あれは嘘だ!
すいません。本当にすいません!
まさか20日も開くなんて…!
ごめんなさい!
言い訳ですがリアルの方が忙しく、なかなかこっちに手が回せませんでした。
次からもちょっと遅れると思います。が、20日も開くことはないようにしますのでよろしくお願いします!
では7話、どーぞ!
「はぁ…」
覚悟を決め学校に行ったはいいものの、先生達、特に生徒指導の先生にはものすごく怪しまれた。
だか結局、内縁の妻と言う設定は信じてもらえ(?)絶対に口外しないということ、何かあったら紅夜が面倒を見ることで決着した。
「でもなー、あれはちょっと…」
だが1つ、月夜がやらかした。
転校生の学力をはかる学力テスト。それで月夜は国語以外100点というとんでもない記録を出してしまった。
「あれは惜しかったですね」
数学等はもともとプログラムという事だけあって見事な100点満点。
問題は国語だ。これもプログラムという事だけあってか0点まではいかなかったが漢字以外のほぼ全てを間違え12点。
これがまた先生の疑問を招く結果となった。
「惜しかった…じゃなくて!ナンデ国語以外の4教科で100点トッチャウノ?!先生に怪しまれるジャン!」
「いい…問題でした」
「チガウンダヨー」
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キーボード、そして機械的な音が響く。何も無い、部屋。
『彼』は最終調整に入っていた。
今日も『彼女』の調子はいい。
このままいけば予定どうり、計画を始められるだろう。
『彼』は最後のエンターキーを押し、システムを起動する。
そしてそれと同時にパソコン画面に1%、2%と数字が増えていく。
これが100になった時、何が起きるのか。
この時は『彼』と『彼女』しか知らない。
しかしあの少年も直ぐに知るであろう。
これからの自らの宿命に――――――
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「月夜ー!準備できたかー?」
「もう終わります」
月曜の朝、紅夜と月夜はいつもよりも早めに学校に行く用意をしていた。
1時間目の全校集会で月夜が紹介される。その準備のためにいつもよりも早く出るのだ。
「しかし中学でもうブレザーですか。珍しいですね。田舎なのに」
部屋の扉を開けて出てきた月夜は学校指定のブレザーを綺麗に、しかしどことなくお洒落に着こなしていた。
―――可愛い。
この毒舌のせいでずっと気づかなかったがかなりの美少女だ。
黒い、サラサラの髪をうしろでキュッとゆえたポニーテール。残念なことに胸は皆無だが小さな身長に細い手足。
今どきの子役にもいないな。
そんな紅夜は月夜をまじまじと見たせいか直ぐに気持ち悪いですよ、と切り捨てられる。
「田舎は余計だよ」
こいつ心読めんのか!と驚きつつやっと出た言葉。
「ネットの中ではもっと大都会ですよ。」
「そりゃ東京と比べるとね…。ここは兵庫だし。」
紅夜が住んでいるのは兵庫県。
恐らく、東京の人に「兵庫と言えば?」と聞くと
「神戸」
「姫路城」
の2つしか出てこないであろう県である。
紅夜が住んでいるのは姫路城の目の前、姫路市本町である。
マンションから徒歩10分に姫路駅があり立地もよく、ビルもそこそこ立ってはいる。
「まぁいいでしょう」
あっさりとこの話題を捨てた月夜に紅夜は少し驚きつつも、自らの膝をポンと叩き、立ち上がる。
―――――――98%
「よし、じゃぁ行くか!」
「そうですね。」
―――――――99%
「靴、履いたな?」
「大丈夫です。」
ガチャ―――――――100%
ドアを開けた目の前には、紅夜に取って別の意味で見覚えのある街。マンションの前ではない。
SNOの街。ヤマトの街が広がっていた―――――
何故兵庫県姫路市にしたのか…
ンなモンダーツに決まってんダルォ?!
次から新章。タグ詐欺回収開始です。
では!次の話で会いましょう!