今回の話は夏イベの話です。晩秋〜冬イベが始まってしまいましたが夏イベの内容です。
それでは本編どうぞ!
『作戦終了、敵艦隊の邀撃完了。ヌーメア基地へ向かいます。』
「了解。到着まで哨戒を怠らないように。」
『はい。それでは。』
ふぅ…ソロモン・サンタクルーズ諸島の大規模作戦もこれで終わりか…
後は帰国だけだな。
それにしても1日早く終わったか…
これはヌーメアで休養兼バカンスだな。
皆疲れてるだろうし、丁度良いけど
まぁだからと言って海で泳げないわけじゃない。多少は寒いけど。
「さーて、迎える準備でもしますか!」
「なー提督、少し寒い。」
「そりゃ南半球だしな。季節は逆だけど過ごしやすいだろ?サウスダコタ。」
「まぁ…それなりには…」
「だろ?それはそうと艤装の燃料弾薬抜き終わったか?」
「終わってるよ。パレットに固定もした。」
「んじゃ後は搭載するだけか。今出撃してる艦隊が帰ってくる前に搭載しに行くか?帰ってくると忙しくなるぞ」
「了解!いくか提督!」
「提督、連合艦隊帰投しました!」
「皆お疲れ様。手の空いてるやつは各自手伝いに回れー!」
「ただいま戻りました、貴方。」
「ああ。お帰り、榛名。」
こうやって無事に嫁さんが帰ってくると安心する。
これからまた日常生活が始まるんだなって。
「損傷状態は?」
「ギリギリ小破、といった所です。ですから入渠は後でも大丈夫です。」
「分かった。じゃあ報告事項を聞こうかな。」
「はい。資源消費ですが、戦闘消費分の燃料560、弾薬720です。」
「うーん、重量編成だったか…?」
「榛名としてはこの消費なら問題無いと考えます。」
「まぁ終わった事だしな。艤装修復と入渠消費はまだ算出中だから後で、だな。」
「次に敵艦隊交戦の結果ですが、完全とまでは行きませんでしたが、勝利です。」
「そこは承知している。だが勝利とは良い響きだな。これからも頼むぞ。榛名。」
「はい!では次に友軍救助艦の報告を。」
「今回はどんな
「えっと…ヨークタウン級航空母艦、3番艦です。」
「ヨークタウン級の3番艦…ってホーネットか!」
「えぇ。実は最後の
「ふむ…それは興味深い結果だな。やはり歴史の因果が関係しているのか…?」
前回のソロモン諸島沖でも第三次ソロモン海戦に参戦していた艦娘の攻撃の通りが良いと報告があった。
やはり歴史の因果関係と艦娘は何かしら繋がりがあるのか?
「榛名は何も言えないですが、戦いを見て感じたので少なくとも何かしらの繋がりは感じます。」
「だろうな…これまでにも色んな海域で同じような事があったしな。」
「おーい、指揮官!お疲れ様ー!」
「おお、ホーネットか。中破と聞いたが回復出来たか?」
「もっちろん!もうすぐねーちゃんも上がってくると思うよ?」
「指揮官、今戻った。」
「エンタープライズもお疲れ様。」
「あ、何だ。ねーちゃんも来てたんだ。」
「自分と同じ名前だからと言ってはしゃぎ過ぎだホーネット。もう少し落ちつけ。」
「ごめんごめん!それよりも指揮官、もう1人の私が来たんだよ!」
「だな。榛名から聞いた。」
「それでね!戻ってくるまでの間、色々話したんだ!」
「お前は子供か…」
「Hi、貴方がこの艦隊のAdmiral?」
「ああ。日本国海軍、名古屋鎮守府所属の少佐、十六夜翔矢だ。」
「もう1人の私が紹介してると思うけど、改めて。Yorktown級航空母艦3番艦、USS Hornetよ。」
「よろしくなホーネット。」
「ええ。よろしくね。」
「…こっちのホーネットは落ち着きがあって美人だな。話が合いそうだ。」
「ねーちゃん、流石に今のはどうかと思うよ?」
「別にホーネットを否定する訳じゃない。別の性格のホーネットも良いなって思っただけさ。」
「ふ〜ん。ま、それなら良いけど。」
「びっくりしたわ、私以外にホーネットがいて、まさかビッグEにヨークタウン姉さんまでいるなんてね。」
「ま、色々あってな。あの姉妹達は別世界のヨークタウン級なんだ。」
「別世界の?でも何となく分かるわ。ホーネットにしては雰囲気違うけど奥底にある物は一緒だなって。」
「榛名も分かります、その気持ち。」
「あら?貴方は…榛名?だったかしら。」
「はい。榛名です。よろしくお願い致します。」
「あ、どうも。Thank your welcome.」
「丁度良いや、榛名。ホーネットの艤装は?」
「もう既にLD8コンテナに搭載して空港に運んでます。」
「行動が早い事ですね…流石出来る嫁だな。」
「もう提督!恥ずかしいです…」
「あら?貴方達coupleなの?」
「榛名にはずっと支えて貰ってるよ。」
「恥ずかしい事言わないでください…提督。」
「あら、照れてる。可愛い。」
「提督!後でお話があります!」
「悪かったよ榛名、だから説教は勘弁してくれ。」
「もうこれで何回目ですか!貴方って人はもう!」
「悪かったって。ほら、皆戻って来たぞ。」
さーてやる事も終わったし、後は艤装輸送組が帰ってきたら祝杯、そして束の間のバカンスか…折角のニューカレドニアだ、検疫と税関の事考えて土産買ってくかな。
ヌーメア、シトロン湾海水浴場…
「皆お疲れ様!出撃組に支援組、戦闘は勝利、敵深海棲艦の撃沈と成果に賞賛を贈ろう。そして基地サポート組、艦隊帰投して迅速に動いてくれたお陰で作戦期間を残り1日残す事が出来た。という事で…1日フリータイムにする!」
夜の海水浴場で勝利の祝杯と激励。
これまで戦ってきて轟沈もなく無事に全員で日本に帰れる。
そしてヌーメアでのフリータイム。
発表した時には皆が喜び、また計画を建てる声が聞こえた。
これで肩の荷が降りた。後はバカンスして帰るだけ。さーて、乾杯を唱えますか!
「皆!缶を持て!海戦の勝利を祝って乾杯!」
キンキンに冷えたコーラを流し込む。
流石に日本じゃないし酒を外で飲むのは勘弁だ。
やっぱり冷えた炭酸は最高だ。実質酒と同じ。
さて明日はゆっくりするか…土産買ってバーで酒呑んで…ああ、海外ってやっぱり非日常だな!
翌日、ヌーメア・トントゥータ国際空港…
「いやーヌーメア楽しかった。」
「はい!榛名も楽しみました!お土産も買いましたし、これで後悔なく帰れます!」
「そうだな。大規模作戦とはいえ休暇は大事だからな。さて、出国するか。」
「はい。ニューカレドニアともしばらくお別れですね。」
「次にニューカレに来れるのは何時になるかな…」
まだ空港に来てない奴らもいるが、集合時間ギリギリに来るだろう。出国手続きはそこまで時間掛からんだろうし。
と、物思いに更けているとコックピットの飛龍から連絡が入る。
『提督ーまだ来ない?』
「あー飛龍か。まだ10人程来てねーわ。」
『給油終わったよー早くエンジンスタートしたいんだけどぉー!』
「今から電話すっから待ってろ。どうせ免税店で買い物してるだろうしな」
やれやれ、集合時間5分前には来いって言ったんだがな…
仕方ないか。
いかがでしたか?
二航戦コンビがパイロットしてるのは何時もの事ですw