え?」
「君も自分一人で戦わないとならない事もこれからはたくさんあるだろう、それなら体術は必要だよ」
ネギも体術が必要なことは修学旅行でのフェイトとの戦いで分かっていたが、我流でやるには限界があると思っていた。
「古菲さん僕に中国拳法を教えてくれませんか?」
「お、ネギ坊主も興味をもったアルか?いいアルよ一緒に強くなるアル」
「そうだネギ君聞いたよエヴァに弟子入りするんだって?」
「うん土曜日に試験の内容を伝えるんだって」
「そうか(そこまで考えるなんてエヴァも本気だな)」
「龍斗?」
「いや、何でもないよ、それなら尚更体術は覚えておいた方がいい」
「うん僕頑張るよ」
ネギが古菲に弟子入りを決めている時、別の場所ではある一人の少女がある男に弟子入りしようとしていた。
「刹那さん確かに剣術を教えて欲しいって言ったけど、刹那さんでいいんだよ?」
「いえ、師匠ならアスナさんも鍛えてくれるはずです」
アスナは小太郎に自分の剣は怖くないと言われて刹那に剣術を教えて欲しいと頼んだ、すると刹那は恭輔に自分と一緒に鍛えてもらおうと恭輔の待つ広場に朝早くから向かっていた、そして恭輔の待つ広場に着くと恭輔は既に待っていた。
「師匠お早う御座います」
「お早うございます」
「おう、刹那一つ聞いていいか?その子は」
「はい、神楽坂明日菜さんです、師匠お願いがあります私と一緒にアスナさんにも剣術を教えては貰えないでしょうか」
(そうか何処かで見たことあると思ったが黄昏の姫御子のアスナか!?、大きくなったな)
恭輔が昔の事を考えていると刹那とアスナが心配そうな目で見ていた、恭輔に弟子入りの話を断られると思ったためである。
「あの~師匠やはり駄目ですか?」
「ん?いや別に構わないが、そうだなならこうしよう俺に一撃でも入れられれば弟子入りを認める、と言うのはどうだ」
(刹那さんの師匠だからあたしが勝つのは難しいけど、一撃当てるくらいなら出来るかも)
「その提案受けてたちます」
アスナと恭輔弟子入りをかけた戦いが今始まろうとしていた。
アスナの過去がチラッと出てきましたが原作を見ている方ならお分かりにるかと思います、この小説でそこに触れるのはもっと先ですが、それではまた22話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。