とある世界の選択異譚《ターニング·リンク》 作:タチガワルイ
禁書目的の皆さん大変お待たせしました!!
それではどうぞ!
─2010.8.10.10:53:39─
「せんこうけんがくかい?」
「そうなんですー。なのでですね、補習は10時まで、と統括理事会から通知が来てるですよ〜」
とある高校。
誰一人ろくに校名も見ない没個性な、どこにでもある高校の職員室で、お兄さんと幼女が話していた。
ただし幼女は教師でヘビースモーカー、月詠小萌。お兄さんとは稀代の不幸少年、上条当麻である。
どこまでもビジュアルと立場が反転したような情景であったが、それに対して疑問を持つ人間はこの職員室にはいない。
稀代の不幸少年、上条当麻は怪訝そうに片眉を上げて言った。
「それで···その先行見学会、ってなんでせう?俺、10時にお開きにされた時にそんなの一言も聞いてないですけど」
「当然です、この催しは基本守秘義務が課せられてますから!なので、飛行船の掲示板にも乗っていません!····しかし、上条ちゃんは1度お開きになったにも関わらず、こうして出戻って『補習の続きをして欲しい』、なんて····!上条ちゃんのやる気に感動したですよ〜!」
故に出血大サービス、ということらしかった。
しかし、『先行見学会とはなんなのか』という最初の疑問に答えていなかったのを思い出したのか、月詠は居住まいを質した。
「コホン、『先行見学会』というのはですね、主に『外』の大学を中心に、研究員や大学生を対象にしてチケットを配布、『学園都市』に招待して大覇星祭や、一端覧祭とは違った''ありのままの学園都市''を知ってもらおう、という催しだそうです。つまりは学園都市のサファリツアー、と言ったところですかね〜····っと、これですこれです」
しれっとえらく野性的な例えを持ち出しながら、乱雑に積まれた書類の山から1枚のパンフレットを引き抜く。
どうやら教師陣に通知された概要らしい。
「えっと····『学園都市への転職や就職を視野に入れる学生や研究職者を対象に、簡易的なIDパスの入った名札を渡して自由に『学園都市』を見て回って頂く遊覧企画である』····ですかね。なので『大覇星祭』や、『一端覧祭』のような歓迎ムードはむしろ不要、学生達は何も知らない方が、より『学園都市らしい』という事で通知を行っていないようです。
····あぁ勿論ですが、その分『
つまりは早めの職場見学、と言ったところか。
そう上条は結論づけると、首をかしげながら続ける。
「····それと補習を10時で打ち切るのと、どういう関係が?」
「単純に人手不足、でしょうね〜。『
「なるほど····ん?この企画、毎年やってるんでせう?」
ふと気になって口に出してからはたと気づいた。
もしも毎年やっていた場合、去年もこの時期10時で補習を打ち切られたはず。
であればその時は出戻ってこなかったにしろ、『今日は10時で補習が終わる日』と言うことは知っていてもおかしくない。
7月28日。
あの日以前の記憶が、今の自分にはないのだ。
故に事情を聞きに戻ってしまった。
もしも先生に「去年は補習は無かったのですか?」とでも聞かれれば、それについて正確に答える術はない。
「勿論ありましたとも」と誤魔化せばイけるかもしれないが、嘘だとバレればその時点で芋づる式に記憶喪失について追求されかねない。
どうする上条当麻。なんとかして次の一手に対する上手い言い訳を──!
「いえ?私が覚えてる限りだと今年が初めてですねー····なんでいきなり今年始めたんでしょう。最近の研究事情はピンチなんでしょうか?·····あれ、上条ちゃん?」
「あ、あははソウデスカ、デスヨネー」
バクバク煩い心臓を抑えながら冷や汗混じりで必死に目をそらす上条当麻。
杞憂であったことに安心した、などと口が裂けても言えまい。
「まぁ、そういう訳で今日の補習は10時までです。上条ちゃんはしっかり自宅で勉強するですよー、なに、大丈夫です!毎日の補習と課題さえこなして貰えば、出席日数と単位くらいはこちらでどうとでもしますから!」
最後の最後に有難くも末恐ろしい一言を贈られて、『熱心な上条ちゃんへのプレゼント』として押し付けられた追加課題の重みをずっしりと鞄に受けながら、再び上条は学校を後にした。
時刻を見れば11:25を表示していた。
そろそろ帰ってやらねばインデックスの腹が持ちそうにない。
「あら、上条くんじゃない」
鞄を背負い直し、校門を出た所で背後から声をかけられた。
振り返ると、この学校の制服であるセーラー服を着た女子が立っていた。
ピンク色のツインテールを揺らし、シャープに伸びたつり目が妖艶に細められる。
「今日はどうしたの?今日、補習は10時で打ち切りだったはずだけど」
小首を傾げる女子に、上条はたじろいだ。
さて、この人は誰だろう、と。
しかし話を無視する訳にも行かず、「あー、えっと補習を受け直させてはくれないか、と···」と無難に答えることにした。
「君ってそんなに勉強熱心だったかしら?」
「いや····出席日数がヤバいもんで···」
「確かにそうね、一学期もまともに姿見なかったし」
「え、マジ!?」
「まじも何も····覚えてないの?」
「うっ····!?」
いきなり鋭いところを刺され、思わず半歩後ずさる。
しばらくじっ、と上条の目を覗き込んでいた少女はしかし、直ぐに目を離した。
「まぁいいわ。大方追加課題でも押し付けられたんでしょうけど、頑張ってね」
「は、はぁ····あの、ところであなたは何を?」
「あら、『あなた』とは失礼ね。私はこれでもあなたの先輩よ?」
「え」
「······。その反応、まさか知らなかった?」
疑わしそうに目を細める少女に、上条はつい目を逸らすと、慌てて言い募る。
「そ、そんなこと無いですよ!?ちゃんと覚えてますって、マジで!じゃ、じゃあ俺帰りますんで、失礼しまーす!」
脱兎の如く逃げ出した上条当麻を呼び止めかけた少女は、1つ嘆息した。
どうみたってあれは''嘘''だ。
私のことは知らなかった····いや、『覚えていなかった』事になる。
あの''ブレイン''が執着する後輩···らしいが。
今拾ったこの情報はどう扱うべき、か。
そこまで思いを巡らせていた時、彼女の前に1台の高級車が停る。
運転席から降りたのは、折り目正しく燕尾服を着こなした壮年の男。執事のようなその男は、少女に恭しく一礼した。
「お待たせしました、お嬢様。──こちらを」
少女が汗を滲ませているのを執事が見ると、すぐさま白いハンカチを少女に差し出す。
「ありがとう、黒木」
そのハンカチを受け取り、汗を拭う間に執事が後部座席を開く。
少女は一通り顔に浮かんだ汗を吹き終えると、執事に渡しながら乗り込んだ。
高級車の中はエアコンで完璧に空調されており、ドアの閉じる音もまた静かだ。
運転席に乗り込んだ執事が、音もなく車を出す。
「──首尾よく行きましたか?」
「どうかしら。虎の子の『7月28日』ってカードまで切ったのに返事は保留にされたわ。····十中八九彼女が握りつぶすでしょうね」
ため息混じりに呟く彼女を見て、執事は話題を変えることにした。
「今日はどちらまで?」
「このまま『メイクイーン』まで頼むわ。あなたもこの後講習でしょう?」
「はい、繚乱家政女学校にて特別講習の依頼を承っております」
「ここの所ほぼ毎日ね」
「そうですね。それに加え、本日は『先行見学会』との催しらしく。いつにも増して教員不足との事で駆り出された次第でございます」
「大変ね」
「いえいえ。お嬢様こそ、日々のバイトは苦労が絶えないかと」
「あれはアレで結構楽しいのよ?まぁ····『本職』からすれば邪道も邪道でしょうけど」
そう言いながら、隣の後部座席に置いてある紙袋に手を伸ばし、中身を漁ってひとつ取り出す。
──それは、ネコミミカチューシャであった。
「黒木も一度来てみるといいわ、新しい『家政』への道が開けるかもしれないわよ?」
元々つけていたカチューシャを外し、猫耳を頭につけた。
──それだけで、彼女のスイッチは即座に切り替わる。
「お戯れを。私のような者は、あの世界には邪魔にしかなりませんとも」
「
「····もうすぐ到着致しますよ、お嬢様」
黒木がそう言うや否や、ずいと頭を覗かせたフェイリスは、ルームミラーにウィンクを飛ばして言った。
「間違えてはダメニャ、黒木。──我が名は
※※※
「あ、暑い·····」
8月真っ只中の都市部は、兎にも角にもただ暑い。
『学園都市』の事だ、きっとヒートアイランド現象に対してもなんらかの対策を打っているのだろうが、それが効いているのかどうか甚だ怪しい。
そしてそんな暑さから逃れるには日陰しかない。
故に上条当麻は、編み目のごとく張り巡らされた薄暗い路地裏を歩いていた。
·····なにか妙だ、と思い始めたの3人目の男とすれ違った辺りだった。
いつもなら路地裏は人気がないはずが、やたら人と会うのである。
ここが裏道と知れたのだろうか····?と言う心配も束の間。
5人目の少女とすれ違った時、角の向こうで遂に決定的に''変なの''を見つけてしまった。
室外機の下から突き出したお尻。
しかもなんかうごうごしてる。ジタバタしてる。痙攣してる!?
「ちょ、アンタ!?」
『んー!むー!ぬ、け、だせ、な····い!』
どうやら室外機の下に潜り込んで隙間に挟まったまま抜け出せなくなったらしい。
「え、えぇ·····あー、ったく!」
堪らず鞄を落とすと、ジタバタしてる腰を掴んだ。
「せーのでいくぞ!」
『ひゃっ!?ちょ、誰ですか!?』
「誰でもいいだろ!せーの!」
『待って、まだ準備が···っていだいいだいいだい!?もっと優しくしてくださいー!』
「も、もっと優しく····こうか?」
『ちがっ、痛っ····!あーもう、私の方が言います!せーの!』
「せ、せーの!?」
『そりゃーー!って、いだいいだいいだい!』
「結局痛いんじゃねぇか!」
『こ、こっちだって初めてなんです!優しくしてくれないと、幻滅されますよ!?』
「誰に!?」
声だけ聞いてると、どう聞いてもアレなプレイにしか聞こえないような叫び声を上げながら『大きなカブ』the人間ver.を演目すること暫く。
無事に引き抜かれた少女は埃とクモの巣まみれの頭を下げた。
「いやー、助かりました。ありがとうございます!」
「良かったね···」
こちらは散々であった。蹴られーの踏まれーので、狭い路地裏なので何度手を滑らせて背中を打ち付けたことか。
しかも相手は女子。腰の肌触りとか、こう···思春期の男の子には毒なのである。
2重の意味で疲れた上条は、これ以上どうこうするような気力は残されていなかった。
よろよろと立ち上がり「それじゃ」立ち去ろうとした背中を、佐天が呼び止める。
「あ、待ってください!」
「あん?」
「あなたも、もしや····『マネーカード探し』に挑戦してるんですか?」
ピタリと足が止まった。
「·····マネー、カード?」
「そうです!都市伝説でですねー、『路地裏や人気のない裏通りの隅などにマネーカードがばら蒔かれている』というのがありまして!今掲示板ではちょっとした騒ぎになってるんですよ!」
「マネーカードが····ばら蒔かれている?」
「はい!なのでてっきりあなたもその噂を嗅ぎ付けたトレジャーハンターなのかと·····あれ、違いました?」
「なるほど····マネーカードね、マネーカード···」
「あれー····上条さーん···?」
立ち止まったまま震えだした上条に、佐天は訝しげに声をかけた。
それにピクリと反応した上条は振り返る。
顔は人の悪い笑みを浮かべており、目玉にはでっかく『お/金』と浮かんでいた。
そう、現在上条当麻は金欠。さらにインデックスとスフィンクスという新たな負担により、その貧困ぶり際限なく加速していた。
金。金は全てを変える。
少女のために世界にも喧嘩を売れる、この少年でさえ狂わせてしまうほどに!!
「佐天さん、だったな?」
「は、はい」
「マネーカードについて·····詳しく聞かせてくれ」
※※※
キーンコーンカーンコーン····
「結局見つからねぇじゃねぇかぁーー!!」
12時の時報が虚しく路地裏に降り注ぐ。
その真ん中で上条は咆哮した。
「ま、まぁまぁそんなに簡単に見つかったらレアじゃありませんってたははー···」
「それにしたって限度があるだろう!?3回だぞ、3回!3回も目の前でカッ攫われるなんて·····あぁ、不幸だぁ·····」
「ほ、ほら1日は長いですから気長に探しましょ、ね!」
「いや····わりぃけど、今日はここで打ち切りだ」
「あれ、そうなんですか?」
傍に放った鞄を背負い直した上条に、佐天が首を傾げる。
「あぁ、もう昼だからな。寮に帰らないと」
「あー····そう言えばさっきのチャイムはそうですね。あ、なら昼はどこかの──」
「いんや、そのまぁ····なんだ。昼からは寮で勉強した方がいいだろうし····また明日探そうぜ」
「なるほど····そうしましょうか!お疲れ様でした!」
「あぁ、んじゃ」
佐天と別れを告げ、上条は再び寮へと急いだ。
時刻は12時。急いで帰らねばインデックスが茹だっているかもしれない。
一応エアコンの使い方は教えたものの、本当に使えているか怪しいものだ。最悪間違えて暖房などつけていた日には──。
考えるだけで恐ろしい。
そんな想像に身震いし、上条は一途、寮へ急いだ。
※※※
そしてコレであった。
「インデックスゥゥゥ·····!置き手紙とかアレか、お国に帰っちゃう奥さんですか····!?」
『とうまへ スフィンクスとさんぽにでかけます。ひるごはんつくっといてね! index』
と拙い日本語(最後の署名だけ達筆な筆記体)が書かれたプリント裏を握りしめ、1人呻く上条。
どこへ、とも何時まで、とも書かれていないこの置き手紙。
一体何時頃出掛けたと言うのか。
インデックス本人はろくに金を持っていない。当然のようにIDは持ってないし、なにより彼女自身にはステイルと姫神以外に知り合いらしい知り合いがいない。
つまり既にどこかで行き倒れているか、今はそうでなくても遠からずそうなる。
その時善意ある人がインデックスからこの寮を聞き、送り届けてくれれば良いのだが、そんな『幸運』は期待してはならない。
最悪の場合、悪意ある魔術師がそのまま拉致する可能性すら出てくるのだ。
時計は12:28を示していた。昼時は、過ぎている。
「まずいぞ·····これはかなりまずい」
急いで探さねば。
とりあえず立ち上がり、どこか付近でウロウロしていないかとまずはベランダの扉を開け放つ。
目の前に黒い袋が干されていた。
「·········え?」
一瞬で現実感が根こそぎ持っていかれる。
その袋はちょうど細長い楕円であり、例えるなら····真っ黒なはんぺんのような、そんなビジュアルであった。
しかしはんぺんと違うのは、おそらく生地はビニールで、そして真ん中に1本ファスナーの線が走っていることか。
恐る恐る袋に近づく。
触ってはならない、知ってはならない。
そんなアラートが脳内で鳴り響くが、しかしならばどうせよというのか。
そうやって指先を黒袋へ伸ばしていく。あと少しで触れそう、という時だった。
「──おっはー、上条当麻!」
「う、ぅぉぁあ!?」
心臓が止まるかと思った。
弾かれたように仰け反り、盛大に尻もちをつく。
「あれ、驚かせちゃった?」
声の主は袋──の隣で浮いていた。
否、もっとよく見れば、吊り下がっていた。
ワイヤーフックに足をのせ、ぶら下がっていたのだ。
「な、なん····何やってんだよ、こんなとこで!?」
「まぁ、詳しい話は中で。こっちの『袋』は気にしないで、大事な情報源だから」
「はい····?」
言うや否やさっさとワイヤーフックから足を外し、危なげなくベランダに降り立ったお下げの少女は、黒いはんぺんを担いでズカズカと部屋へと上がり込む。
「ふーん、やっぱりどの時代になっても変わんないもんなんだねー」
「どのじだ····?何言ってんだ?」
「言葉の通りだよ····っしょ、と」
「あの、無造作にそんな不気味なもん置かれても困るんですが!?」
ゴロン、とはんぺんを床に置いた彼女に、上条は絶叫する。
なんというかこう見てみると、『袋に入れられた人』····所謂''死体袋''を連想させてしまう。
「まぁ、ともかく話そうか、上条当麻」
「まて、俺とお前は──····」
知り合いか?と聞きそうになってぐっと喉を詰まらせる。
記憶喪失という事はバレたくない。
今彼女にそれを聞けば、記憶が無いと白状するに等しい。
「あたしとは?」
「いや·····なんでもない。ともかく、話は後だ!今はインデックスを探しに行かねぇと·····アンタは手伝ってくれたりはするか?」
「いいや、インデックスなんかよりあたしの話の方が重要度は高い。席について、上条当麻」
その高慢な物言いに、上条はその少女を睨んだ。
「インデックス''なんか''·····だと?」
その反応にお下げの少女は僅かに目を見開き、自らの失言に気づいた。
「あー·····表現が不味かったね、謝るよ。ごめん上条当麻」
素直に頭を下げる少女を暫く見下ろしていたが、やがて不意に視線を外すと、「話は後で聞く。帰るまで待っててくれ」とだけ言い残して玄関へ向かう。
恐らく、呼び止めても上条は止まらなかっただろう。
しかし、彼女が次に放った一言は、上条が足を止めるには十分すぎるほどの力を持っていた。
「
「な、に?」
上条が振り返ると、そこにはお下げの少女が立っていた。
「その上であたしは君との会談を優先しているんだよ。あぁ、あと補足しておくと、あたしと君は初対面で、君が記憶喪失なのも把握済みだよ」
「はっ····!?」
上条が絶句すると、昼間の太陽を逆光に、少女は道を開けて言った。
「初めまして、上条当麻。あたしは阿万音鈴羽。──話をしよう」
大変お待たせしました、今回は予告通り上条回。
2話の10:30以降〜11話の12:30までのおよそ2時間を埋める物語となっています。
12:30と言えば、鈴羽と桐生萌郁が戦ったおよそ15分後であり、土御門が木原数多から無茶な依頼を持ちかけられ、ダルが監視カメラを解析した時間です。
いよいよ物語の軸が増えてきた、と内心ガクブルな私。ちゃんと繋げられるのかよおい····?
是非感想をください!
では、恒例の用語解説といきましょう。
用語解説
・『先行見学会』──オリジナル
8/10に行われた、おもに『外』の大学生や研究職員を対象に、''ありのままの学園都市''を見学してもらうためのイベント。
各校2枚チケットが配布され、それを持って『学園都市』を訪れた人間に簡易ID入の名札を渡して『学園都市』を自由に見学してもらう。
その際に『
''ありのままの学園都市''というコンセプト上、基本学生には守秘的に進められており、教師陣には概要がつたわっているものの、学生にはほぼなんの情報も降りていない。
オカリン達が『学園都市』へ入場したのもこのイベントであり、白井黒子が御坂と一緒に寮を出なかったのもこのイベントの影響。
初春と御坂が端末を調べるまで『先行見学会』を知らなかったのは、この『守秘義務』の影響です。
しかし佐天さんのマネーカード探しは何ら影響がなかった模様。
尚、今更ですが8/10は、アニメ『とある科学の超電磁砲S』の第2話『