本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
今回の話は皆様が思う涅マユリ像が崩れるかもしれません。そうなった場合先にお詫びいたします。
十二番隊研究所
「ではこれから融合装置による融合実験を始めるよ」
「はい。マユリ様」
人2~3人分は入れそうな巨大なポリバケツ。その前には
「む~、む~っ!」
「うむ~、む~っ!」
数時間前。
今回の実験のために捕獲したコン(一護の義骸)が研究所に連れて来られた。
「よし、後はこいつに融合素材が入れるだけだ」
マユリは自らの発明品を撫でる。
「
「ほお。これが世紀の大発明であるという事はクズでもわかるか」
少し満足した様子でマユリが続ける。
「これは融合装置。この中に融合したい物を入れると中に入った物が融合されるという仕組みだ。これさえあれば無重力でしか作ることが出来なかった重い金属と軽い金属との融合金属などが簡単に作ることが出来る」
自らの発明品にうっとりする上司に、男はとんでもないことを呟いてしまう。
「ふ~ん、こんなポリバケツが――ッ!」
男は慌てて口を抑えたが、遅かった。マユリの方を見ると、そこには目は一切笑っていない上司の見る者を震え上がらせる笑顔があった。
「あいにくこの融合装置は人体実験をしてなくてね。よし決めた。今回の実験の融合素材のもう一つはお前に決めたよ。ネム、そいつを黙らせろ」
「く、涅隊長。待っ、て……ッ!?」
男はそれ以上喋ることが出来なかった。何故ならば副隊長のネムがいつの間にか男の後ろに回り、首を絞めていたからだ。
男は息苦しさと背中に伝わる胸の感触に苦悶と快楽が入り混じった顔で、気絶した。
「では実験を開始する。ネム、始めろ」
「はい。マユリ様」
憂い顔の副隊長は巨大なポリバケツに実験素材二人を放り込むと蓋をして融合装置のスイッチを入れる。
巨大なポリバケツが上下左右に激しく揺れる。
「く、苦しい!誰か助けて!!」、「目が、目が回る!」、「いやぁ!何か、何か白い液体が!!」、「ひぃ!そ、そこは敏感、敏感なのぉ!」、「「出して!ここから出してッ!!」」
ポリバケツの中に入れられた男達が叫ぶが実験素材に同情することはない科学者は、悲痛な叫びを無視する。
数分後。激しく動いていたポリバケツがプシュー!という音と共に動きを止めた。
「現れるがいい!融合装置第一号よ!!」
マユリの歓喜の声に応じるかのように、ポリバケツの蓋をバンッ!という音と共に融合されたものが跳びながらマユリの前に姿を現した。
「ハ~イ、ボク――」
千葉県浦安市にある夢の国にいそうな融合装置第一号が言い終わる前に、マユリは現れた融合装置第一号を巨大ポリバケツの中に入れて急いで蓋を閉めた。
「ネム!急いで分離装置のボタンを押せ!今すぐに!!」
「はい!マユリ様!!」
大量の冷や汗を流すマユリと同じようにネムも焦る気持ちを抑えて分離作業に入った。
その後。二人が元に戻ったことを確認したマユリは、融合装置を処分した。