本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
「いしやぁああきぃいーーいもぉぉおーー!おいもぉおおおおおおーーーー!!甘くておいしい石焼き芋~石焼き芋はいかがですか~?」
焼き芋売りの活気のいい声にマユリは振り返る。
「焼き芋か、ちょうど小腹も空いたことだし。あいつらの分も買ってやるか」
研究所。
「みんな。焼き芋だヨ」
技術開発局に戻ったマユリは部下達に先ほど買った焼き芋を差し入れした。
「美味しいです、マユリ様」
副隊長のネムが食べたことで他の隊員たちが続く。
「わあぁ、頂きます!」、「あふ、あふっ。う~ん甘くておいしい」、「やっぱりお店で買う石焼き芋は一味違うぜ!」、「こうなるとお茶が欲しくなるなぁ」
部下達は焼き芋をおいしそうに頬張る。
「そうだろ、そうだろ。この焼き芋は私が厳選したものだからネ」
そう言いながらマユリも買って来た焼き芋に手を伸ばす。
「サツマイモは米と違って保存性に劣るために普及しなかったが(広まらなかったのは他にも理由あり)、デンプンが豊富でビタミンCや食物繊維が多く含んでいる優れた食材といえるからネ。ま、もっともそればかり食べるのは良くないが。モグモグ」
「あれ?皆さん何を食べているんですか?」
マユリにクズと呼ばれている男が書類整理を終わらせて研究所に戻ってきた。
「あ、焼き芋じゃないですか。僕は焼き芋に目がないんですよ。一つもらっていいですか?」
男の言葉を無視し、マユリ達はモグモグと食べ続ける。
「ちょっと、僕にも一本くらいくださいよ」
その時だった。
ブッ
「「「……」」」
その場にいる全員が固まる。
「クズ。行儀が悪いぞ」
「えっ?」
予想だにしない上司の言葉に、男は固まる。
「そうだぜ、芋を食べたんだからしょうがないけど……仮にも上司の前では、なぁ?」
「正直に言った方が身のためだぜ」
技術開発局の長の言葉に、他の部下達が続く。
「いやいや、僕は芋を食べてませんよ。さっきのオナラは僕以外の誰かじゃ……」
「ほぉクズ。まさかだとは思うが……この私がオナラをした、なんてバカなことを言うつもりはないだろうネ?」
そう言ってマユリはいつの間にか抜いていた刀を男の首に当てる。男の答えは一つだった。
「……ハイ、サッキノオナラハボクデス」
大量の汗を流しながら男は片言のようにそう答えた。
「よろしい」
男が犯人だと認める言葉を聞いたマユリは満足した様子で刀を納める。
「ネム、もう一本焼き芋を取ってくれ」
「はい、マユリ様」
そのまま男を除く全員は何事もなかったように焼き芋を食べると仕事を再開させた。
男は心の底からこう思った。
それでも僕はこいてない。
もう秋なのでこんな話を作りました。
オナラをした犯人は誰か!?
犯人がわかった方に涅マユリから現世に出品したりんご味の毒キャンディ(本物)をプレゼント!(嘘です)