ネギは二人と握手を終えると本山の石化した人たちの事を思い出した。
「そういえば石化した人たちはどうするの?」
「それに関しては宗平に任せる、宗平大丈夫だろ?」
「ああ、時間が無かったから後回しにしたが本山に行ったら石化を解くよ」
「さてならとりあえず本山に戻ろうか」
一同は本山に戻ると宗平は石化した皆を解呪しに向かい、龍斗とネギは巻き込んでしまった夕映とハルナに魔法の事情を話すため本山にある一室で龍斗とハルナたちの三人だけで話をしていた。
「唐突だがそういうわけなんだけど信じてくれるかい?」
「まあ、あんなとんでもバトル見たらね、ねぇ夕映」
「ええ、むしろしっくりくるです」
「でどうする?君たちは仮契約をしていないから二つの選択ができるこのまま魔法の事を知ったまま生きるかそれとも記憶を消すか、どっちにする?」
「龍さんアタシにそれを聞いちゃう?アタシはもちろんこのままで、魔法の世界なんて一生マンガのネタに困らないじゃないそれに面白そうだし」
「ハハハ、ハルナ君らしいな、で夕映君はどうする?」
「私も魔法の事にはたいへん興味があります、それにのどかもいるなら私も記憶はそのままにして欲しいです」
「分かった、但しこれだけは覚えておいてくれ魔法の世界は楽しい事ばかりじゃない、今回のような危険な目にも遭うだろうそれでもいいかい?」
龍斗の始めて見る真剣な表情に驚いたが、二人は互いの顔を見て頷き龍斗に向かって首を縦に降った。
「うんいい目だ、まあ安心しなさい君たちが危険に巻き込まれても僕やネギ君が必ず助けるから」
「うん‼」
「はい‼」
二人は龍斗の優しい表情を見て笑顔で答えた、そして二人の事が心配で覗いていたのどかを部屋の中に入れた。
「心配ないよのどか君彼女たちも一緒にいたいってさ」
のどかは笑顔を浮かべるとハルナたちの所に行き、龍斗はその部屋を後にした、次に龍斗を待っていたのは楓や真名そして古菲だった。
「龍さん」
「楓君すまなかったな勝手に宗平を呼んでしまって」
「いやいや拙者も強くならねばと思っていたところでござった、それに婆の師匠にも会えたでござるからな」
「そうかなら良かった」
「龍さん!!」
すると今まで黙っていた古菲が出てきた。
「真名、楓、刹那の三人に師匠つけるということはワタシにもいるアルか?」
古菲は自分がさらに強くなれる喜びから目を輝かせて龍斗に迫ってきた。
「ああ、その予定だが君の師匠になるべき男も呼んだ筈なのにいっこうに来る気配がないんだ、まあそろそろ来るとは思うが」
「どんな人アルか?」
「う~んまあいい奴なんだがちょっと癖があ
る男でね、中国拳法を使うと右に出るものはいないとまで言われる男だ」
「なんと!?それは楽しみアルな」
古菲は目をさらに輝かせて興奮し身体を動かしたくなって中国拳法の套路を始めた。
その頃詠春は無事に帰って来た木乃香を抱き締めた後、恭輔と二人で自室で酒を飲んでいた。
「すまなかったな恭輔、娘が世話になった」
「まあお前の娘だしなそれはいいが、お前ちょっと気を抜きすぎじゃないのか」
恭輔はごくりと盃を空にすると詠春に言った。
「ああ、今回は本山の結界を甘くみていた私の落ち度だ」
詠春も一気に盃を空にすると詠春は恭輔と自分に酒を注いだ。
「お前との差もずいぶんついてしまったな恭輔・・・」
「まあお前は長の仕事もしているからな、仕方ないと言えば仕方ないが」
「いや、それは言い訳にはならないだろう」
すると恭輔はまた一気に酒を飲み干して盃を勢いよく置いた。
「なら勘を取り戻せ俺は何時までも待ってはいないぞ、それと刹那の事は任せておけ」
恭輔はそう言い残すと部屋を後にした、そして詠春は部屋に一人残った。
「お前の言葉が一番効くな恭輔、私もうかうかしてはいられないな」
詠春はそう言うと酒を一気に飲み干した、そして恭輔は刹那のもとに向かった、恭輔が刹那を見つけると刹那は今にも旅立とうとしているところをネギにしがみつかれていた。
「よう刹那、どうした旅にでも出るのか?」
「師匠申し訳ありません、私はお嬢様やネギ先生の前で羽を見せてしまいました、一族の掟によりネギ先生たちとは別れなければなりません」
「だから僕たちは気にしないって言ってるじゃないですか!!」
ネギは刹那を行かせないようにしがみついて離さなかった、それを見ていた恭輔はため息をついた。
「刹那お前なあネギ君はありのままのお前にいて欲しいと言ってるんだ、そう言ってくれる彼を大事にしろそれに」
恭輔が言いかけると木乃香と明日菜が走って刹那に駆け寄ってきた。
「刹那さーん龍さんがネギが起きたら帰ろうだって」
「せっちゃーん」
二人は刹那に抱きついたそれを見た恭輔は言葉の続きを話した。
「それにお前にはこんなにお前の事を心配する友もいる、せいぜい大事にすることだ、帰ったらまた稽古をつけてやる」
恭輔はそう言い残すと刹那に背を向けて歩いていった、その言葉を聞いた刹那は泣きながら恭輔に深々とお辞儀をした。
どうですかね見やすいですかね?他の小説はこうゆうふうに書いてあるのが多かったのでやってみました、次で京都編は終わりますので、少し日常を挟んでからヘルマン編にいきたいと思います、それではまた20話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。