「?どうかしたの刹那さん」
「せっちゃん?」
いきなりお辞儀をしたのでアスナたちはビックリしたが刹那は涙を拭いて顔をあげた。
「い、いえ何でもありません」
刹那の表情を見てネギは満面の笑みで笑い恭輔はフッと笑って去っていった、そして程なくして龍斗が合流して一同はホテルへ戻ることになった、そしてホテルではいなくなったアスナたちは病気で休んでいるということになっていた、そしてネギ アスナ 刹那 木乃香はそのまま戦いの疲れを癒すため自分の部屋で寝ていた。
「全く病欠扱いになってるとは思わなかったわ」
「まあそれ以外に言い様がないですから仕方ないですよアスナさん」
「でもねネギ、帰って早々いいんちょにバカでも風邪を引くんですのね、て言われたのよムカついちゃったわ」
アスナが文句を言っている隣で木乃香は久しぶりに刹那の手をギュっと握って嬉しそうに笑っていた、そんな時部屋の扉が勢いよく開いた。
「おーい貴様ら!!いい年した若いもんが何をゴロゴロしておるか、観光へ行くぞ!!」
入って来たのはエヴァだった、エヴァは木乃香を救った報酬としてこのまま修学旅行に参加することにした。
「えーでもエヴァちゃん私たちは初日で回ったし」
「強制だ本屋たちは付き合ってくれるそうだぞ」
アスナはこれ以上言っても無駄だと思い渋々了承した。
「あ、でも三時には詠春さんとの約束が」
「だからそれまで回ろうと言っているのだ坊や」
ネギは京都にあるという父親の別荘に案内してもらう約束を詠春としていた、こうしてネギたちだけではなくのどかや夕映とハルナそして和美と龍斗を含めてエヴァのため観光に向かった、そして観光を楽しんだ一同は詠春の待つ場所に向かった、そして詠春との待ち合わせ場所に着くと詠春 恭輔 宗平の三人が既に待っていた。
「長さん、遅くなって申し訳ありません!」
「いやいやネギ君私たちも今来たところですよ」
「恭輔たちも一緒だったのか?」
龍斗の言葉に二人はコクりと頷いた、そして詠春たちと合流してナギの別荘に向かって歩いた。
「そうだ長さん小太郎君は」
「まあ主犯であった天ヶ崎千草はエヴァンジェリンの従者のお陰で捕まえました、彼も少なからず罰があるでしょうがでも大丈夫ですよ私にお任せを」
「大丈夫だネギ君詠春に任せておけばうまくやるさ」
「それよりも問題は白髪の少年の方だろ」
「そちらの方は現在調査中です」
エヴァはフェイトの事が気にはなったがそれ以上は詮索しなかった、そして一同はナギの別荘に着いた。
「ここが父さんの・・・」
「ええ彼が最後に訪れた時のままにしてあります」
ネギは一階で騒いでいるハルナたちを置いて二階に上がってキョロキョロしているとナギと仲間たち5人が写った写真が道順目に入った。
「これは・・・」
「サウザンドマスターの戦友たちです、黒い服を着ているのは私です」
ネギが写真を見ているとアスナと刹那と木乃香とエヴァが横から写真を見ていたそして皆が写真を見ていると龍斗が後ろから話しかけてきた。
「懐かしいな俺がナギと会ったのもこの頃だよ」
「ええこの頃は大戦をしている最中でした・・・そして20年前に平和が戻りその時ナギは数々の活躍から英雄・・・サウザンドマスターと呼ばれていました、ちなみに天ヶ崎千草の両親もこの戦で命を落としています、彼女の西洋魔術師への恨みもそれが原因なのかもしれません、以来ナギと私は無二の友であったと思います、だが彼は10年前に突然姿を消した、彼の最後の足取りを知るものはいません、公式記録では1993年死亡となっています、それ以上は私にも・・・すみませんネギ君」
「い、いえそんなありがとうございます」
「空振りか残念だったな兄貴」
「そんなことないよ僕は父さんの部屋を見れた、それだけでも来た価値があるよ」
「ネギ君それとこれだが」
「え!?」
「ハーイ、難しい話は終わったかなー記念写真撮るから下に集まって」
詠春が筒状のものをネギに渡すと和美が見計らったように現れた。
「記念写真?」
「そうだよエヴァちゃん、他の班の写真は全部撮り終わったんだけどこの班だけ撮ってなくて」
和美の言葉で龍斗や恭輔たちも下に降りて一同は記念写真を撮った、そしてネギたちは別荘を後にして詠春と別れるとホテルに帰った、そして次の日の朝ネギたちは魔帆良学園に帰ろうと京都駅に来て、しずな先生が挨拶をしていた。
「ネギ残念だったわねお父さん手がかりがなかったんでしょう?」
「それが長さんからこれをもらいまして」
ネギは詠春から貰った筒状の物をアスナに見せた。
「何それ?」
「父さんの手がかりみたいです」
「へー手がかり!中には何が入ってるの?」
「それは帰ったから開けてみるつもりなんですけど・・・」
ネギが続きを言おうとした時ネギは締めの挨拶をしてくれとしずなに呼ばれたが、そしてネギは走って向かう途中に転けてしまい生徒たちに笑われてしまった、そしてネギたちは新幹線に乗ると今までの疲れが出たのか全員がグッスリ寝てしまい、龍斗は寝ていたネギにスーツを掛けた。
「ふふ、生徒と言うよりも恋人みたいだなこりゃ」
龍斗はそう言い残すと他の生徒を見て回った。
やっと京都編が終わりました、いやー自分でもここまで書けるとは思いませんでした、これからも頑張りますので未熟な作者にお付き合いください、それではまた21話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。