「何者だ!」
攻撃をかわしたネイルが謎の敵に向かって叫ぶ。
「私の名はセル…人造人間だ」
「この村の人々はお前がやったのか?」
「そうだ、お前がピッコロで…そっちがネイルだな」
「俺達の事はデータに入ってるのか」
「戦闘データも入っているぞ」
再び仕掛けるセル。
ピッコロに向かってパンチを繰り出すと、ピッコロはそれを避けるように動いた。
それを予測していたセルは体勢を捻り、踵蹴りでピッコロの脇腹をけりつける。
「ぐっ!」
「読まれているのか!」
「では…お前のエネルギーを頂こう」
尻尾が蠢くとピッコロ目掛けて突き刺そうとする。
「させるか!」
横からネイルがピッコロを庇うように突き飛ばす。
しかし尻尾はネイルの腕に突き刺さった。
「まぁ良い、頂くぞ…」
「ピッコロ!俺の腕ごとやれ!!」
「!!分かった…!かぁっ!!」
ネイルの腕目掛けて特大の気弾を打ち込む。
「ぶるらぁぁぁ!!」
尻尾を器用に動かし、その気弾を尻尾と突き刺したネイルごと避ける。
「ちっ!」
「まだだ!」
今度はネイルが自身の腕を自分で引きちぎった。
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「なんだと…!」
「俺には再生能力がある…この程度なら…はぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブチュン!!と腕が再生する。
セルは切り離された腕からエネルギーを吸い取ると、枯れたような色になった腕を投げ捨てた。
「余裕なのもそこまでだ!喰らえ!魔貫光殺砲!!!!」
エネルギーを吸う間に、背後に回りエネルギーを貯めていたピッコロ。
渾身の一撃をセル目掛けて放つ。
「!!」
咄嗟に避けるが、右腕をもっていかれてしまった。
「外したか…!だが、、畳み掛けるぞネイル!」
「ああ!」
右腕を失ったセル目掛けて2人が突っ込んでくる。
「ぶるらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「何っ!?」
気を爆発させたかと思うと、ネイルと同じように腕が再生するセル。
そのまま再生した腕でピッコロの首を掴み。
「再生出来るのは私もだ、私はお前達の細胞を持っている」
尻尾を胸に突き刺そうとするが、ネイルが尻尾を掴みセルを振り回そうとする。
「読めるぞ」
後ろに向かって足蹴りをするとネイルが後ろへと吹っ飛んでいく。
しかし、時間を与えられたピッコロは気弾をセルの腹にぶつけて、手の力を緩めさせ脱出する。
「2人は厄介だ…お前はエネルギーが少ない…殺してやる」
セルは2人いては上手くエネルギーを吸い取れないと判断し、ピッコロを狙いに定めることに。
「だだだだだだだだだだだだ!!!」
向かってくるセルに向かって気弾を連発するピッコロ。
しかし先程よりパワーもスピードも増していた。
「先ほどの腕のエネルギー…素晴らしいぞ」
「っ!」
パンチを繰り出すも、ひらりと空中に避けられ背後に回られる。
そして、背中に手の感触を感じたと思うと。
「じゃあな…!」
セルの放ったエネルギー波はピッコロの体を貫く。
ドサリ____
大量の血を流しながらピッコロが地面に倒れる。
「同胞を良くも…はぁぁぁぁぁ!!」
ネイルが怒りに満ちた表情でセルと対峙する。
次回は17.18号vsトランクス、ベジータ、ナッパです。
こちらも合体13号より前の話です。