本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
マユリの部屋
「
「マユリ様」
「「今日は涅隊長(マユリ様)にお伝えしないといけない話があります」」
「なんだ?二人して改まって」
技術開発局局長と十二番隊を兼任する隊長、涅マユリの前には自身がクズと呼ぶ男と娘であり副隊長の涅ネムが立っていた。
「……」
「……」
しかし二人は時折視線を合わせてはまた外すを繰り返し語ろうとしない。その頬は若干紅潮している。
「なんだ!さっさと言ったらどうだ!!」
煮え切らない二人の態度に、マユリは怒鳴りながら
「は、はい!」
緊張した様子で、男は口を開いた。
「涅隊長!
「……………………はっ?」
男の発言に、マユリはついていけなかった。何かの冗談だと思い娘のネムに尋ねようとして、止めた。男が衝撃の発言をした途端、愛娘の視線がせわしなく動き、紅潮していた頬をさらに真っ赤に染め、身体をモジモジとさせていたからだ。
愛娘の急変する態度に男の言葉が真実だと知ったマユリは腰の力が抜け、後ろにあった机に身体を預けることで倒れるのをこらえていた。
娘であり最高傑作であるネムが結婚するということを考えていなかったマユリは、混乱しながら今ある状況を整理する。
(とりあえず何故だか分からんが、ネムとクズが私の知らない所で愛を
マユリがそんなことを考えていた時だった。
「実は……ネムさんのお腹には僕の子どもがいます!責任は取らせてもらいます。ですので。ネムさんとの結婚を認めて下さい、涅隊長……いえ、お
「ちなみに予定だと……ら、来年にはマユリ様……あ、あの……お爺ちゃんになります」
「……………………ッ!?」
ネムのお腹に子どもがいる。しかもその父親は自分がクズと呼ぶ平隊士。
「ば、バカな……。嘘だ、嘘だと言ってくれ!!!!」
突然突きつけられた真実にマユリは顔面蒼白でその場に崩れ落ちた。
「う、嘘だ……こんなの嘘だ…………ハッ!?」
布団を跳ね除け、マユリは立ち上がる。布団を見ると背中の部分がグッショリと塗れていた。
「……そ、そうか。さっきのは夢だったか」
先ほどの光景は夢だと気づき、マユリは「ふぅ~」と大きく息を吐いた。