天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。


新章第十九話 眠八號は葛原粕人にクイズを出すようです

 技術開発局休憩室。

「ふう、美味しいなぁ~」

「クズさんクズさん!」

 葛原(くずはら)粕人(かすと)が一人でお茶を飲んでいるとニコニコと笑みを浮かべながら眠八號(ねむりはちごう)が休憩室に入ってきた。

「クズさん。クイズを出してもいいですか?」

「いいですよ」

 元気良く尋ねる眠八號に粕人はにこやかに答える。

「それじゃあ第一問!おばあさんが狭い路地を歩いていると後ろから100キロの速さでトラックが突っ込んできました。ですがおばあさんは無事でした。それはなぜでしょう?」

「おばあさんが101キロの速さで逃げたから」

「……」

 出したクイズを即答する粕人に眠八號はキョトンとさせる。

「で、では気を取り直して第二問。バラ、ユリ、菊。この中で花にトゲがあるのは?」

「どれでもない。トゲがあるのは茎であって花にはないから」

「……で、では第三問。とある男性が二種類の缶コーヒーを買いました。しかし翌日には二種類のコーヒーは同じ物になってしまいました。それは何故!?」

「同じ缶コーヒーの温かいものと冷たいものを買ったから」

「…………で、では第四問―――」

  その後眠八號は次々に問題を出すが粕人はは全て即答した。

「で、次の問題は何ですか?」

「う、うぅ……うわーんーーーーーー!!」

 ニコニコと尋ねる粕人に眠八號は涙を流しながら部屋を後にした。

 

 

 

 翌日。

「眠さん」

「……!」

「あ、あの……眠さん?」

「フンっ!」

 粕人が呼びかけても眠八號はぷいっと顔を(そむ)ける。

 それを見た涅マユリが怪しむ。

(眠八號はクズを母親のように(した)っている。そんな眠八號があのような態度をとるなど考えられない)

 

 【涅マユリの想像】

 眠八號は 楽しそうに鼻歌を歌いながらシャワーを浴びていた。

 突然シャワーカーテンが開く。 そこにはいやらしい笑みを浮かべながら 葛原粕人がたっていた。

『へへへ。眠さん、眠さん!』

『え、く、クズさん……?』

 困惑する眠八號を前に涎を垂らしながら粕人はジワジワと近寄る。

『ゲヘヘヘ、ワオオオオオオンンンッッッ!!』

『キャアアアアアアァァァァァァッッッ!!』

 粕人は舌なめずりをすると一糸(いっし)まとわぬ眠八號に襲いかかった。

 

 

 

「阿近。クズを後で私の部屋に行くように」

「……わ、わかりました」

(葛原、生きろよ……まぁ復活するからいいけど)

その後マユリに呼び出された粕人の絶叫が局内に響いたが、十二番隊ではいつもの日常だったので気にする者はいなかった。


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