死を
だが見えざる帝国の
十二番隊平隊士兼技術開発局平局員の
「「「「何で、何で死んじゃったのよ!!!!」」」」
(自称)粕人の妻である竹馬棒らは嘆き悲しみ、
「葛原。俺はもっと強くなる!!」
真央霊術院からの親友、
「葛原のバカ野郎! お前が死んだら誰に仕事をおしつければいいんだ!!」
「局長のストレス発散が俺らに向くじゃねえか!! マジでふざけんな!!」
「掃除や書類作成とかやりたくない仕事を誰がやると思っているんだ!!」
技術開発局の上司や仲間は怒りに
そして一年後。
仏宇野家 庭
「せい! せい! せい!」
息を吐くように女性陣にセクハラをすることから要注意人物と認識されている四番隊平隊士、仏宇野は死覇装をはだけさせ、上半身裸で素振りをしていた。
頭上から勢いよく地面すれすれまで振り下ろされている素振りの音は全く音がしていなかった。だからと言って手を抜いているわけではない。
「もし今
どこかに行く途中に庭が見える廊下から見た妻、
「ふう~」
仏宇野は汗を拭った。
葛原。俺、誓うよ。……俺は、俺はもっと強くなる!! 音芽や両親、大切な仲間……失いたくないものを守るために
親友の折れた斬魄刀に誓ってあの日から。周囲に紛れて危険分子を探す
「精が出るわね、段士」
仏宇野が振り返る。そこには表上は隠密機動とは関わりのない二番隊食堂で働いている『仏宇野の妹』と言われても信じてしまうほど可愛らしい容姿の実母、
「なんだ、母さん?」
ニコニコと笑う母に仏宇野は尋ねる。そんな仏宇野に八葉は「『母さん』か。裏見隊に入ることが決まる直前ぶりね」と誰にも聞こえない小声で懐かしそうに呟いてから実の息子の顔をしっかりと見る。
「お客さんが来ているわよ」
「客?」
その客を見て、仏宇野は思考を停止させる。そこには
「久しぶり、仏宇野」
一年前の戦いで命を落とした親友、葛原粕人が微笑みを浮かべた。
「…………」
「……えっと。仏宇野?」
思考停止し何も言わない親友に粕人が恐る恐る尋ねる。そして
「何でおめぇは生きているんじゃあっ!!!!」
勢いよく振り下ろされた斬魄刀に粕人は真剣白刃取りで防ぐ。
「いきなりどうした、仏宇野!!」
「まぁ、葛原君。ここは素直にうちのバカ息子のために一回斬られてくれない?」
「嫌ですよ!!」
八葉のお願いを真剣白刃取りの状態で粕人は全力で断った。
その頃、粕人の復活を知った技術開発局ではマユリの機嫌が悪い時に捧げる生贄が帰ってきたことを喜び、(自称)粕人の妻の竹馬棒達は復活することを隠していたマユリに怒りをぶつけるためにマユリの部屋を襲撃し
「「「「ま、まさか私たちの出番……これだけ?」」」」
マユリが自室に仕掛けた対襲撃者用のトラップにひっかかり地面に転がされていた。
自称粕人の嫁ズの扱いがひどすぎる。