東方意味探伝 作:Toragn
魔理沙をおちょくってから自分たちは人里へ来ていた。
「いやぁ~ まさか茶葉がなくなるとは....数日前に買ったばっかりなのに」
口ではああいっているが、使っている犯人はおおよそ分かっている。どうせ、あのスキマBBA か、あのいじられ泥棒魔法使いだろう。
「まさか茶葉がこんなにはやくなくなるとは思わなかったわ....。でも、私も兄さんも大量に飲んでいないし....」
「ま、まぁそんなことは、か、考えずさ、茶葉をとっとと買いにいこうぜ?」
明らかにどもってる。こいつが犯人に違いない。
「しかし、人里があの異変から、よくこんなにはやく立て直すとは....やはり慧音さんの統率力があってこそなのかな?」
慧音さんはとても人望ある人だと思う。じゃないとあの異変の時、人里の皆の統率をとっていたからだ。統率者は判断力・知恵・発想力・人望が必要だと自分は思っている。第一に人望がない人や、頼りになる人じゃないと人という生物は付き従おうとしない。
しかし、慧音さんはなぜ、ハクタクの姿にならなかったのだろうか。あの日は確かに満月だったはずなのに....。
そんな思考にふけっていると、霊夢が自分の服の袖を引っ張ってきた。
「....兄さんは、私の前からいなくなったりしないよね? だって不死身だものね。私、もう兄さんしか家族がいないの....」
「そううつになるのはダメだよ霊夢、大丈夫、自分は霊夢の前から消えないよ?」 ナデナデ
そう言いながら霊夢の頭を撫でる。この子は強い子ではある。だが、そのぶん一人で抱え込みやすいのだ。昇華が死んだのだって霊夢自身のせいと思っている。
「お、おう....いきなりのシリアスモードだぜ....。私はこういうの苦手なんだよなぁ.....」
「兄さん、兄さん、兄さん....ハナレナイデネ?」
「分かってる。離れたりしないよ。」
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「茶葉がまさかあんなに安くなっているとは、思わなかったわ」
「たしかに、まさか、セール中だったとは....」
「せ、せーる? 安売りのことか。確かに安かったなぁ~。おかげであの脇巫女のところに盗....飲みにいかなくてすむぜ!」
あ、確定したわ。こいつが犯人だ。よくもいけしゃあしゃあと....誰だよ紫さんが怪しいなんていった奴!! ぬっ殺してやる!
「こんな平和もいいものだなぁ」
「あら魔理沙ったら柄にもないことを言うのね」
「な、なんだよそれ、私が戦闘好きのバカだとでも思ってるのか!?」
「..........えっ....違ったの?」
「この二人もうやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
いじくり過ぎたかな...。
そんなことを考えていると、突如空が真っ赤に染まる。
「な、なんだこれ....!」
「微量の魔法がある....」
「おお....心なしか、魔力が上がった気がするぜ....」
突如として、人里の空が真っ赤.....いや、紅色に染まったのだった。
どうでしょうか?
違和感があったらご報告おねげーです。