ネギは外に見回りに出て渡月橋の前でカモにパクティオーカードの使い方を教わっていた。
「へえ、じゃあカードを使ってパートナーと念話したり、遠くから召喚したり、パートナーの能力や道具の発動何かができるんだね、何かすごいなぁー」
するとネギの携帯が突然鳴りネギは電話に出た。
「アスナさんだ、はいもしもし、アスナさんどうかしたんですか?」
「ごめん木乃香が拐われちゃった!!」
「ええー!?」
ネギが、驚くと同時に男と女が木乃香を担ぎながらネギの前を通り過ぎ、ネギは咄嗟にその二人を追った。
「アスナさん、木乃香さんを担いでる人が渡月橋にいます、刹那さんにこの事を伝えてください」
ネギはそう言うと電話を切り二人を追いかけることに集中した。
アスナがネギに報告している頃刹那は龍斗に電話していて犯人が渡月橋に逃げたことを聞いていた。
「刹那さん」
「神楽坂さん」
「「犯人は渡月橋」」
二人は急いで渡月橋に走った、その頃ネギは木乃香を担いだ二人を追いかけていた、すると二人は渡月橋の真ん中で止まりネギと向かい合った。
「貴方は新幹線の販売員の!?、木乃香さんを返してください」
「はっ、そんなん言われてハイそうですかと返す思とるんか?それにや、今回はうち一人やないしな明斎はん」
お姉さんがそう言うと男がお姉さんの前に庇うように立った。
「やれやれ、お前のようなガキが相手とは」
明斎はそう言うと一瞬でネギとの距離を積めてネギの腹に掌低を決めて吹き飛ばした。
「がは、ゲホゲホ」
「弱いな、私は伊賀上忍篠塚明斎、覚えなくてもいいじきに貴様は死ぬ」
ネギは腹を押さえながらも立ち上がり伸縮自在の子供用の練習杖を構えた。
(この人強い、でも僕もここで諦めるわけにはいかない)
「ほう、ガキにしては良い目だな、私の掌低を受けて立つとは、だが」
明斎はまた一瞬でネギとの距離を積めた。
「貴様の体捌きではこの掌低は交わせまい」
明斎はネギに掌低を打ち込もうとしたその時。
「間に合いましたネギ先生」
「来たわよ、ネギ!!」
ネギへの明斎の攻撃をアスナはハリセンで刹那は夕凪で攻撃を止めた。
「刹那さん!!、アスナさん!!」
「神鳴流の剣士と、こっちに小娘は何だ?今日は次から次へとガキの大安売りでもしてるのか?」
「ガキ、ガキうるさいのよ、あんたこそいい年したおじさんが子供いじめていいの」
「ふん、まあいい、おい月詠出番だぞ」
明斎声を大きくして言うと橋の下からフリフリの服を着た女が現れた。
「こんばんは~、月詠言いますよろしゅうに」
すると月詠はいきなり二刀の刀で刹那に斬りかかり、刹那は咄嗟に刀でガードした。
(こ、この太刀筋神鳴流か)
「貴様神鳴流剣士なのか?」
「ハイ、見たところ神鳴流の先輩さんみたいですけど、護衛に雇われたからには全力で行かさせてもらいますわ~」
「こんなのが神鳴流か・・・時代も変わったな」
刹那と月詠は刀を構えて斬り合いを始めた。
「さて、俺は不服だがガキの相手をするか、火遁火龍炎弾」
明斎は素早く印を結んで口から炎を吐いた。
「ラステル マスキル マギステル 吹け一迅の風 風花 風塵乱舞」
ネギも負けじと風の魔法を唱えて炎を吹き飛ばした。
「ほう、流石は西洋魔術師と言ったところか、だが」
明斎は言い終わる前にネギたちの前から煙を出して消えネギの後ろに移動した。
「しまっ」
「遅い、水牢の術」
明斎は印を結んだ後左手から水を出してネギを閉じ込めた、水の中で息ができずにネギは苦しみだした。
「ネギ!?あんたネギに何すんのよ!」
アスナがハリセンで下から上に振り上げて明斎を攻撃しようとした、すると明斎は二人に増え、一人は水牢の術をもう一人がアスナのハリセンの柄を掴んで止めた。
「影分身の術だ、小娘の相手など分身で充分」
「あんまあたしを舐めんじゃないわよ」
アスナは一度掴んでいたハリセンを離して足払いをして明斎を転ばせ、転んだ拍子に明斎が投げたハリセンをアスナはキャッチして、そのまま倒れた明斎にハリセンを当てた、すると明斎が煙を出して消えた。
「な、何!?俺の影分身を一撃で」
(あのハリセン只のハリセンではないな)
「やれやれ、忍が気配を感じ取れないとは」
「!?」
明斎の後ろから声が聞こえたと思ったら、石でできた剣が水牢の術をかけている左手を斬ろうとしたが、明斎は寸でのところで水牢の術を解いて左手を引っ込めた。
「何奴」
「おいおい、さっきあの女を逃がすときに会っただろ?朱神龍斗だ」
「ゲホゲホ、りゅ、龍斗!!」
「龍さん!!」
「遅くなったねネギ君アスナ君、さてここから挽回といこうか」
龍斗は風神の剣を構え、アスナもハリセンを構えた。
さあ、次回は龍斗たちと千草たちの渡月橋の戦いになります、アニメのホルダーはとうとうフェイトが出ましたね明後日が楽しみです、それではまた12話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。