東方意味探伝   作:Toragn

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輪廻転生編 第十一話

~side白天~

 

「....自分は出来れば女性を殺したくはない....」

 

「あら? それでは、私もですか?」

 

「いいやっ!! お前は違う。お前は越えてはいけない一線を越えてしまった。だから、

女としてはお前は見ない。仇としてお前を見るっっ!!」

 

数秒の間沈黙が続く。白天は、拳を、狂月はハーブを構えて、相手の様子を伺っている。

 

葉が地面に落ちた瞬間狂月がハーブを奏で、その演奏にのせながら弾幕を放つ。

それを白天が拳で弾き飛ばす。今の彼は霊力により筋力を上げていたためたいして弾くのには

苦労していなかった。

 

「これじゃあらちがあかないなぁ。....ならっ!!」

 

近くにあった石粒を拾い、狂月に向かって投擲する。

 

「っっ!」

 

腕にかすりはしたが、たいしてダメージにはなってはいなかった。

 

....................................................................................................

 

「はぁ..はぁ..」

 

「...............」

 

二人の体力はもう少ししかなかった。

 

「....次で終わらせてやる....」

 

「....望むところです」

 

『うぉぉぉぉぉぉ!!』

 

「今だッ光"閃光弾"!!」

 

「なっ!?」

 

どうだっ! 石に"フラッシュ"の意味を付けた技は!

 

そのまま、狂月をアッパーで上空に突き上げる。

 

「げぼっ!!」

 

そのうちに腕に"吹っ飛ばし"と"ダメージ倍加"を付ける白天

 

「これで終わりだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「うっっぎゃゃぁぁぁぁぁ!?!?」

 

女性らしからぬ声をあげながら狂月は何処かへ吹っ飛んでいった......。

 

~side狂月~

 

......ぐっ! まさか....まさかこの仮拠点の目の前まで吹っ飛ばしてくれるとは......。

くくっ....彼も読みが甘いですね。

 

「....はやく....はやく私の部屋に行かねば....」

 

彼女は這いずりながら仮拠点の中に入って行った..........。

 

....................................................................................................

 

くくっ....ついたぞ....ここに....ここに"仮面があったはず....おっと血はあったぞ....

 

~10分後~

 

「......ない...ないないないない!?!? なぜっ....なぜ"石仮面"がないっ!? 」

 

彼女は仮面がなく、半狂乱になりながら、叫んでいる。しかし、この小説を最初から見ている人、

もしくは、この章を最初から見ている人はお気づきだろう。......そう、"石仮面"は霊夢が持って

いるのだ。"何処かで拾ってきて"

 

「なぜない? たしかここに入れていたはずなんですけど....」

 

彼女は大分落ち着いてきたのか思考し始めた。そんな彼女に膨大な力を持った者が近づいて来た。

 

「誰だっ!?」

 

「あなたですね?"輪廻転生の理"を侵しているのは....後先ほどの質問に答えるとすると......

まぁこの楽園の閻魔様とでも言っておきましょうか」

 

 

 




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