今回の話はクッソ難産でした。
お陰で3ヶ月掛かりましたね…
戯れ言はここまで、本編どうぞ!
某日、鎮守府内執務室…
「榛名、もうそろ近いんじゃねーか?」
「そうですね…そろそろだったと思います。」
「名前、どうしようか」
流石にキラキラネーム付ける事は却下だな。
恥ずかしいし、第一榛名が許してくれない。
ってか嫌だし。
「そうですねぇー…自分が母親になるって言う自覚が無くて考えてなかったです。」
「それは俺もだよ。あんまりにも仕事に打ち込みすぎて父親になる自覚がないなぁ…」
「そうですね。提督は会社と鎮守府の仕事を両立してますからね。」
「はは…学生時代の俺が見たら何て言うかな。」
マジで皮肉なもんだよ。
まさか、ここまで出世出来るとはねぇ。
「提督の学生時代ですか…想像もつかないです。」
「それこそ成績は下、提出物は遅れる事もよくあって先生に説教喰らってたわ。それでいてまぁ、水泳部で副部長やってたりしてたな。」
「な、なんか今とは真逆な感じですね…」
「そうだな。不採算…というか会社更生法適用寸前の子会社建て直しが人生を変えたとも言えるかな。あれが無かったら俺は榛名とも出会う事も無かったし、乗務員としてただただ年をとって定年退職から年金暮らしコースだっただろうな。」
「なるほど…提督の建て直した子会社って一体何ですか?」
「今の北羽急行電鉄の前身、秋森電鉄だ。」
「秋森電鉄?」
「ああ。秋田県の酒田市から青森県青森市を結ぶ鉄道で、当初の予定に無かった青森空港、秋田空港に線路を無理矢理引いた結果、山をぶち抜く長大トンネルを掘る必要があって、その工費で建設開始当初の工費計画の5倍に膨れ上がった。その状態で開業、当然資金繰りはギリギリ、おまけに利用者予測も丼勘定で当初予想を5割下回った。そこに当時、仕事の傍らロータリー車チューニングをやってた俺に白羽の矢が立った。」
「…1つ疑問に思ったのですが、何故ショップを開いてる訳でも無いのに白羽の矢が立ったのですか?」
「商売として成り立ってるからさ。ま、俺は商売してる自覚が無かったが。それに個人の趣味でやってるからな。自覚も無いさ。まぁブログでチューニングやってるって事は公表してたから依頼が来る訳で。今は仕事で忙しくて依頼は弾いてるけどな。」
「なるほど…では何故子会社建て直しに抜擢されたのですか?」
「先代の社長兼会長がロータリー乗りで、俺にFC3Sのチューニングを依頼してきた事が始まりだ。あのFCは今でも忘れられない。シルバーのFC3S…」
ん?榛名の様子が…
顔色が悪いな。大丈夫か不安だ。
「どうした榛名?大丈夫か?」
「はい…榛名は…大丈夫です…」
「どう見ても大丈夫じゃないだろ!どうした!言え!」
「お腹が…痛いです…」
「分かった。名大附属病院だな。直ぐに連れて行ってやるから…!」
どう考えても一刻を争うな…
となると救急車は当てに出来ねぇか。
俺自身が運転するしか…!
とりあえず鎮守府を望月と電に任せないとな…!
「望月か!?」
『なんだよぉー、いきなり大声出してさー』
「榛名が一刻を争う!俺が病院連れてくから鎮守府を電と頼む!」
『えぇ…もうすぐでノーコンクリア出来るのに…』
「頼むぞ!」
『あっ、ちょ』
これで鎮守府は大丈夫だ。望月と電はこれまでもやってくれたからな…!
後は金剛達を呼ばねーとな!
「Hey提督、探したヨー!」
「ナイスタイミング金剛!比叡と霧島を呼んで執務室にいる榛名を玄関まで連れて来てくれ!俺はランエボ取ってくるから!」
「な、何がなんだかさっぱりですけど電話するデース!」
5分後…
「待たせたな!早く榛名を乗せてくれ!」
「OK!比叡、素早く!」
「は、はい!お姉様!」
「司令、後で私達も行きます。一段落したら連絡してください。」
「分かった。必ず連絡するさ、お前達は榛名の姉妹だしな…!じゃ、行くぜ!」
「は、はい…お願いします…!」
「飛ばすぜ…しっかり掴まってな!」
ルートは…伊勢湾岸道から名二環、高針から2号で吹上東だな。
くっそ、都心環状が一方通行じゃなければ…!
高速を飛ばして約30分…
「到着っ…!」
「着きました…か…?」
「ああ。着いたぜ!今連れて行くからな…!しっかりとしがみついてろよ…!」
「はい…」
3時間後…
「金剛か?俺だ。」
『oh!提督、榛名は大丈夫ですカー?』
「ああ。ひとまず出産も落ち着いて寝てるよ。」
『ならば良かったデース。私達も早い内に行きますネー』
「場所は分かるか?」
「
「霧島なら場所知ってるから俺のインプかエボ乗って来い。」
『了解デース。今から行きますネー』
ふぅ…
頑張ってくれた榛名には感謝だな。
「榛名と我が子に乾杯」
とはいっても缶コーヒーだけどな…
ふぅ…ひとまず安心した。
1時間後…
「Heeeeeeeey提督!榛名は、榛名は大丈夫デスカー!?」
「だ、大丈夫だよ金剛落ち着け。」
「お姉様、提督が苦しそうですよ。」
「榛名が大丈夫そうで良かった…」
「さて、榛名の元に向かうか。」
「そうデスネー、榛名と提督のchildren、楽しみデス!」
「榛名と司令の子供、楽しみです…!」
「早く行きましょう、榛名が待ってますよ。」
「榛名、入っても大丈夫か?」
『ええ、大丈夫ですよ。』
「んじゃ…」
「提督、榛名は頑張りました…!」
「ああ!よく頑張ったな…!」
「提督、だっこしてみますか?」
「もちろんさ。自分の子供だしな!」
榛名から我が子を受け取る。
すると、暖かい感触がある。
「榛名、これから大変だろうけど一緒に頑張って行こう。」
「はい、提督。私と共に頑張りましょう。」
「ああ。これから家族3人で頑張ろうな。」
「はい!」
これから新しい生活が始まる。
鎮守府に着任して榛名と結婚、そして今日。
心機一転、二人で子育て頑張るか!
正直掛かった期間に対して内容の濃さが薄い気がします。
多分また期間が開くと思うので過去話を振り返ってみてください((オイコラ