今回からアズールレーンの要素が出てきます。
それでは本編どうぞ!
着任してから五ヶ月、海外艦も揃い始め、もうすぐ練度が九十九になる艦娘も出てきた。
「もうすぐ榛名、電、望月の練度が最大値になるなぁ…指輪どうしようか…」
大本営からは一組の書類と指輪が送られてきた。練度が最大値になる艦娘は三人、明らかに足りない。
…仕方ない。明石の酒保で後二つ分買うか。
「司令、出撃中の榛名から連絡です。」
「ん?霧島、変わってくれ。」
「はい。」
「榛名、どうした。」
『提督、見慣れない艦隊と遭遇しました!相手側もどうやら臨戦態勢で構えてます!』
「見慣れない艦隊だと…他の鎮守府の艦隊じゃないのか?」
『いえ、全く違います!』
「分かった。とりあえず榛名。今の現在地の場所を教えてくれ。」
「はい!伊良湖岬灯台と神島の間、伊良湖岬灯台からおおよそ250mの地点です!」
「了解。とりあえず相手側の艦隊を落ち着かせて鎮守府に連れてこい。」
『分かりました!では後ほど!』
「さて、霧島。応接室の準備だ。急ぐぞ。」
「分かりました。では、早速取り掛かりましょう。」
約一時間後…
「作戦完了の報告書です。ご覧になりますか?」
「ああ。見させてもらうよ。」
「それで提督、相手側の艦隊ですが…」
「応接室にいるか。」
「はい。提督、霧島、お願いします。」
「はは。榛名、気にするな。さて霧島、行くぞ。」
「はい。」
応接室…
「お待たせしてすまない。私がこの鎮守府の提督、十六夜翔矢だ。こっちは秘書艦の霧島だ。」
「金剛型戦艦4番艦、霧島です。よろしくお願いします。」
「私はユニオン代表のヨークタウン型2番艦、エンタープライズだ。」
「私がロイヤル代表のアドミラル級巡洋戦艦のネームシップ、フッドですわ。」
「鉄血代表のアドミラル・ヒッパー級3番艦、プリンツ・オイゲン。」
「重桜代表、敷島型戦艦4番艦三笠、推して参る!」
「…霧島。プリンツ、Iowa、Warspiteを呼んでくれ。」
「はい。分かりました。」
「それで…提督様、こちらは何処なのでしょうか?」
「…日本の名古屋という所だ。」
「名古屋…愛知の中心だな。」
「三笠、貴方知ってるの?」
「もちろんだ。何故なら、重桜にも同じ名前の場所があるからな。」
となると、重桜は日本だな。
問題はそれ以外だが…
「霧島、ただ今戻りました。」
「提督ぅ!このプリンツ・オイゲンを呼びましたぁ?」
「Admiral?呼んだかしら?」
「Admiral、どうしました?」
「わざわざすまないな。ほれ、自己紹介。」
「え、あ、はい!私、ドイツ生まれの重巡、プリンツ・オイゲン。よろしくね!」
「Hi!Iowa級戦艦Name Ship、Iowaよ。」
「Queen Elizabeth Class Battleship、二番艦、Warspiteです。」
「プリンツ・オイゲン…?まさか、もう一人の私がいるなんてね…」
「Warspite…色々と違う感じがしますわ。」
「Iowa…フィリピン海海戦で一緒だったわね。」
「…これで分かったな。霧島。」
「ええ。重桜は日本、鉄血はドイツ、ユニオンはアメリカ、ロイヤルはイギリスですよね。」
「ああ。少なくとも、相手側の世界ではそう呼ばれているのだろう。」
「話を再開してもよろしいか?」
「ええ。」
「貴方達はいつからこの世界に?」
「分からない…ただ、覚えている事はセイレーンを迎撃に行こうとして嵐に巻き込まれた事は覚えている。」
「私達が路頭に迷っている所で、貴方達の艦隊にここまで曳航して頂いたのです。」
「臨戦態勢だったのは、見逃してくださらないかしら?」
「ああ。もちろんだ。」
「話を変えますが本題を言ってもよろしいですか?」
「構わないさ。」
「私達としては、元に戻れるまでの間、ここに居させて頂きたいのです。」
「…一つ条件がある。」
「はい?何でしょうか。」
「その条件は、ここの艦隊に協力して欲しい。もちろん無条件とは言わない。基本的な事からどうでも良い事までこちらも協力する。」
「…了解しました。その条件、飲みましょう。」
「よし、決まりだ。霧島、Гангутを呼んでくれ。」
「はい。Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。」
side Гангут
『Гангутさん、今すぐに応接室に来てください。』
「おっと、ちっこいの。少し待っててくれないか。」
「分かったよ。待ってる。」
やれやれ…何かあるな…
気が向かないが行くしかないな。
「あら、Гангутじゃない。これから何処か行くのかしら?」
「Bismarckか…ふん、気分転換がてら外の空気を吸うだけだ。」
「へぇ…貴方が?珍しいわね。いつもならパイプ蒸すのに。」
「…残念だが、私はそこまでヘビースモーカーじゃない。嗜む程度だ。悪いが行かせてもらうぞ。」
「ええ。」
応接室…
「寮に関してだが…ロイヤル、ユニオン、鉄血に関してはそれぞれイギリス、アメリカ、ドイツ艦の寮に行ってもらうが、構わないか?」
「…他の国の艦もいるのかしら?」
「ああ。詳しくは海外艦寮の寮長が説明してくれるはずだ。もうすぐ来るはずだが…」
『提督、入るぞ。』
「入ってくれ。」
「ロシアの弩級戦艦Гангут級一番艦、Гангутだ。私が海外艦寮の寮長でもある。」
「すまないなГангут。」
「まぁ構わない。それで?何か用があるのだろう。」
「ああ。寮長であるお前に頼むが、ここに居候する海外艦娘達に寮を案内してやってくれ。」
「ここに居候…?ほう、私達以外にも増えるのか。それは良いことだ。分かった引き受けよう。」
「すまないな。さて、フッド、プリンツ、エンタープライズ。他の艦娘と一緒にГангут、プリンツ、Iowa、Warspiteについて行ってくれ。」
「ええ。了解しましたわ。感謝致します。」
「Danke。早く行きましょう。」
「感謝する。Thanks」
「それでは行こうか。」
「霧島、重桜の案内を頼めるか?」
「ええ。お任せ下さい。三笠さん、他の娘達を連れて私に付いていてください。」
「了解した。我も楽しみだ。」
執務室…
「ふぅ…疲れた。」
「お疲れ様です。司令。」
「ああ。一時はどうなる事かと思ったがな。榛名に感謝だ。」
「そうですね。榛名達のお陰、主に榛名のお陰で何とかなりましたからね。」
「そう言えば、司令。もうすぐ練度が九十九になる艦娘が三人いるようですが、どうするのですか?」
「…三人とも、
「…何か、司令らしいお考えですね。」
「そうか?むしろ誰か一人にしろって言われるかと思ったがな。」
「司令には司令の考えがあるのですから、気にしませんよ。」
「そうか…ありがとよ。」
アズールレーンのメンバーも徐々に増やしていきます。
次回は特に決まってないですw