天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

今回はとある方のアドバイスを参考に作りました(名前を言うとご本人様にご迷惑がかかるかもしれませんのでお名前は申し上げません)。この場を借りてお礼申し上げます。


第六話 知識増量パン

「な、なんだと!?」

十二番隊隊長・(くろつち)マユリは一枚の紙を見て震えていた。

その紙には『護廷十三隊隊員対抗クイズ王決定戦』と書かれてあった。隊員はクイズ王決定戦協議会が決めた隊員。そして十二番隊からはマユリがクズと呼ぶ男が代表として選ばれた。

「あ、あのクズが……十二番隊代表だと……!?この『護廷十三隊隊員対抗クイズ王決定戦』というのもふざけているが、よりにもよってあのクズが代表……だとッ!?……あのクズを出したら十二番隊がアホばかりと思われるではないか!!ハッ……こうしてはいられん!!」

いても立ってもいられなくなったマユリは急ぎ研究にとりかかった。

 

 

「涅隊長。お呼びとのことなので参りました」

「呼ばれたらさっさと来ないかぁ!だからお前はクズなんだよ!!」

「も、申し訳ございません!!」

(今日はいつも違って荒れているなぁ、何があったんだ!?)

「おいクズ。これを覚えたい内容の本に押し当てて食べろ!」

そう言ってマユリは男に『護廷十三隊隊員対抗クイズ王決定戦』の十二番隊代表に男が選ばれたことを伝えると何の変哲もない食パンを男に手渡す。

「時間がないから教えてやる。それは知識増量パン。本のページなどにそのパンを押し当てると、合わさった部分が知識増量パン側に転写される。その状態の知識増量パンを食べると、転写した内容をそのまま覚えることが出来てそれは食べられる限り何枚でも効果は重複する」

「はあ……」

「ただし、その内容を暗記していられるのは食べた知識増量パンが体内にある間だけ。排泄すると忘れてしまう。一応それは十二番隊の技術を結集させた独自の成分で作られているため、そんじょそこらのパンと違って消費期限は長いから安心しろ!!さあそれを持って部屋に帰ってそのパンを食べて『護廷十三隊隊員対抗クイズ王決定戦』に備えろ!!」

「わ、わかりました!!」

男は「これってドラ○もんの暗記○ンですよね」と言えないままマユリの部屋を後にした。

 

 

 

数日後。

『護廷十三隊隊員対抗クイズ王決定戦』は十二番隊の最下位で終わった。

「貴様は何をしていた!?知識増量パンはどうした!!」

マユリは男の胸倉を掴み前後に揺らす。

「た、隊長……ちゃんと知識増量パンを食べて、勉強しましたよ……ッ!」

 

『問題。未来の世界からやってきた日本のみならず世界でも人気が高い猫型ロボットの名前は?』

 

正解はドラえもんなのだが男の回答はこうだった。

銅鑼(どら)衛門(えもん)。(正確に言えば猫ではなく狸である。しかし当人が「狸」と言われるとそれを言った人間を半殺しにしかねないため、おもて向き『猫』ということになっている。更に言うとその正体は未来から派遣された特定意志はくじゃく児童かんし指導員であり、テロリストである)』

「よりにもよって嘘八百のアンサ○クロペディアから知識を仕入れるな!……卍解(ばんかい)金色疋殺地蔵(こんじきあしそぎじぞう)!!」

「ギャアアアァァァッッッ!?」

 


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