サイヤ人伝説   作:spirits77

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出発

完全に回復した悟空達。

 

悟空がベジータ達にも精神と時の部屋を教え、今は4人で再び神様の神殿へとやってきていた。

 

 

「ふむ…それで今度は此奴らにか…」

 

「ああ、どうだ神様?悪い奴に見えっか?」

 

神様は暫く思案した後悟空の方を向いて言う。

 

「確かに、完全な悪人では無さそうじゃ…」

 

そう言った瞬間、ベジータがハッハッハッハ!と笑う

 

「いいか爺さんよ、俺様は悪人だ。純粋な悪だ。それだけは覚えておけ」

 

「…この態度はいけすかんな…」

 

渋る神様に手を合わせてお願いする、悟空

ラディッツとナッパは黙ってその様子を見ていた。

 

 

「ふん、使わせるなら初めから使わせておけばいいんだ」

 

扉の前でつぶやくベジータ

 

「まぁまぁ…それより、この中に入れるのは2人までだ。それと中の時間で最大2年間しか入れないからな!」

 

「2年も使うか、半年もあれば十分だ。行くぞナッパ!」

 

「お、おう!」

 

ベジータとナッパが中へ入って行く。

悟空とラディッツは神殿に残り、戦いではなく精神の鍛錬や気を正確に読み取る能力を磨き始めた。

 

 

 

 

きっかり半日後。

あちらでは半年後。

 

ベジータ達が扉をあけて神殿に戻ってきた。

駆け寄る悟空。

 

「どうだベジータ、少しは強くなったんか?」

 

「当たり前だ、どうだ試してみるか?」

 

「いや、その必要はねぇ!おめぇらは確かに強くなった、気の大きさが違げぇ」

 

「!…貴様らも無駄な半日を過ごした訳では無いみたいだな」

 

 

神殿を出て、先程のポッドが着陸した場所に戻り

そして出発する準備をしていた悟空達だが肝心なことに気づく。

 

「なぁ、おらとラディッツのポッドはどうするんだ?」

 

そう、ベジータもナッパも1人用のポッドを乗ってきていたので、2人は乗れないのである。

 

「俺様がそんなミスを犯すとでも?少し待っていろ」

 

すると数分して空から2つのポッドが落ちてくる。

そう、ベジータがリモコンを操作して近くの星に待機させてあった2つのポッドを呼び寄せたのだ。

 

「すんげぇな!」

 

落ちてきたポッドを触りながら感嘆の声をあげる悟空。

そしてポケットをまさぐる

 

「そうだ!おめぇらに2粒ずつやるぞ、仙豆って言って食べると傷が一瞬にして治るんだ!」

 

3人ともこの事には流石に驚いていたが、

やがて事態を飲み込むとそれぞれポッドの扉を開ける。

 

「良し、行くぞ。フリーザは今ナメック星という星にいるらしい、時間はかかるが途中で無線を飛ばすかも知れん、気は抜くなよ」

 

4人それぞれのポッドに乗り込む。

 

そして1分後には4つのポッドが宇宙に向けて飛び立った。

 

 

 

 

ポッド同士の無線にて。

 

「すぐそこの星で強い力をスカウターが示している、腕試しだ寄って行くぞ」

 

ベジータがそう言う、皆んなサイヤ人の血が流れているからか強敵と聞くとワクワクして来ていた。

そして4人は地球からかなり離れた1つの星に着陸した。

 

 

ポッドから4人が降りる。

 

この星には太陽の光が届いていないためとても寒い。

空を何かが覆っている。

そして、少し先に宇宙船のようなものが街の上に落ちていた。

 

「どうやら、侵略者の類のようだな」

 

全く寒がる様子もなく進んで行くベジータ。

4人は宇宙船の前までやってくる。

 

すると、中から5人出てきた。

その1人を見て悟空は驚く。

 

「ピ、ピッコロに似てる!?」

 

 




敵が分かった方も多いでしょう!

次回はこの敵達との勝負!
そして…?


戦闘力
悟空 11000
ラディッツ 14000
ナッパ ?????
ベジータ ?????
それぞれ仙豆を2粒所持

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