「うぅ...今日は寒いね~」
「朝からこんなに寒いとは...」
僕と千歌は学校へ向かっている途中だった。
「流星くん♡」
千歌は急に僕の腕を抱いてきた。
何か柔らかいものが当たっていて鼓動が速くなる。
「流星くん顔真っ赤になってるけど大丈夫?」
「え、あぁ、大丈夫だよ」
2人で歩いていると曜と会った。
「おはヨーソロー!2人とも朝からラブラブだねぇ~!」
「あ!曜ちゃん!おはよ~!」
僕は恥ずかしくて返事もできなかった。
「あれ~?もしかして流星くん照れてる~?」
千歌はもう慣れたのか、僕に言ってきた。
「まだ慣れてないんだよ!」
そんなこんなで学校に着いた。
そして授業を終えて、昼飯を食べようとした。
「「流星くん~!」」
この声はまさか。
「「いっしょに昼ごはん食べよ!!」」
千歌と曜からのお誘いだ。
「お前羨ましいなぁ~あんな可愛い女の子と食べれて~」
友達に言われた。確かに可愛い。だがお前にはこの大変さが分からないだろうな。
そう思いながら千歌と曜と一緒に昼ごはんを食べた。
周りからの視線が痛い。
そして昼ごはんも食べ終わり、残りの授業も終わり、久しぶりにAqoursの練習を見に行っていた。
いつものように楽しそうに練習していた。
~帰り道~
僕はいつもどおり千歌と帰っていた。
「ねぇねぇ」
「ん?どうしたの?」
僕は千歌に聞いてみた。
「千歌は僕のことどう思ってる?」
「え、どう思うって...好き...だよ...」
「そっか...ありがとうね...」
「どうしたの?いつもの流星くんじゃないよ?」
「ううん、なんでもないよ」
僕は千歌に話していなかった。
もう長くは一緒にいられないことを。
僕は東京に引っ越すことが決まっていた。
そんなふうに考えていると千歌は朝と同じように僕の腕を抱いてきた。
「まるで風が私と流星くんをくっつけるように魔法かけてるみたいだね♡」
千歌は僕にそう言ってきた。
「そうだね~」
この時間が止まって欲しい。そう思うほど幸せだった。
「隠さないで。全部教えて。流星くん。」
千歌には僕が隠し事していることが分かっているようだ。
「...あとででもいい?」
「うん。」
そういって二人は歩いていた。
そして家に着いた。
千歌はすぐに僕の部屋に入ってきた。
「さっきのこと教えて。」
僕は千歌に全て言った。
「...そんなの聞いてないよ...」
「もう来年の春には引っ越さなきゃいけないんだ...」
「なんで...なんで...」
千歌は涙を流して、走って出て行ってしまった。
僕だって泣きたかった。ずっと一緒に居たかった。
そうして僕と千歌は話さない日々が続き、気がつけば冬になっていた。
次回もお楽しみに!
誤字や何か言葉が変だったら教えてもらえるとうれしいです!
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