本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
「さあクズ。これを食え!」
突然呼び出されたマユリにクズと呼ばれている男は、上司が差し出す得体のしれない果実風の何かに警戒心を
目の前の果実は紫色をしており、何の果実なのかとあえて答えるとすればメロン。しかしメロン特有の網目ではなく唐草模様をしていた。
目の前の果実に見覚えがあった。
(これって。『○NE PIECE』に登場するゴム○ムの実じゃあ……)
「さぁ、食え!」
一向に動こうとしない男に、マユリは更に男の前に謎の果実を近づける。
「あ、いや、その……あ、僕。ちょっと血糖値が引っかかってしまって。果実とか甘い物を控えているんですよ……」
男は苦し紛れの言い訳をつく。
「そうか。それなら止めるとしよう」
そう言ってマユリは謎の果実を机の上に置いた。
(あ、あれ?)
「それでも食うんだよ!」と目の前の上司に食べさせられると思っていた男は拍子抜けをする。しかし食べなくて済んだということに一安心する。
「そうだクズ。これは何と読む?」
そう言ってマユリは『阿』と書かれたフリップを見せる。
「『あ』ですね」
「じゃあこれは?」
マユリは『亜』と書かれたフリップを出す。
「これも『あ』ですね」
「じゃあこれは?」
今度は『あああぁぁぁっっっ!!』と書かれたフリップを見せる。
「『あああぁぁぁっっっ!!』……アァッ!?」
男が口を大きく開けてフリップの言葉を呼んだ瞬間、マユリは先ほどの果実を男の口に無理やり詰め込んだ。男は抵抗しようとするが、それよりもマユリの詰め込もうとする力の方が強く、男は呼吸を確保するため否応なく謎の果実を食べさせられる。
「ウガッ、ウグッ……ゴッックン!……何もないですね」
謎の果実はこの世の物と思えないほど不味かったが、男は呼吸を確保することに必死で味わう余裕なく食べてしまったのでさほど味は口の中に残らなかった。
「そうかそうか」
いつもの裏のある笑みを浮かべながら、マユリは男の頬を引っ張った。すると頬はマユリの力に合わせて伸びていく。
「ふぉ、ふぉれは!?(こ、これは!?)」
「これはゴム体質変換果実。これを食べた人間は全身がゴムのように変化することができる。私の計算が正しければ20㎞離れた小石も拾うことが可能だ」
こう自信満々に話すマユリに対し意味はないのだが「あ、そこは13kmじゃないんだ」と心の中で思う男だった。
翌日。外で居眠りをしていた男が熱で地面とくっついてしまい、身体に亀裂が生じて断裂。その後命を落としたのであった。
「なるほど。全身がゴムだから熱、酸素、オゾン、光、放射線などに弱いということを忘れていた。やはり原作のようにはいかないものだな」
20㎞離れた小石の元ネタは『幽☆遊☆白書』に登場する
分かった方は凄いです。