天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。


新章第十七話 葛原粕人は猿柿ひよ里と結婚する!?

「猿柿ひよ里、その命……頂戴する!!」

 そう言うと葛原粕人の同能力を持つコピーを倒した実績を倒した事のある四人が同時にひよ里に襲い掛かった。

 

 

 ★ ★ ★

 同時刻。尸魂界(ソウルソサエティ) 葛原粕人の部屋

「う、うぅ……ほんまに、ほんまに頼むで……」

「え、あの……平子(ひらこ)隊長?」

 五番隊隊長、平子(ひらこ)真子(しんじ)は滝のように涙を流しながら粕人の手を握っていた。

「え、っと……平子隊長?何がでしょうか?」

 何のことか分からない粕人は困惑しながら尋ねる。

「ひよ里はなぁ、口は悪いし態度は悪いし愛想はないしどうしようもない女や。でも何だかんだ言って面倒見が良かったり良い所も少しはあるんや。色々大変やろうけどほんまに頼むで!」

「いや、だから何がです!?」

 

 

 

 ★ ★ ★

「ふんっ!」

 ひよ里は仮面を外す。彼女の足元にはボロボロになった竹馬棒達が倒れていた。並の死神以上の実力を持つ竹馬棒達も元副隊長でありかつ虚化した猿柿ひよ里では相手が悪かった。

「で、改めて聞くけど。なんでウチを襲った?」

 

 猿柿ひよ里が竹馬棒達に襲った理由と葛原粕人が平子真子に頼まれる理由を聞いた瞬間、ひよ里と粕人のセリフがシンクロした。

 

 

 

「ウチが粕人と結婚するやて!!??」

「僕がひよ里さんと結婚する!!??」

 

 

 

 ★ ★ ★

 十二番隊隊士、兵間(ひょうま)義昭(よしあき)の部屋

「ふふふ。今頃葛原粕人(あの男)はパニックに陥っているだろうな」

(俺が足がつかないように『私、葛原粕人は猿柿ひよ里さんと結婚することをこの場を借りてご報告させていただきます』という情報(デマ)を流したんだからな)

「しかも猿柿ひよ里という女らしさの欠片(かけら)もない女と結婚させられるなんてな」

「悪かったなぁ、女らしさがなくて。粕人と結婚するというデマを流してくれたお礼を兼ねて……かわいがってやる(・・・・・・・)。覚悟しいや!!」

 不意に聞こえた声に邪悪な笑みをしていた兵間の顔が固まった。振り向くとそこには虚化した猿柿ひよ里が刀を抜いて立っていた。

「で、デマ!?な、何の話です!?」

 大量の汗を流しジワリジワリと出口に向かいながら弁解の言葉を考える兵間。その時だった。

「あれ~、こんなところに僕とひよ里さんが結婚する情報を流す領収書が」

 突然扉が開く。そこには隠し金庫に隠していた領収書を持っていた粕人が立っていた。

 兵間は蛇に睨まれたカエルのように動けなくなっていた。なぜならば目の前の二十席が涅マユリ(マッドサイエンティスト)の笑みを浮かべていたからだ。

 目の前には狂気の笑みを浮かべる葛原粕人(一度も勝ったこともない男)。後ろには猿柿ひよ里(絶望しか感じられない女)

 

 

 

 兵間義昭の目の前が真っ黒に染まった。

 

 




場面転換を表す意味で試しに『★ ★ ★』を使用してみました。
どうでしょうか?

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