魔法先生ネギま英雄達の軌跡   作:双龍

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アルも出て来てそろそろホルダーもおしまいですね、でも展開的に二期がありそうな気もしますが、まあアニメの話はここまでで、なんとネギまもお気に入り登録者数が50人を突破しました、これからも頑張っていきたいと思います、それでは15話をお楽しみ下さい。


15話

「ラステル マスキル マギステル 風よ」

 

ネギが呪文を唱えると強い風が吹き粉塵が舞い小太郎はネギの位置を見失った。

 

「なんや隠れるんか、おいちゃんと戦わんかい、ゲホゲホ」

 

粉塵が喉に入りむせる小太郎を尻目にネギたちは少し離れて作戦の準備をした。

 

「ラステル マスキル マギステル」

 

すると粉塵の中から出てきた小太郎がネギに向かってきた。

 

「もう遊びは終わりや、チビ助!」

「魔法の射手 連弾 風の15矢」

 

相手を捉えることの出来る風の矢が小太郎に向かって放たれた。

 

「な!?」

 

小太郎は蹴りやパンチで矢を落としていき、鳥居の上に着地した。

 

(これが魔法の矢かなんちゅう威力や)

 

「魔法の射手 連弾 雷の17矢」

 

今度は雷の矢が小太郎に向かう、小太郎はなんとか防御したがネギの連撃は止まらずネギは小太郎に向けて走りながら呪文を唱えた。

 

「ラステル マスキル マギステル 闇夜切り裂く 一条の光 我が手に宿りて 敵を喰らえ」

 

ネギは二日目の戦いが終わった後龍斗から教えてもらったことがあった。

 

(いいかネギ君、君のようなタイプの魔法使いは前衛を従者に任せて後から大きな術を放つ、これが基本だ)

 

(じゃあ絶対に敵に近づいちゃいけないの?)

 

(イヤそうは言ってない、大きな術の中には近づかないと効果を発揮しないものもある、君が敵に近づくのは)

 

ネギは小太郎の立っている鳥居の前で跳んで小太郎の前に現れた。

 

「な!?」

「白き雷!!(とどめの魔法を放つ時だ)」

 

小太郎は雷の魔法をもろに受けて吹き飛んで地面に落ちたが、小太郎は隠しておいた護符を使い白き雷のダメージを軽減していて地面に着地と同時にネギに迫ってきた。

 

「今のはかなりヤバかったで、とっときの護符が台無しや、だが決められなかったのは運が悪かったな!!」

「アタシが相手よ」

 

アスナがネギの前に立ち武器を放り下ろしその間ネギは呪文の始動キーを唱えていたが、小太郎はアスナの攻撃を交わしそしてネギの腹に拳をいれて浮き上がったところをさらに殴りネギをダウンさせた。

 

「ネギ!!」

「おっと姉ちゃんの相手はコイツらや、犬神!あの姉ちゃんに遊んでもらい」

「な、なにこの変な犬たちは、あはははは、や、やめてーはははは」

 

犬神たちはアスナを舐めて動けないようにし、小太郎はふらふらっと起き上がったネギに連打を浴びせた。

 

「やっぱりパートナーがおらんとなにもできへんやないか!!」

「くっ」

「これで、とどめや!!」

 

(今だ)

 

小太郎は最後のとどめに右手に気を込めた大振りのパンチをしようとしたがネギがその攻撃を最後の力を振り絞り小太郎のパンチを右手の甲を滑らせて受け流した。

 

「契約執行 ネギスプリングフィールド 0,5秒間」

 

そしてネギは受け流しながら我流の魔力供給をし小太郎を捌いた右手で小太郎にカウンターパンチを決めて真上に打ち上げた。

 

(まだ、こんな力が)

 

「ラステル マスキル マギステル 闇夜切り裂く 一条の光 我が手に宿りて 敵を喰らえ」

 

(し、しまっ)

 

「白き雷!!」

「ネギー!?」

 

(見事だネギ君)

 

打ち上げた小太郎が背中を向けて落ちネギは白き雷をダイレクトに小太郎の背中に叩き込んだ、アスナはネギを心配し龍斗はネギの実力が見れて嬉しかった。

 

(な、なんやこれ体が動かへん)

 

小太郎は白き雷で痺れて動きがとれなかった。

 

「どうだ、これが西洋魔術師の力だ!!」

「くっ!」

 

ネギは西洋魔術師の力を見せつけて勝利した、その頃刹那は月詠を引き付けながら戦っていた。

 

「貴様さっきから本気で戦っているのか」

「いややな先輩うち今回はやる気がなかったんですぅ~、だって刹那先輩とのあま~い時間はこんな所でやるもんちゃいますやろ~、今回は小太郎君に付いてきただけですぅ、決着もついたようですし~うちもこれで」

 

月詠はそう言い残すと刹那の前から消えた、すると鳥居にかけられていた術が解けるのが刹那には分かった、すると小太郎を倒したネギたちが刹那と合流した。

 

「刹那さん!」

「ネギ先生ご無事でしたか、お嬢様は」

「無事だよ」

 

龍斗の背中には木乃香が眠っていて、龍斗は刹那に木乃香を渡した。

 

「さて術も解けたようだし本山に向かおうか」

 

術が解けるともうすっかり夜になっており、龍斗たちは本山に急いで向かった、そして奥まで進むと本山の門が出て来て龍斗は眠っていた生徒たちを起こした。

 

「夕映君 ハルナ君 木乃香君起きるんだ着いたよ」

 

三人が眠い目を開けようとしたその時、刹那の背中にいたはずの木乃香の姿がなくなり、その場にいた全員が驚き木乃香を探した。

 

「こっちやで」

 

声のする方に皆が目をやると千草が木乃香を抱えていてそのとなりにフェイトが立っていた。

 

「まさか本山の目の前でこんな大胆な行動に出るとはね、本山の人間が飛んでくるよ?」

 

龍斗がそう言うと千草は笑って答えた。

 

「本山の人間は全員石にさせてもらいましたわ、もちろん長もな」

「お、長が!?」

「落ち着くんだ刹那君、それで木乃香君を拐ってどうすんだい?」

「あんたも知っとるはずや、この地にはサウザンドマスターが封印したもんが眠っとる事を」

「狙いはスクナか」

「せやからうちはこれから儀式やなんだで忙しいんや、あんたらの相手はこいつらにしてもらうわ」

 

千草は木乃香の魔力を使って呪文を唱えると烏族や鬼など妖の類いをやたらめったらに大量に召喚し、千草とフェイトは姿を消した。

 

「こ、こいつらなんなの?」

「わ、わかりません余りにも現実離れしてるです」

 

ハルナと夕映は突然の状況にただ驚くしかなかった。

 

「皆僕の近くに集まれ」

 

龍斗がそう叫ぶと皆は龍斗の近くに集まった。

 

「よし、風塵乱舞!」

 

龍斗が唱えると龍斗たちを風の障壁が包んだ。

 

「さて今のうちに作戦をたてるとするか」

「俺っちに作戦があるぜ、刹那の姐さんとアスナの姉さんの二人にここを任せて、兄貴と旦那の二人で木乃香姐さんをかっ拐うもうこれしかないと思うんだが」

「いや、ここはネギ君ひとりに木乃香君を任せたい」

「な、何でだ旦那!?」

「さっき召喚された奴の中にはヤバイのも何匹かいた刹那君たちが全部相手にするのは荷が重いだろう、どうだいネギ君一人でやれそうかい?」

「全力でやってみるよ」

 

ネギは少しのためらいもなく龍斗の目を真っ直ぐ見た。

 

「大丈夫だ、頼んでいた援軍が来たら直ぐに君のもとに刹那君たちを連れて駆けつける」

「なら兄貴、刹那の姐さんとも契約しておいた方が召喚で呼べるだろ」

「そ、そうだけどでも僕の一存じゃ」

 

すると刹那はネギの前に立ちネギの目をじっと見た。

 

「ネギ先生私の力だけでは木乃香お嬢様を救えません、どうか力を貸してください、その代わり私はネギ先生もお嬢様も守って見せます、ですから私に力を」

 

刹那はそう言うとネギの肩を掴んで引き寄せてキスをした。

 

「よし、契約!!」

「ネギ先生お嬢様をよろしくお願いします」

「は、はい分かりました、それじゃ」

 

ネギは杖に乗りカモはネギの肩に乗った。

 

「君達は僕の近くにいるんだ、奴等には指一本触れさせない、この戦いが終わったら事情を話すから僕を信じてくれ」

 

龍斗がそう言うとハルナと夕映はお互いを見て頷いた後龍斗に向かって頷いた。

 

「よし、そろそろ結界が解ける、皆準備はいいね?」

 

皆はコクりと頷くと結界は解けてネギは全速力で木乃香の元に杖で飛び、龍斗はアスナと刹那と共に妖たちに立ち向かった。

 

 

 

 

 




小太郎との戦いが終わったと思いきや今度は京都編の見せ場の最終決戦に突入です、それではまた16話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。

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