魔法先生ネギま英雄達の軌跡   作:双龍

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今年もそろそろ終わりですね今月最後のネギま投稿になります、鶴さんが亡くなったのはショックでした、ブルマの声好きだったのに、それでは12話をお楽しみ下さい。


12話

明斎とネギたちは睨み合った。

 

「ネギ君、こいつは僕に任せて君は木乃香君を助けに行くんだ」

「でも、この人は」

 

ネギは明斎にガキ呼ばわりされていたのを内心怒っていた。

 

「ネギ君、この場合木乃香君を助けることが最優先だ、怒りに身を任せて自分のやるべき事を見失うな!」

「わ、分かった、行きましょうアスナさん」

 

ネギは明斎の左側を通り千草の方に向かおうとした。

 

「誰が通って良いと許可した!!」

 

明斎は横を通るネギを左足で蹴ろうとした。

 

「僕だよ」

 

龍斗は明斎の蹴りを風神の剣で止めてネギたちを千草の元へ行かせた。

 

「貴様、どうあっても俺の邪魔をするのか?」

「当然だろう」

「そうか・・・なら貴様を殺してあのガキ共も殺すとしよう、火遁 業火滅却」

 

ネギに放った炎よりも大きい炎が龍斗を襲おうとしていた。

 

「やれやれ、風神の舞」

 

龍斗は手を正面と後ろに伸ばして体を回転させて剣から強い風を出して炎をかき消した。

 

「くっ、厄介な剣だななら、水遁 水龍弾の術!!」

 

明斎の後ろの川から水の龍を出して龍斗に向かって放った。

 

「残念だね、上忍と言うからどこまでやれるのかと思えば、風連斬」

 

龍斗剣から出た風の刃で水の龍をバラバラにして見せた。

 

「この程度かい」

「く、くそがならこれでどうだ、水遁」

 

明斎が言い終わる前に龍斗は明斎の後ろに瞬間移動した。

 

「もうこれ以上君との勝負を長引かせるつもりはない」

 

明斎は後ろに移動した龍斗の方を振り向くと、突然体がズタズタに斬られていた。

 

「鎌鼬、見切れなかったかい?」

「ぐは!?」

 

明斎が地面に倒れると明斎の体が突然水になった。

 

「水分身の術か、まあ手応えはあったからこれから何かすることは無いだろう」

 

龍斗もネギを追いかけて千草の方に向かった、龍斗が千草の元に着くとネギとアスナが猿と熊の着ぐるみと戦い始めていた。

 

「龍斗!?あの人もう倒したの」

「ああ、意外に大したことなかったな」

「くっ、明斎はんやられたんか、ならこれや!!」

 

千草は龍斗の前にも猿と熊の着ぐるみを出した。

 

「式か、アスナ君!!」

「な、何っ」

「君のその破魔の剣はこの式神たちには天敵だ、少し掠れただけで只の紙に戻る」

 

龍斗はアスナが明斎の影分身を破魔の剣の一撃で破った事で、カードの能力が分かっていた。

 

「よーし、行くぞー!!」

 

アスナは体勢を低くして右下から右上に居合いで猿を斬った、すると龍斗の言う通り一撃で猿を紙に戻した。

 

「なっ!?うちの猿鬼が送り返されてしもうた」

「良くやった、アスナ君その調子で他のもやってごらん、さてネギ君僕がこいつらの相手をするから、君は千草とかいうあの呪符使いを頼む」

 

龍斗はそう言うと猿鬼たちに斬りかかった。

 

「分かった、よーしラステル マスキル マギステル 風の精霊11人 縛鎖となりて 敵を捕まえろ 魔法の射手 戒めの風矢」

 

ネギは千草に向かって風の魔法でできた捕縛の矢を撃った。

 

「しまった!?ガキを忘れてた」

 

千草はあろうことか咄嗟に木乃香を盾にした。

 

「あ!?曲がれ」

 

ネギは木乃香を盾にされて傷付ける訳にはいかず、矢が当たる一歩手前で軌道を曲げた。

 

「あ、あれ?へえーそういうことか、甘ちゃんやな人質が居ったら撃てへんやなんて、それにしてもこの子はほんまに役に立ちますな、盾にしてよし、発電機にしてよしやなんて」

「な、何ですって」

 

アスナとネギが千草の言葉に反応し他の二人も黙ってはいたが武器に力を込めていた。

 

「せやな、まず呪薬と呪符つこて、うちらの命令だけを聞く操り人形にでもなってもらおか、さてそれじゃうちは本気で逃げさせてもらうわ」

 

「木乃香お嬢様に何をする気だー!!」

 

刹那は今まで手こずっていた月詠を剣の一振りで倒し龍斗も一撃で式神二匹を破って、二人とも千草に向かって突撃した。

 

「神鳴流秘剣、百花繚乱」

「風神の一撃」

 

まず刹那が千草を気で吹き飛ばし木乃香を手放させて救出した後龍斗が剣に風を纏い縦に振り下ろした。

 

「アアアアー」

 

千草は吹き飛ばされた、そして気を失った木乃香が刹那の腕の中で起きようとしていた。

 

「あ、あれ?せっちゃんどないしたの?」

「あ、あ、えーと御免!!」

 

刹那はお姫様抱っこしていた木乃香を降ろすとそそくさと逃げた、ネギが刹那を止めようとしたが、龍斗がそれを止めた。

 

「龍斗」

「こればかりは僕たち魔法使いでもどうにもならないことだ」

 

龍斗たちは木乃香に魔法のことや千草の事を上手く誤魔化しながら四人はホテルへと戻っていった、だが龍斗はこれ以上木乃香を誤魔化しきれはしないと薄々思っていた。

 

「ネギ君、僕ちょっと明日の一日使って行きたいところがあるんだ、少しの間クラスを頼めるかな?」

「構わないけど、どこへ行くの?」

「ちょっと知り合いに会いに行くんだ」

「分かったよ、何かあったら連絡する」

「じゃあ、僕はホテルに着いたら他の魔法先生にも話しておくから」

 

龍斗は瀬流彦に明日は一日体調不良と言うことにしておいてくれと頼み、修学旅行一日目は幕を閉じた。




取り合えず一日終わりました、次は少し原作を簡単にはしょる事になるのでご容赦下さい、それではまた13話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。

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