天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。


新章第三十三話序章 葛原粕人異動計画

 (くろつち)マユリの部屋

 冬休み最後の日の深夜。

「……」

「すーすー」

 十二番隊隊長兼技術開発局局長、そして(ネムリ)八號(はちごう)の父親であるマユリは後ろで気持ちよさそうに寝ている眠八號を確認してから鞄の中に入っていた絵日記ノートを取り出すと机に座りノートを開く。

 

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 12月24日

 今日はマユリ様とクズさんと一緒にクリスマスケーキを食べました! クズさんのケーキはとても美味しく砂糖で出来た私の人形はとても可愛かったです! 

 

 12月31日

 今日は大みそかです! 近くのお寺に行ってマユリ様とクズさんと一緒に除夜の鐘を叩きました! 家に帰るとクズさんが作った甘酒を飲みました! とても美味しかったです! 

 

 1月1日

 今日は元旦です! 今日はマユリ様とクズさんと一緒にクズさんが作ったおせち料理とぜんざいを食べました! その後マユリ様とクズさんと一緒に近くの神社に行っておみくじを引きました! 眠とマユリ様は大吉! クズさんは大凶でした! 

 

 1月4日

 今日は大雪でした! クズさんと一緒にマユリ様の雪だるまを作りました! 

 

 1月5日

 昨日の大雪が残る今日! 眠は苺花(いちか)ちゃんとペアを組んでクズさんと雪合戦をしました! 苺花ちゃんの石入りの雪玉にクズさんは血まみれになっていました! 

 

 1月6日

 今日は冬休み最終日! 眠の宿題は「クズさんが少しずつやるように!」と監視したおかげでなんとか最終日に間に合いました! でもそのおかげで遊ぶ時間が減りました(ぷんぷん)

 明日は新学期! 皆と会えるのが楽しみです! 

 

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「おのれ、クズが!」

 ノートを静かに閉じたマユリの手は怒りで震えていた。

 宿題というもののために眠八號の貴重な時間を無理やり奪ったこと。そして父親である自分よりクズと蔑む部下の方が接している時間が長いこと。

「クズ……このままで済むと思うなよ」

 マユリはノートを鞄に戻すと脳内コンピュータをフル稼働させながら眠りについた。

 

 翌日

 技術開発局、涅マユリの部屋

「ふふふ、出来た……出来たヨ!」

 マユリは自身が開発した望遠鏡のような形をした発明品を見てニヤリと笑う。

「これは切り替え式時間望遠鏡という発明品だヨ!これを覗けば過去や未来において『ここで○○したら』もしくは『こうするとどうなるか』という結果を見たり確認できる優れた発明品だヨ!」

 ご満悦な様子で独り言を言うマユリ。もし粕人がいたら

「あぁ、ドラ○もんの切り替え式タイ○スコープですね」

と突っ込んだ後に怒るマユリを見て即座に

「い、いいい、いいえ!何でもありません涅隊長!!過去や未来の行動の結果を見たり確認できるという僕ら凡人には永久に思いつかない発想を思いつきかつそれを実現してしまうその発想力と実現能力!!流石は涅隊長です。これぞまさしく尸魂界(ソウルソサエティ)完璧(パーフェクト)超人、涅マユリ!!!」

と言って怒りを鎮めていただろう。

「さて、早速使ってみるとするかネ」

そう言ってマユリは切り替え式時間望遠鏡を操作してレンズを覗いた。




久々のドラえもんのひみつ道具。
とりあえず二番隊から書いていこうと思います。

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