本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
マユリの部屋。
「よいしょ、と」
何段にも重ねられた荷物が入った段ボールを落とさないように気をつけながら、マユリにクズと呼ばれている男は
「
「待っててくれ」
「はい、え……?」
扉を開けた人物を見て、男は固まった。
そこに立っていたのは隊長格だけが身に着けることを許される白い隊長羽織を身に纏った、ショートヘアの青い髪の美女が立っていたからだ。
クールな大人の女性と印象付ける切れ長い瞳とシャープな顎のライン。くっきりとした二重まぶたに長睫毛と端正な顔立ちに加えて、雪を連想させるようなきめの細かい白い肌。キリっと引き締まった顔立ちからは知的な風格が漂う。
胸元が大きく開かれ、呼吸をするたびにプルンプルンと柔らかそうに弾む胸。バストだけでなくヒップも相当のサイズがあることが布越しでも分かり、女として脂がのりきった息苦しいほどの色香を感じさせる。それでいて腰は砂時計のようにきゅっとくびれていて神々しさすら感じさせるスタイルの良さだった。
だが男はその魅力的なスタイルを持つ美女に
(護廷十三隊で背中に番号を振られた白い羽織を身に着けている女性は二番隊の
それを身に着けるに相応しい雰囲気を謎の美女から感じ取った男はあることを思い出す。
(そういえば確か。涅隊長の前の前の隊長が女性だったよな?えっと確か……)
「あ、あの……失礼ですが。貴女は
そう言った名前だったよな、と頭に浮かんだ名前を男は呟く。
「いや。私は曳舟という名前ではない」
「し、失礼しました」
男は持っている荷物が崩れないように気をつけながら頭を下げる。
「それはいいからその荷物は入口近くに置いておいてくれ」
「あ、わかりました」
謎の美女に命じられるまま、男は段ボールを言われた場所に置く。
「そうだ」
立ち去ろうとする男に、青い髪の美女が思い出したかのように尋ねる。
「お前は涅マユリをどう思っている?」
「く、涅隊長を……ですか?」
「あの男にクズと呼ばれているお前が、涅マユリをどう思っているか気になってネ」
「そうですね……」
初対面とは思えない謎の美女の言葉に、男は本音を漏らす。
「隊長はまず偏屈ですね。自分のことしか考えてないし、理不尽なことで僕に暴力振るうし、危険極まりない不気味な男ですよ――」
でも。頭がよくて……、冷静で……、「方法は選べよ」って言いたくなりますけど、何だかんだ言って皆のことを考えている……僕に生きる道を示してくれた卯ノ花隊長と同じくらい尊敬できる隊長です。
そう言おうとした時だった。
謎の美女から突然薄いピンクの煙がぼあっ!と吹き出し、あっという間に見えなくなる。その煙が完全に消えた時。男は形容しがたい顔で腰を抜かした。
「く、く、く……涅隊長ォォォォォォッッッ!!??」
そこに立っていたのは忘れようとも忘れることはない、技術開発局局長で十二番隊隊長を務める奇怪な顔をした人物、涅マユリその人だった。
この時男は謎の青い髪の美女が隊長だけが許される隊長羽織を身に着けていたことに違和感を覚えなかった理由を悟った。
「クズ。たかがモルモットの分際で言いたい放題言ってくれるじゃないか。たまには自分自身が被験体になってみるのも悪くないものだ」
そう言ってマユリは『性反転薬』と書かれた薬を机の上に置く。
「さて、これから自分が何者か分かっていないクズに自分が何者かを叩きこんでやろうじゃないか。細胞の一つ一つに染み込むくらいに!」
獲物を狩る狩人のような笑みを浮かべながら、奇怪な顔の隊長は恐怖に動けなくなった男に歩み寄った。
素朴な疑問ですが。涅隊長が女性だったら、どんな容姿をしていると思われますか?
私は本文のような女性を想像しましたが。皆様はどうでしょうか?