鉄道これくしょん -鉄これ-   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回からアズールレーンの要素が出てきます。
それでは本編どうぞ!


Act8.異世界の艦隊

着任してから五ヶ月、海外艦も揃い始め、もうすぐ練度が九十九になる艦娘も出てきた。

 

「もうすぐ榛名、電、望月の練度が最大値になるなぁ…指輪どうしようか…」

 

 

大本営からは一組の書類と指輪が送られてきた。練度が最大値になる艦娘は三人、明らかに足りない。

…仕方ない。明石の酒保で後二つ分買うか。

 

 

「司令、出撃中の榛名から連絡です。」

 

「ん?霧島、変わってくれ。」

 

「はい。」

 

「榛名、どうした。」

 

『提督、見慣れない艦隊と遭遇しました!相手側もどうやら臨戦態勢で構えてます!』

 

「見慣れない艦隊だと…他の鎮守府の艦隊じゃないのか?」

 

『いえ、全く違います!』

 

「分かった。とりあえず榛名。今の現在地の場所を教えてくれ。」

 

「はい!伊良湖岬灯台と神島の間、伊良湖岬灯台からおおよそ250mの地点です!」

 

「了解。とりあえず相手側の艦隊を落ち着かせて鎮守府に連れてこい。」

 

『分かりました!では後ほど!』

 

「さて、霧島。応接室の準備だ。急ぐぞ。」

 

「分かりました。では、早速取り掛かりましょう。」

 

 

約一時間後…

 

「作戦完了の報告書です。ご覧になりますか?」

 

「ああ。見させてもらうよ。」

 

「それで提督、相手側の艦隊ですが…」

 

「応接室にいるか。」

 

「はい。提督、霧島、お願いします。」

 

「はは。榛名、気にするな。さて霧島、行くぞ。」

 

「はい。」

 

 

応接室…

 

「お待たせしてすまない。私がこの鎮守府の提督、十六夜翔矢だ。こっちは秘書艦の霧島だ。」

 

「金剛型戦艦4番艦、霧島です。よろしくお願いします。」

 

「私はユニオン代表のヨークタウン型2番艦、エンタープライズだ。」

 

「私がロイヤル代表のアドミラル級巡洋戦艦のネームシップ、フッドですわ。」

 

「鉄血代表のアドミラル・ヒッパー級3番艦、プリンツ・オイゲン。」

 

「重桜代表、敷島型戦艦4番艦三笠、推して参る!」

 

「…霧島。プリンツ、Iowa、Warspiteを呼んでくれ。」

 

「はい。分かりました。」

 

「それで…提督様、こちらは何処なのでしょうか?」

 

「…日本の名古屋という所だ。」

 

「名古屋…愛知の中心だな。」

 

「三笠、貴方知ってるの?」

 

「もちろんだ。何故なら、重桜にも同じ名前の場所があるからな。」

 

 

となると、重桜は日本だな。

問題はそれ以外だが…

 

 

「霧島、ただ今戻りました。」

 

「提督ぅ!このプリンツ・オイゲンを呼びましたぁ?」

 

「Admiral?呼んだかしら?」

 

「Admiral、どうしました?」

 

「わざわざすまないな。ほれ、自己紹介。」

 

「え、あ、はい!私、ドイツ生まれの重巡、プリンツ・オイゲン。よろしくね!」

 

「Hi!Iowa級戦艦Name Ship、Iowaよ。」

 

「Queen Elizabeth Class Battleship、二番艦、Warspiteです。」

 

「プリンツ・オイゲン…?まさか、もう一人の私がいるなんてね…」

 

「Warspite…色々と違う感じがしますわ。」

 

「Iowa…フィリピン海海戦で一緒だったわね。」

 

「…これで分かったな。霧島。」

 

「ええ。重桜は日本、鉄血はドイツ、ユニオンはアメリカ、ロイヤルはイギリスですよね。」

 

「ああ。少なくとも、相手側の世界ではそう呼ばれているのだろう。」

 

「話を再開してもよろしいか?」

 

「ええ。」

 

「貴方達はいつからこの世界に?」

 

「分からない…ただ、覚えている事はセイレーンを迎撃に行こうとして嵐に巻き込まれた事は覚えている。」

 

「私達が路頭に迷っている所で、貴方達の艦隊にここまで曳航して頂いたのです。」

 

「臨戦態勢だったのは、見逃してくださらないかしら?」

 

「ああ。もちろんだ。」

 

「話を変えますが本題を言ってもよろしいですか?」

 

「構わないさ。」

 

「私達としては、元に戻れるまでの間、ここに居させて頂きたいのです。」

 

「…一つ条件がある。」

 

「はい?何でしょうか。」

 

「その条件は、ここの艦隊に協力して欲しい。もちろん無条件とは言わない。基本的な事からどうでも良い事までこちらも協力する。」

 

「…了解しました。その条件、飲みましょう。」

 

「よし、決まりだ。霧島、Гангутを呼んでくれ。」

 

「はい。Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。」

 

 

side Гангут

 

『Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。』

 

「おっと、ちっこいの。少し待っててくれないか。」

 

「分かったよ。待ってる。」

 

 

やれやれ…何かあるな…

気が向かないが行くしかないな。

 

 

「あら、Гангутじゃない。これから何処か行くのかしら?」

 

「Bismarckか…ふん、気分転換がてら外の空気を吸うだけだ。」

 

「へぇ…貴方が?珍しいわね。いつもならパイプ蒸すのに。」

 

「…残念だが、私はそこまでヘビースモーカーじゃない。嗜む程度だ。悪いが行かせてもらうぞ。」

 

「ええ。」

 

 

応接室…

 

「寮に関してだが…ロイヤル、ユニオン、鉄血に関してはそれぞれイギリス、アメリカ、ドイツ艦の寮に行ってもらうが、構わないか?」

 

「…他の国の艦もいるのかしら?」

 

「ああ。詳しくは海外艦寮の寮長が説明してくれるはずだ。もうすぐ来るはずだが…」

 

 

『提督、入るぞ。』

 

「入ってくれ。」

 

「ロシアの弩級戦艦Гангут級一番艦、Гангутだ。私が海外艦寮の寮長でもある。」

 

「すまないなГангут。」

 

「まぁ構わない。それで?何か用があるのだろう。」

 

「ああ。寮長であるお前に頼むが、ここに居候する海外艦娘達に寮を案内してやってくれ。」

 

「ここに居候…?ほう、私達以外にも増えるのか。それは良いことだ。分かった引き受けよう。」

 

「すまないな。さて、フッド、プリンツ、エンタープライズ。他の艦娘と一緒にГангут、プリンツ、Iowa、Warspiteについて行ってくれ。」

 

「ええ。了解しましたわ。感謝致します。」

 

「Danke。早く行きましょう。」

 

「感謝する。Thanks」

 

「それでは行こうか。」

 

 

「霧島、重桜の案内を頼めるか?」

 

「ええ。お任せ下さい。三笠さん、他の娘達を連れて私に付いていてください。」

 

「了解した。我も楽しみだ。」

 

 

執務室…

 

「ふぅ…疲れた。」

 

「お疲れ様です。司令。」

 

「ああ。一時はどうなる事かと思ったがな。榛名に感謝だ。」

 

「そうですね。榛名達のお陰、主に榛名のお陰で何とかなりましたからね。」

 

「そう言えば、司令。もうすぐ練度が九十九になる艦娘が三人いるようですが、どうするのですか?」

 

「…三人とも、ここ(名古屋鎮守府)の設立時からのメンバーだからな。三人に渡そうと思っている。」

 

「…何か、司令らしいお考えですね。」

 

「そうか?むしろ誰か一人にしろって言われるかと思ったがな。」

 

「司令には司令の考えがあるのですから、気にしませんよ。」

 

「そうか…ありがとよ。」




アズールレーンのメンバーも徐々に増やしていきます。
次回は特に決まってないですw

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