英雄伝説 時幻の軌跡   作:にこにこみ

93 / 99
93話 最後の自由行動日

 

3月13日——

 

学院生活最後の自由行動日……VII組に限らずトールズの学生は思い思いに過ごすか、いつも通りにこの日を過ごしていた。

 

「ふぁ〜〜…………」

 

「クァ〜〜……」

 

かく言うレトとルーシェも相変わらず昼寝をしていた。 最後の日だからこそ、変わらずに。

 

「あ、いた! レ〜〜トーー!!」

 

と、そこへ飛び込むようにミリアムが屋上に入ってきた。 すぐにベンチで寝そべるレトを発見すると、駆け出して勢いよく飛びかかろうとしたが……

 

「うにゃ!?」

 

寝そべるレトを貫通して、ミリアムそのままベンチに撃突した。

 

「悪いね。 それは残像だよ」

 

「ぶ〜!! 大人気なーい!」

 

「それで何か用なの、ミリアム?」

 

ぶーたれるミリアムに本題を切り出し、ミリアムは思い出したかのようにポンと手を叩く。

 

「あ、そうだった。 今調理室で試食会をやっているからみんなを誘っているんだ」

 

「試食会ねぇ……何を作ったの?」

 

「主にお菓子だよ」

 

「お菓子かぁ……」

 

懸念としてはマルマリータ……もといマルガリータである。 彼女は愛のあまり料理に妙な物を入れる傾向があり、過去試食で何人もの犠牲者を出している。

 

「それじゃあ、レッツゴー!」

 

「……キュリアの薬、足りるかなぁ……」

 

手持ちの薬を確認しながらミリアムに手を引かれ、レトは調理室でささやかな試食会に参加した。

 

参加者はほぼ女子ばかりで、男子は部長のニコラスを除き、レトを含めてエリオット、ガイウスの3人しかいなかった。

 

「へぇ、すごく美味しいね。 これってミリアムが?」

 

「うん! ニコラスに教えてもらいながら作ったんだー!」

 

「……通りで……」

 

編入した日から上達してはいるかもしれないが、一緒に作ったことで安心感を覚えてしまう。

 

「モグモグ……そういえばマルガリータは?」

 

「どうせいつもやっている事でしょう」

 

「お兄様も大変ですこと」

 

この場にマルガリータがいない事が当然のように思いながら、女子グループの中にいたヴィヴィがニヤケ顔でレトたちの元に近寄ってきた。

 

「そういえばレト〜」

 

「んー?」

 

「レトってどんな女性が好みなの?」

 

唐突にヴィヴィがそんな質問をし、スリスリと身体をこすり付けながら擦り寄って来る。

 

「ねね、私なんかどう? 結構お買い得だよ?」

 

「玉の輿狙いね……」

 

「浅はかな。 皇族に取り入ろうなんて……意外に命知らずなのですね」

 

「………………(ジーー)」

 

ニヤリ顔で近寄るヴィヴィ。 アリサとフェリスは呆れるが、ラウラは無言でレトを見つめている。

 

「んーん? そうだなぁ……ヴィヴィより、ラウラみたいな人が好みかな」

 

「ええー?」

 

「ごふっ!?」

 

ヴィヴィの色気仕かけに対し、レトがそう答えると……ジュースを飲もうとしていたラウラが口に含んでいたジュースをコップの中に吹き出した。

 

「レ、レト! 断るにしてももっとマシな嘘をつけ!」

 

「? どうして嘘だと思うの?」

 

「だ……だって、私は剣ばかりで……ヴィヴィのような可愛い仕草や可愛い装飾もしない。 女としての魅力がどこにもないからな……」

 

「両腕に乗っているぞ」

 

説明しながら腕を組んで自己嫌悪に陥るラウラに、レトが彼女自身の両腕に乗る双丘を指摘する。 それを聞いたヴィヴィも自身の胸をさする。

 

「ううっ……結局は胸か。 おっぱいなのか……」

 

「そ、そんな事……無いと思うよ?」

 

「中身じゃないかしら?」

 

「うわーん!!」

 

アリサの一言でヴィヴィは泣き出し、リンデに泣きつく。その際、手がワキワキと卑猥な動きをしてリンデに近付いていた……

 

「やれやれ、相変わらずだねぇ」

 

「……前から思ってたけど、レトってやっぱり皇族っぽくないね」

 

「そもそも皇族の人物像なんて決まってないからね。 兄さんを基準にされるのは心外だけど」

 

「ふむ、そういうものなのか」

 

「…………ん?」

 

とそこでふと、妙な感覚が走り……レトは席から立ち上がり窓際まで歩く。

 

(今のは……旧校舎の方か)

 

『——そなたも感じたか』

 

すると、頭の中に直接語りかけるようにテスタ=ロッサの声が届いて来た。

 

(テスタ=ロッサ。 今のは地脈の揺らぎが起きたのかい?)

 

『昨日観測されたのと同じものだ。 だが、それ以外の気配がある。 ヴァリマールも同じ見解のようだ』

 

(って事は、リィンも同じ揺らぎと騎神からの情報を得ているはず)

 

旧校舎の入り口が見える位置まで歩き、そこから下を見下ろして辺りを見回す。 視界の中にはリィンの姿は無かった。

 

(もう旧校舎に行ってるかなぁ)

 

「ナァー」

 

そう考えるとルーシェを肩に乗せてから一言断りを入れて調理室を後にし、レトは旧校舎に向かう。 すると、旧校舎の前にリィンと遊撃士のトヴァルがいた。

 

「おーい」

 

「レト!」

 

「おお、お前さんか」

 

レトの呼びかけに2人は気付く。

 

「レトも地脈の揺らぎを感じてきたのか?」

 

「うん。 ……見たところ変わった所はなさそうだけど」

 

旧校舎を見上げ、見回す。 異変と思える状態でもなく、鐘もなっていない……取り越し苦労かとレトは思ってしまう。

 

「そういやお前さんとこうして話すのは初めてだな。 遊撃士のトヴァルだ。 よろしくな」

 

「こちらこそ、レト・イルビスです」

 

「ふーん……まだそっちの方を名乗っているのか」

 

「あー、やっぱり知られてますか」

 

レトが皇族である事は、遊撃士は当然の事、市民にも周知されている。 隠し通せるとは思ってはいないが、気恥ずかしさはあった。

 

「リィンもレトも騎神やらなんやら大変そうだが……困ったことがあったら気軽にいつでも声をかけてくれよ」

 

「ええ、その時はよろしくお願いします」

 

「働き具合もミラ次第ですか?」

 

「おいおい、俺を猟兵かなんかと思ってるんじゃないよな?」

 

「ああっ……! いらっしゃったわ!」

 

その時、背後から少女の声が聞こえてきた。

 

「え——」

 

「って、この声——」

 

「もしかしなくても……」

 

3人とも聞き覚えがあるようで、振り返ると……そこには女学院の制服を着たエリゼとアルフィン、そして2人を護衛で同行している私服姿のクレアがいた。

 

「エリゼ……!?」

 

「や、アルフィン」

 

「おいおい、魂消たな」

 

何故ここにいるのかと驚く中、アルフィンたちはレトたちの元に歩み寄ってくる。

 

「兄様、レト様にトヴァルさんも。 ご無沙汰しております」

 

「うふふ、まさかトヴァルさんまでいらしていたとは思いませんでしたわ」

 

「えっと、一体どうして?」

 

「その、昨夜通信をしている時に元気が無さそうだったので……」

 

「だったら直接、確かめるよう、わたくしが背中を押したんです。 それに比べて、兄様(あにさま)ときたら、昨夜わたくしが連絡を入れたのにも関わらず出てくれなかったのですよ。 酷いとは思いませんか?」

 

「あーごめん。 昨日、アークスは荷物の中に埋もれていたから出られなかった」

 

アハハと笑い詫びもしないレトにアルフィンはポカポカとレトの胸に飛び込んで両手で殴る。

 

「ハハ、相変わらず大胆不敵なお嬢様方だなぁ。 ま、身の安全の心配はいらなそうだが」

 

「……恐縮です。 あの件以来ですか……ご無沙汰しています」

 

「ああ、こっちこそ。 お互い色々あるが……ま、今日はいいだろう」

 

「そうして頂けると」

 

鉄道憲兵隊と帝国の遊撃士……クレアに対するサラ教官の態度や過去に起きた帝都ギルドの襲撃事件のことを考えるとそう簡単に許せる事は出来ないが、今日だけはそれを抜きにするようだ。

 

だが、落ち度が無いのにも関わらずクレアの声が少し申し訳なさそうに、気を落ちしている風に聞こえてくる。 その理由は、クレアが次に視線を投げかけたリィンにあった。

 

(兄様。 お2人に何かあったのですか?)

 

(多分、ね。 あまり触れないでくれると助かる)

 

「まったく……何を遊んでいるのよ?」

 

リィンとクレアがただならない雰囲気を出す中、空気を破るようなセリーヌが歩いてきた。

 

「あ、セリーヌか」

 

「まあ、セリーヌさん! お久しぶりですわね!」

 

アルフィンはセリーヌの元に寄ると、許可も取らずにセリーヌを抱き上げる。 抱き上げられたセリーヌは鬱陶しそうにするも半ば諦めた顔する。

 

「ああもう……アンタも相変わらずねぇ。 妙な気配を感じたんだけど、アンタたちが原因だったわけ?」

 

「そうだ……それがあったんだ」

 

「僕たちもそれを感じてここに来たんだ」

 

会話に流されて忘れていたが、ここに来たのは地脈の揺らぎがなぜ起きたのか確かめるためだ。

 

「兄様?」

 

「どうかしたのですか?」

 

「そういや、この建物を調べていたみたいだが」

 

「ええ、実はさっき奇妙な気配を感じて——」

 

——ゴーーン……ゴーーン……ゴーーン……

 

突然、重々しく鐘の音が……旧校舎の鐘の音が突如として鳴り始めた。

 

「!」

 

「この鐘は——」

 

「……旧校舎の、鐘?」

 

「ちょっと待て、前にサラから聞いた——」

 

「まさか……!」

 

次の瞬間……鐘の音とともに旧校舎が淡く青白く光り始めた。

 

「建物が……!?」

 

「淡く……光ってる?」

 

「セリーヌ、これは……」

 

「ええ……只事じゃないわね。 あの夜と違って“結界”は発生していないけど……」

 

以前の異変と差異はあるものの、尋常ならざる事態なのは確かだ。

 

と、そこへ異変を聞き取ったVII組とトワたちが走って来た。 全員、旧校舎の異変を見て学院祭初日の夜の出来事を思い出す。 アリサは先にいたリィンに何故このような事が起きたか問いただそうとすると……エリゼとアルフィンの姿を見て驚愕する。

 

「って、エリゼさんに皇女殿下……!?」

 

「ほええ……クレアにトヴァルも?」

 

「な、何がなんだか……」

 

「むむっ、この場に最強15sが……?」

 

「アン、驚くのはそこじゃないと思うよ」

 

「セリーヌ……どうなってるの?」

 

「って言われても、アタシも来たばかりだし」

 

「リィン君、何があったのか、教えてもらえる?」

 

「トヴァルと大尉さんもいるし、とにかく事情を聞かせて」

 

リィンは地脈の揺らぎを感じ取ったところから今までの経緯を説明したが、確かな事は何も判らず……結界が発生してなかった事もあり、1度全員で旧校舎に入ってみることにした。

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

リィンが管理していた旧校舎の鍵で建物内に入ると……そこはまるで別世界だった。 この景色を見ても驚きの言葉も出ず、呆然とこの空間を見つめる。

 

「……なにこれ」

 

沈黙を破ったのはアリサの呟き。 その言葉は今全員が思っている言葉だった。

 

「空間が……完全に変わっているだと」

 

「それも尋常な変わり様ではないな……」

 

「第7層の最後の試しの空間が入り口に繋がったって感じだね……でもどうして?」

 

以前の旧校舎と現状の空間を比較しても何も判らず、エマが探りを入れてもそれは変わらず。 これから何か尋常ならざる事態に陥る様な雰囲気は無いが、このまま放置する訳にもいかない。

 

「魔女のエマにでも判らないとなると……《地精(グノーム)》の方が関係しているのかもしれないね」

 

「地精?」

 

「それって……確か精霊窟やヴァリマールたち騎神を作っていう」

 

「でも、それ以上の事は何も」

 

レトはこの状況に心当たりがあるようだが、それ以上のことは結局分からず。 どうしようかと悩んでいると……ふと、リィンが片手を突き出し……

 

「来い——《灰の騎神》ヴァリマール!」

 

突き出した手を掲げ、その名を叫ぶ。 するとリィンの前の空間が歪み……空間転移でヴァリマールが現れた。

 

トールズ関係者はそこまで驚かなかったが、今日ここに来たトヴァルたちはヴァリマールの出現に驚く。

 

「ヴァリマール、この状況のことが分かるか?」

 

「私たち“魔女”に伝わるのは《騎神》の秘密の半分のみ——」

 

「アンタだったらこの状況、何か知っているんじゃない?」

 

『フム——我ノ記憶モ未ダ完全ニハ戻ッテオラヌ。 ダガ、一ツ言エルノハ、コノ場所ガ“地精”タチニ築カレタ場所デアルトイウ事ダ』

 

レトの予想通り、この事態には地精が少なからず関わっていたようだ。

 

「やっぱりそうか……“煌魔城”や各地の神殿も、地精によって作られていると調査で分かっている」

 

「私たち“魔女(ヘクセン)”と協力して1200年前に何かを為した人々ですね」

 

『ウム——コノ場所ハ彼ラノ技術ノ粋ガ集メラレテイル。 大規模ナ位相空間ノ構築——柔軟的(フレキシブル)質料(マテリアル)ノ展開——ソシテ構築サレル“試シ”トイウ名ノ儀式(システム)——」

 

「リィンと私たちが潜り抜けた……」

 

「かつて大帝と槍の聖女も挑んだという試練……私とレトが受けたのと同じ」

 

「ああ、クロウも海都の地下で挑んだという……」

 

リィンは何故地精が試練の地を造り、騎神を封印して試練を用意し、そしてこの状況について質問するが……その部分の記憶が欠損してヴァリマールは答えることが出来なかった。

 

『ダガ、全テノ鍵トナルノハ《巨イナル一》トイウ存在——最初ニ生マレ、最後ニ立チシ者ダ』

 

「…………!」

 

「巨いなる一……」

 

「最初に生まれ、最後に立ちし者……」

 

「……その言葉……どこかで聞いたような……」

 

「むむ、長かヴィータなら何か知っていそうだけど……」

 

その“巨いなる一”という言葉に、1番反応を示したのはレト。 彼は顎に手を当て、深く考え込み出す。

 

(巨いなる一……焔と大地が融合する事で生まれてしまった……《鋼》……)

 

“巨いなる一”が何なのか、それだけは知っているが、それ以上のことは何も分かってはいない。

 

「……ト……おい、レト!」

 

「え——」

 

いつの間にか呼びかけられており、顔を上げると全員の視線がレトを指していた。

 

「あー、ごめん。 途中から話聞いてなかった」

 

「また深く考え込んでいたわね。 何か気になる事でもあったのかしら?」

 

「まあ、ちょっとね。 それで、この試練の攻略を開始するの?」

 

「……本当に聞いてなかったのか?」

 

「ここは試練を用意する場所。 なら、試練を受ける以外に何があるんだい?」

 

何はともあれ、この状況を把握するのにはこの先に進むしかなく、VII組は探索を決意し。

サラ教官、トヴァル、クレア。 そして音もなく現れたシャロン。 トワ会長とアンゼリカも協力してくれることになった。

 

次々と参戦する中、エリゼとアルフィンが顔を見合わせ、頷いた。

 

「それならば——」

 

「私たちも協力させていただきます」

 

突然エリゼとアルフィンも戦うと言い出し、全員が絶句する。

 

「なっ——」

 

「殿下、しかし……」

 

「止めないでください、大尉。 トールズは大帝ゆかりの学院——わたくしもアルノールの人間として異変を見届ける義務があります」

 

「そ、それならばレミスルト殿下が代わりに……」

 

「ん? レミスルトって誰のことですか? ここにいるのは旅の考古学者にしてトールズ学生のレト・レンハイムですよ」

 

「……苗字変わってるし……誤魔化す気も隠す気ないよね」

 

「ふふ、それにお兄様から、こんなものまで頂いたばかりですし」

 

アルフィンは腰から赤い宝玉が施された、通常の魔導杖の半分程の長さの杖を取り出した。

 

「それって……」

 

「魔導杖……それにしては大きさが」

 

「おいおい、そいつは……エプスタイン財団製の新型魔導杖じゃないですか?」

 

「エプスタイン財団製……」

 

「帝国でテストされている魔導杖の原型となった……」

 

「ふふ、お兄様がコネで手に入れたものみたいです。 調整も済んでいますので問題なく使えます。 魔法の手解きも兄様から直々に手解きを受けていますので、皆様の足手纏いにはなりません」

 

「レトが……それは大変心強い限り」

 

「アルノールの血に合わせた“特別な魔導杖”ですか……」

 

「うーん、兄がアレだし、この子ならとんでもない力を発揮するかも」

 

セリーヌが何やら失礼なことを言ったが、エリゼも同様にレイピアを構える。

 

「姫様が行くならば私も当然、ご一緒します。 いくら兄様が反対してもこればかりは譲れませんから」

 

「エリゼ……」

 

「ふふ……年貢の納め時みたいね」

 

「今まで心配かけた分、しっかり守ってあげないとね」

 

「くっ……レ、レトも何か言ってくれ! 妹である皇女殿下を危険な目に合わせる事なんて——」

 

「アルフィン。 危なくなった誰でもいいから盾にしていいからね」

 

「はい、兄様!」

 

「え、ええ〜……」

 

「はぁ……まあ、それくらいしないと、何かあってしまってはこちらの首が飛びかねない」

 

「ああもう……!」

 

結局同行する流れになったしまい、リィンは納得がいかないながらも渋々了承し、みんなの顔が見えるように前に出る。

 

「トールズ士官学院《VII組》——これより協力者の力も借りて、この地の異変を調査し、解決する。 これが俺たちの——《VII組》の最後の試練だ! みんなで、力を合わせて行こう!」

 

『おおっ!』

 

いつも以上に手を上げ激励をかけるリィンに、全員が力強い声で応えた。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。