本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。
「え?」
四番隊から涅マユリが隊長を務める十二番隊に異動して十年以上経過した
「ヒャハハハ、ウホッ、グフッ、フフフ、フハハハハハハッ!!」
どんな異常事態にも冷静沈着に分析をする上司からは想像できない狂喜乱舞する姿に
「……」
粕人はスッと扉を静かに閉めた。
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数分後。
「阿近さん」
「どうした、葛原?」
粕人は技術開発局№2であり技術開発局の中で涅マユリと付き合いの長い
「実は……書類の確認をしてもらおうと涅隊長の部屋を尋ねたら……何か、こう……不気味なくらいに喜んでいる隊長の姿を見まして……何かあったのでしょうか?」
「あぁ、多分アレだろうな」
「アレ?」
「これだよ」
阿近はパソコンを立ち上げると一つの動画を粕人に見せる。
それは現世で流行しているゲームのCMで人気お笑い芸人コンビが涅マユリと
「なるほど、これは隊長も喜ばれるでしょうね」
「……人気投票で
「ふ~ん、人気投票なんて気にしなくていいのに。隊長が素晴らしいお方なのは
重い溜息と共に呟く粕人。だが『運の悪さは零番隊総戦力』と隠密機動第四分隊
「そんなことを気にするなんて、隊長も案外器が小さいんですねぇ~」
「ッ!?」
粕人がマユリの悪口を言った瞬間、阿近はバッとドアの方角に振り向いた。
「……」
そこには無言で立ち尽くす上司、涅マユリの姿があった。
「……」
そのまま何も言わず姿を消すマユリ。
「く、葛原。そろそろ仕事に戻ろう」
そう言って話を切り上げた副局長は事の結末を想像し、この日一番のため息をついた。
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深夜。
「遅い!」
粕人の部屋で粕人を主と呼ぶ少女、竹馬棒が頬を膨らませていた。
この日、竹馬棒は粕人と晩御飯を一緒にする約束を取り付けていた。久しぶりの二人きりの食事に竹馬棒は西へ東へと食材を買い求めた。主と呼ぶ愛しい人に喜んでもらいたい一心で。しかし仕事が終わってすでに1時間。粕人が戻ってくる気配はなかった。
「……もしかして。何かあったんじゃ……」
不安に駆られ、竹馬棒は部屋を飛び出した。
技術開発局に行くと
技術開発局に忍び込むと偶然出くわした阿近に粕人の所在を尋ねる。その答えは
「葛原がどこにいるかは知らないが……諦めろ」
の一言だった。
「ま、まさか!?」
最悪の事を想像しそれから技術開発局の隅から隅まで探す竹馬棒。しかし粕人本人はおろか、その痕跡すらも見つけることができなかった。
「はぁはぁ……一体どこに……」
日が昇り始めた頃、あちこち走り回り竹馬棒は十二番隊隊舎にある中庭の巨木に手を置き、冷たい感触を覚える。
「え、何……ッ!?」
恐る恐る手のひらを見る。それは血だった。
「……」
(ま、まさか……)
竹馬棒は無言で血が
「い、い、い……イヤアアアアアアァァァァァァッッッ!!!!…………────」
頬に手を置き、絹を裂くような悲鳴を十二番隊隊舎及び技術開発局に響き渡らせ、糸が切れた人形のようにその場に気絶した。
竹馬棒が見た光景、それは
「────」
不気味な赤子の顔をした斬魄刀で心臓を串刺しにされ絶命した、主と呼ぶ愛しい男の姿だった。
竹馬棒の悲鳴を聞きつけ、粕人の死体に衝撃を露にする隊員たち。その中に副隊長である阿近の姿があった。
あまりにも残虐な光景に、阿近はこれが『涅マユリによる見せしめ』だと悟ると外部にこの事が漏れないよう直ぐに箝口令を発令。その後粕人を除く席官全員を召集。『局長の陰口を隊舎及び開発局内で言うのを控える』ことを全員に徹底させるように命令した。
その後この事件を知る隊員たちがマユリの管轄内で陰口を言わなくなったのは言うまでもない。
モンストでハリセンボンのお二人が涅マユリと金色疋殺地蔵に扮して出演されたCMを見た瞬間「え、これ、何?え、これ、(涅マユリを主人公&準主人公にした二次小説を書いている)私のために作ったの?」と呟いてしまいました。
その感謝をこめて今回の話を作りました。
最後のシーンは12巻の藍染惣右介の暗殺シーンです汗
復活する時間に指摘してくださった方がいましたので加筆しました。
この場をかりてお礼申し上げます。