仮面騎士ライジン   作:Deすけ

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初めてですので温かい目で見てください。ちなみにタイトルの仮面騎士ライジンは15話現在まだ登場してません。それまで主人公はライダーマニアなら聞いたことのあるあの人に最初は変身します!


第0話 プロローグ

2017年、一致団結して総攻撃を仕掛けてきたメガショッカーにより昭和ライダーは謎の怪人ベトルーガー大首領により殺された。

 

さらに、当時の日本の総理は緊急にNSCを開催し怪人たちのアジトがあるS県を日本国から強制的に国家として独立させ、ベルリンの壁よりも何倍の高さの壁を作り日本との国交を断絶し、完全に外部との接触を不可能にした。

 

それからしばらくしてS県の知事は大統領として、県内いや国内の高校に青少年怪人対策戦闘部隊=通称SKRの設立を命じた。なぜなら、大学生以上の人々は国内の復興、軍隊の創設そして戦いによる犠牲から人手が足りなかったため頼りざるを得なかった。幸い平成ライダーたちは己の正義感からS県に移住し共に戦う運命を選んだ。だがすでに先日の戦いで何人かのライダーが意識不明の昏睡状態であったり、TVシリーズで死亡しているために何人分か未使用のベルトが存在していた。そこでS国の大統領雨宮正蔵はSKRに所属している人々に志願制で適合するものに提供していた。適合者ではないものには仮面ライダーマッハ プロトタイプ(世にいう仮面ライダー純)やゼクトルーパーなどとして戦力にした。

 

それから4年後・2021年7月6日、S県のとある高校で大事件が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上にかけ上がると一人の少年が空を見上げていた。かけあがった少年は拳を震えながら口を開いた。

 

 

 

雷人)なんでだよ、翔これまでSKRでいっしょに戦ってきたじゃないか。なのにどうしてメガショッカーに味方すんだよ。なんで恵を俺の目の前で屋上から落としたんだ。

 

彼は校庭にいた時、翔が彼の彼女である恵を突き落とす所を見ていた。

 

翔)お前は何も分かってくれないんだな。仕方がないだろ。あいつがもう死にたいって嘆いていたんだから本人の意志を尊重する、何も間違って無いだろ。それになんでこんな国の為に命賭けてんだよ。面倒ごとをこの国は全部俺たちに押し付けて肝心なときに隠蔽を働く。恵のいじめの件だってそうだろ。だから俺は先輩達と共にメガショッカーと手を組んだわけ。

 

翔は、まるで反省していない体を装っていた。無論、彼は普段からこんな性格ではなくしゃべり方もいつもと雰囲気が違った。しかし、雷人は怒りのあまりその変化に気づいていなかった。

 

雷人)ふざけんな、自分たちなりの理想に酔って目の前にいる人を犠牲にして何がいいんだ。なんだよその態度は。そんなの俺達が目指している、正義の味方でもなんでもないだろ。

 

雷人は、声高に叫ぶが翔は一度空を見上げ彼を見た。

 

翔)馬鹿なのお前。正義の味方だからって別に全員助けるなんて無理ゲーだろ。大きな事を成し遂げるためにはな多少の犠牲はつきもんなの。

 

沈黙が続いた.............

 

 

 

翔)ていうかさ、目障りなんだよお前。すべての人間を助ける正義の味方っていう不可能な存在になろうとするのさ、見てて腹立つんだよね。できやしないのにさ。だから将来的に邪魔になると思うからさ。

 

そして、小馬鹿にするように言いながらニヤニヤと笑い近づくと

 

 

 

 

 

 

倒すけどいいよね、答えは聞いてねーけどよ。

 

普段の彼ではまず言わない挑発的な言い方で雷人を馬鹿にした。

 

 

雷人)たとえ、どんなに可能性が低くてもなろうとする前から諦めてる奴に負ける訳にいかない。この戦いでお前の目を覚ましてやる。

 

 

この時彼は決意した。正義の為ではなく、大切な者を失い悲しみから逃げるため復讐することを誓った。

 

 

俺は戦う、人間として、1人の理想を追うものとして、そして仮面ライダーイクサとして。その命神に返しなさい。

 

翔)上等だ、こっちもいかせてもらうぜ。

 

2人)変身!!!

 

機械音)R-E-A-D-Y

 

機械音)ヘンシン。ピューーー。キャストオフ。

チェンジスコーピオン

 

雷人)俺は仮面ライダーイクサ

 

翔)俺は仮面ライダーサソード

 

2人)うぉーーーーーー。

 

 

 

 

二人の争いに意味などない....。

 

 

 

 

 

それから2ヶ月後、雷人は私立の高校に転校することになった。結局、両者満身創痍になり翔の方は先輩たちが運んでった。だが、お互い倒れる前に翔が言ったことに雷人は複雑な思いを抱いていた。

 

翔)誰が好き好んでダチであるお前と戦うかよ。俺は、俺は......

 

 

 

 

 

 

車内

 

 

 

雷人) (名護さんはメガショッカーの戦いの後、父さんを通して、イクサベルトを俺に託してくれた。でも、俺にそんな資格はあるのか?仮面ライダーイクサとして戦う資格が。翔との戦いで誰一人として守れなかった俺に。)

 

物思いに耽っていると聞き覚えのある声がした。

 

執事)雷人様、雷人様。どうかなさいましたか。

 

雷人)あ〜、ごめんちょっと考え事してた。

 

執事)しっかりなさってください。あと、数分で新しい学校につきます。髪をしっかりと整えてくださいませ。

 

雷人)わかっているさ。爺や。

 

そう言い、目線を窓の外に向けた。

 

雷人)爺や、なんで泣いているんだ。

 

執事)うー、私は悲しゅうございます。このように雷人様を送り迎えすることが当分ないことが。

 

いや、最後じゃないし。1人暮らしするだけだし。社会勉強なだけだし。

 

雷人)大丈夫だって。月に2日ぐらいは帰って来るからさ。大げさだって。バイト先だって決まってるし。

 

執事)しかしやはり心配なのです。バイト先がブラックではないかと心配で。

 

雷人)大丈夫だって、もしもの時はしっかりと証拠集めて父さんに見せるからさ。そうすれば、問題ないって。

 

執事)あっ、見えてきました。あれが智弁熊谷高校です。(実際に存在しません。)

 

雷人)ここか、新しい新天地は。

 

執事)ところで雷人様は、前の学校同様SKRに入るのですか?

 

雷人)ウーン。保留だな。

 

しかし、この時彼は知る由もなかった。ここで、再び戦いに巻き込まれあんな目に合うことを。




読んで頂き誠にありがとうございました。

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