星と奏でる千歌の恋音   作:★星夜☆

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第3話です!



千歌と流星の恋をこれからも暖かく見守っていてください!


第3話 「思い出の1ページを君と」

「♪~♪~」

 

 

僕は家で曲を作っていた。

 

 

すると1階ドアが開く音が聞こえた。

 

 

「ただいま~!」

 

 

「おじゃましま~す!」

 

 

千歌と曜が帰ってきた。

 

 

曜のことは千歌から話を聞いていたからすぐに分かった。

 

 

「何してるの~?」

 

 

千歌が話しかけてきた。

 

 

「曲作ってた。」

 

 

「へ~!その曲完成したら聞かせてね!」

 

 

「いいよ。」

 

 

他愛もない会話をして2人は千歌の部屋に行った。

 

 

 

 

~千歌の部屋~

 

 

 

「あれが流星くんだよね?」

 

 

「うん!そうだよ~」

 

 

「それで曜ちゃん、次どんな曲にする~?」

 

 

「う~ん。なんか恋愛ソング的なのがよくない?」

 

 

「お~!いいね!梨子ちゃんにも相談してみよう!」

 

 

「うん!」

 

 

そう言って梨子に電話をかけた。

 

 

「プルプル」

 

 

「...もしもし?」

 

 

「あ!梨子ちゃん!恋愛ソング的な曲って作れる?」

 

 

「え...でも恋愛ソングとか作ったことないから...」

 

梨子は恥ずかしそうに言った。

 

「大丈夫だよ!梨子ちゃんならきっとできる!」

 

「うん...頑張ってみる...」

 

「よろしくね!」

 

「大丈夫だったかな...」

 

曜は心配そうに千歌に聞いた。

 

「大丈夫だよ!梨子ちゃんならきっと作れる!」

 

「そっか。それにしても流星くんいつまで曲作ってんだろうね。」

 

「そうだよね~そんな集中力私には無いな~」

 

「千歌ちゃんが曲作り始めたらすぐに飽きそう~」

 

「そうかもね~」アハハ

 

千歌は笑いながらそう答えた。

 

 

 

 

「よし!できた!」

 

僕はそう言って部屋を出て近くの海に行った。

 

夕焼け空の下で一人海を見ていた。

 

「千歌と二人でこの夕焼け空を見ていたいな。」

 

独り言を言って家に戻って行った。

 

そしてドアを開けて靴を脱ぐと急に千歌が抱きついてきた。

 

「どこ行ってたの!心配したんだよ!」ウルウル

 

千歌は涙目だった。

 

「ごめんね。ちょっと海を見に行ってただけだから。」

 

「今日は罰として一緒に寝るからね!」

 

「...分かった。」

 

そういって部屋に戻った。

 

 

 

「ちょっと私トイレ行ってくるね!」

 

そういって千歌は家を出て行った。

 

すると電話がきた。

 

梨子だ。

 

「もしもし?」

 

「あ、曜ちゃん?」

 

「どうしたの?」

 

「それがね、恋愛ソングのメロディーが思いつかなくて...」

 

「作れそうにないってこと?」

 

「...うん。」

 

「そっか...あと千歌ちゃんに話してみるね」

 

「うん...お願い...」

 

そういって曜は電話を切った。

 

「どうしよう...」

 

曜は困った顔をしていた。

 

「このCDあげる。」

 

僕はそう言って曜に渡した。

 

「これは何?」

 

「僕が作った恋愛ソング。ある人に向けて作ったやつだけど使っていいよ。」

 

「本当に!?いいの!?」

 

「うん。頑張ってよ。スクールアイドル。」

 

「ありがとう!きっと千歌ちゃんも喜ぶよ!」

 

曜はうれしそうに受け取ってくれた。

 

「曲名は?」

 

そういえば曲名考えてなかった。

 

「考えてない...」

 

「そういうところ抜けてるよね...」

 

すると千歌が戻ってきた。

 

「ただいま~!」

 

「あ!千歌ちゃん!梨子ちゃんが恋愛ソング作れないって言ってたんだけど流星くんが作ってくれたよ!」

 

「本当に!ありがとう!やっぱり流星くんはすごいねぇ~」

 

千歌にそう言われるととてもうれしく感じる。

 

「でも曲名が無いんだよね~」

 

そして曲名を考えるためにそのCDを千歌と曜と僕で聴いた。

 

すると千歌は突然言った。

 

「...思い出の1ページを君と...」

 

すると僕の頭の中で何かが当てはまった気がした。

 

「いいね。その曲名にしよう!」

 

すると曜も

「いいね!よし!決定!」

 

そうして曲名が決まった。

 

しかしなぜ千歌はあんな曲名が思い浮かんだんだろうか。

 

そして僕は千歌に聞いてみた。

 

「なんでそんな曲名思いついたの?」

 

「...何となく...」

 

千歌は何か隠しているように僕に言った。

 

「よし!曲名も決まったわけだから私はそろそろ帰るね!」

 

そういって曜は帰っていった。

 

部屋は僕と千歌の二人きりになった。

 

「...そろそろお風呂入ってくるね!」

 

「え?もうそんな時間?」

 

気づいたら午後の8時だった。

 

「もうそんな時間か。分かった。いってらっしゃい。」

 

「いってきます!」

 

千歌は元気よく返事をして風呂場へ向かった。

 

 

 

 

自分の部屋に戻ると携帯が鳴っていた。

 

曜からだ。こんな時間にどうしたんだろう。

 

「もしもし?」

 

「あ、流星くん。こんな時間にごめんね。」

 

「気にしなくていいよ。どうしたの?」

 

「あの曲って誰に向けて作ったのかなって気になっちゃってさ~」エヘヘ

 

曜は笑いながら言っていた。

 

「...千歌だよ...千歌に向けて作った...」

 

「やっぱりね...でも千歌ちゃんに向けて作ったのに私たちが歌っちゃっていいの?」

 

「確かに最初は迷ったよ。でも千歌たちに歌ってほしいって思ってさ。」

 

「そうだったんだね。流星くんの分まで頑張るからね。」

 

「ありがとう。」

 

少し恥ずかしかったけど嬉しかった。

 

「じゃあもうそろそろ切るね!おやすみ~」

 

「おやすみ~」

 

電話を切った。

 

この曲が千歌の思い出の1ページになってくれるといいな。

 

トントン

 

ドアのノックの音が聞こえた。

 

「いいよ~」

 

ドアの向こうには千歌がいた。

 

「さっきの話...本当なの...?」

 

全部聞かれていたようだ。

 

「...うん...そう...だけど...」

 

恥ずかしい。でもなぜか嬉しい気持ちもあった。

 

「ちゃんと大切に歌うからね。私にとっても大事な曲だから。」

 

「うん。ありがとう。」

 

すると千歌は抱きついてきた。

 

「私好きだよ。流星くんの曲も。流星くんのことも。」

 

今初めて気づいた。千歌は僕のことが好きだったんだ。

 

「僕も好きだよ。千歌の声も。千歌のことも。」

 

恥ずかしかったけど、ちゃんと思いを伝えることができた。

 

「今日は一緒に寝ようね。」

 

千歌は眠そうな顔をして僕に言ってきた。

 

「もう眠そうじゃん。寝よっか。」

 

そういって二人は布団の中に入った。

 

「これからもがんばってね。千歌。」

 

すると千歌は聞いてたかのように寝ながら僕に抱きついてきた。

 

 

 

 

 

 




何か誤字や言葉が変だったらコメントで教えてくれるとうれしいです!


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