fortissimo//crossover the Akashic records   作:小鴉丸

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一年前から書こうと思ってたものです!
カデンツァをやっと買えて現在プレイ中です。フォルテシモは最後にやったのが覚えてないくらい前なので、ちょこちょこネットで確認しながら書いていこうと思ってます。
間違いがあったら指摘していただけると助かります。


グダグダ注意ですが頑張ります!
今回はグレンたちの話です。


0話 神話魔術の噂

〜グレンside〜

 

 

「せ、先生! 聞きたい事があるんですけど!」

 

天気のとてもいい日、こういう時には昼寝でもするのが一番だ。

 

そんな事を思いながら俺、グレン=レーダスは欠伸をしながら廊下を歩いていた。……筈だった。

 

「ふぁ〜っ。何だ白猫、お金なら無いぞ」

 

「誰があなたにお金の相談をするもんですか! っとと、そんな事よりも聞きたい事があるんですってば!」

 

毎度の如く俺に突っかかってくるシスティーナ=フィーベルこと白猫は今日も今日とて俺に話し掛けてきた。その後からは金髪の美少女、ルミア=ティンジェルがひょっこり顔を出していた。

 

「何だ聞きたい事は長くなるのか?」

 

「ええっと……。失礼ですけど、先生が知ってるなら長くなるかと。一般的に知られてないらしいので」

 

ふむ。一般的に知られていない、か。

軍の事じゃないよな、それはこいつらは身をもって知ってる筈だし。それなら魔術か? 俺は一応固有魔術(オリジナル)を持ってるし……、でもそんなものに興味があるとは思えん。

 

「取り敢えず内容を言ってみろ。それで考えてやる」

 

「は、はい……。その、神話魔術ってものなんですけど……。先生はご存知ですか?」

 

「神話魔術だぁ!?」

 

白猫から出た言葉は俺を驚かせた。思わず声を上げてしまい、周りを歩いていた生徒の注目を浴びてしまう。

 

俺は声を落とし白猫達に話し掛けた。

 

「教室に行くぞ。ここだと話しにくい」

 

「え、はい……?」

 

ずかずかと前を歩く俺に白猫とルミアは付いてきていた。

 

 

 

 

 

「それで、神話魔術か……。これまた変なものを知ったなぁ」

 

どうやら白猫とルミアは図書館にあった本でそれを知ったらしい。ただし名前だけだ。

 

「それで先生、ご存知なんですか?」

 

ルミアが興味深そうに聞いてきた。

 

「まぁな。──神話魔術ってのは読んで字のごとく、ある神話一つを自分の魔術にするってやつだ。大雑把に言えばこれも固有魔術に分類される」

 

「先生の愚者の世界と同じですね」

 

固有魔術と言うとこいつらが上げるのは俺の愚者の世界だ。だが、俺はその言葉に否定を入れる。

 

「あー……わりぃ、説明が足りなかったな。固有魔術と言ったが神話魔術はそこから更に鍛え上げる……というか覚醒させる事が可能なんだ、それと別の魔術との組み合わせする事も出来る。これはセリカから聞いた話だが、総てを射抜く雷光(トールハンマー)という神話魔術を持つ者が使用する総てを超越せし九つの雷光(トールハンマー・フルアクセス)というチートにも程がある神話魔術が分かりやすい例だな」

 

昔セリカから聞いた事を思い出しながら話す。

 

総てを射抜く雷光(トールハンマー)というタダでさえ雷速の一撃、絶大な破壊力を有する神話魔術に九つの世界(ノートゥング)という発動条件は厳しいが発動すればどんな攻撃でも確実に当たる魔術を組み合わせる。そうして生まれるのが最強の神話魔術である総てを超越せし九つの雷光(トールハンマー・フルアクセス)だ。

九つの世界(ノートゥング)により、九つの並行世界から己の最強の魔術を統合し九つの総てを射抜く雷光(トールハンマー)を具現化する。その魔術が最強と言われるのは威力もだが一番の点はどんな防御を使っても“防御出来ずに直撃した未来”を選ばれ、防御が無効化されるという点にある。

 

軽く話し終えた俺は2人の様子を見てみる。

白猫は「そんな魔術は有り得ない」と言っていて。ルミアは「未来を選ばれる……?」と不思議そうに首を傾げていた。

 

「未来を選ぶというのは九つの世界(ノートゥング)の能力だ。確か“九つ存在する全ての並行世界とアクセス・リンクする”だったか? それにより複数の結果から望んだ未来が選び取れるんだ」

 

「そ、そんな魔術……存在するんですか? 並行世界すらも利用する魔術なんて」

 

「残念ながらあるんだろうな。セリカが魔術について嘘をつくとも思えんし。それに俺もそれに似たやつとなら出会ってるからな」

 

古い、いつかの記憶が蘇る。

赤いマフラーを巻き、決して自分の勝利を疑わないという揺るぎない信念を持った謎の男。あの男こそ正義の味方なんだろう、と当時は思っていた。

 

「ま、人間1人が求めるには些かオーバーな力だな。頭の片隅に置いておくくらいでいいだろ」

 

話を切るように付け加えた。

 

「そ、そうですね。何だか聞いてると頭痛くなっちゃいました……」

 

「あ、あたしも……。次元が違いすぎて、理解の範囲が……」

 

実際、次元(・・)が違うんだよな……。

 

と心の中で呟きつつ2人を眺めていた。

 

「(神話魔術、ね。特にする事もないし、セリカにでも聞いてみるか)」

 

懐かしい言葉に興味を持った俺は知り合いの中でも魔術に詳しい人物に尋ねることにした。

 




原作がロクアカなのは、世界がそっちになる予定だからです。一応報告しておきます。

それでは読んでくれた方、ありがとうございます!

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