サイヤ人伝説   作:spirits77

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悟空、ターレス、ラディッツ、悟飯vs13.14.15号
ネイルvs17.18号
ピッコロはベジータ、トランクス、ナッパに仙豆を渡しに行く。

そして何かが動き始めた。


律動

「はぁっ!」

 

ネイルが気弾を放つ。

17号はそれをバリアで防御する、同時に上がった砂煙に紛れてネイルが腕を伸ばしてくる。

 

「丸見えだよ!」

 

横から18号が蹴りを入れに来る。

 

「お見通しだ!かぁっ!!」

 

空かさず腕を伸ばしながら18号に向かって口からエネルギー波を放つ。

 

「っ!」

 

腕を振りエネルギー波を受け流すが、その隙にネイルは17号を掴み18号に投げ飛ばす。

17号は18号にぶつかる前に飛び上がって衝撃を受け流した。

 

「本気でやるか…」

 

17号が気を放出する。18号もそれに倣う。

 

「気が読めないが、俺1人では手に負えないな」

 

直感するネイル。

 

戦いから10分が経過していた。

そして弱々しかった気が膨れ上がるのを感じた。

 

「早かったな」

 

高速で近づく気を察知する17号と18号。

しかし次の瞬間18号が空中へと吹き飛ばされていた。

 

「くっ!」

 

空中で態勢を立て直すが、追撃の蹴りを喰らい今度は地面へと蹴り落とされる。

 

咄嗟に起き上がり17号と背中合わせになる18号。

 

「あんた…!」

 

「ふん、ガラクタ人形が」

 

地上に降り立つ超サイヤ人ベジータ、超サイヤ人トランクス、ナッパ、ピッコロ。

10分前よりもサイヤ人の三人は強くなっていた。

 

と、ここで再びブルマから連絡が入る。

 

人造人間以外にも敵がいると。

その敵は小さな村を襲っているらしい。

 

「興味はない!ナメック星人、お前がやってこい」

 

ベジータは眼前の人造人間にしか興味がないようだ。

ネイルとピッコロが捜査に向かった。

 

「貴様は俺が相手だ」

 

18号に気弾を放つベジータ。

 

避ける為に上空は飛び上がった18号を追尾する。

 

「俺はお前だ!」

 

トランクス、ナッパは17号に攻撃を仕掛ける。

 

 

 

「互角か!」

 

悟空が少し息を切らしながら距離を取る。

 

「そうだな、孫悟空。まさかここまで強いとは」

 

「お前たち!大丈夫か?」

 

 

「生憎貴様の手伝いをしている暇はない!」

 

ラディッツは必死に応戦しているが、少しだけ相手の方が上のようだ。

そして人造人間側にはコンビネーションがあった。

上手くラディッツとターレスを同じ場所に引きつけると、そこに悟空の攻撃を掻い潜った13号のデッドリィボンバーが炸裂した。

 

「お前の相手は俺だ!」

 

13号の後頭部を殴り地面に叩き落とす。

そのまま砂煙の中を突き刺むと、13号の胴体が見えたので気弾を手に構えそのまま突っ込む。

触れるのは地面の感触。

 

「はぁっ!!」

 

横から13号の蹴りが直撃する。

横に吹き飛ばされる悟空。

 

ズザザザザザと滑りながら、ターレスの横を通り過ぎる。

 

「カカロット、交代だ」

 

「なっ!?」

 

ターレスが13号に向かう。

 

「お前では相手にならん!」

 

軽くあしらうつもりだったが、ターレスのスピードもパワーも先程より上がっている。

 

「っ!!」

 

ターレスの殴りが13号にヒットする。

 

「貴様何を!?」

 

「もしもの為に取っておいたのさ…これをな」

 

そう言って取り出したのは神精樹の実の欠片。残りの全てを食べたターレスは更にパワーを上げた。

 

 

悟空は14.15号を近づけるようにとラディッツに指示を送る。

 

「何をしても無駄だ」

 

「はっ!そんなのはやってみなきゃ分からないんだよ!」

 

「喰らえ!ダブルサンデー!!!」

 

「受け止めてやる」

 

ニヤリとラディッツが笑う。

ラディッツの事を完全に舐めている相手だからこそ、威力を弱めれば必ず力を見せようとしてくるはずである。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そのまま力を一気に上げると、どんどん後ろへと追いやり14.15号が背中合わせになった。

 

「今だ!カカロット!!」

 

「行くぞ!!!」

 

気を爆発された悟空、手の中に高圧のエネルギー球を忍ばせると、そのまま2人に目掛けて突っ込んでいき。

寸前でそれを爆発させて食らわせた。

 

機械が壊れる音がした。

 

 

 

「な、なんなんだこれは…!」

 

ネイルとピッコロが目にしたのは、衣類だけが散らばる村の姿だった。

 

「誰だ!」

 

家の中に気配を感じるネイル。

警戒するように気を張ると、そこから出てきた者が言う。

 

「まだ生き残りがいたかぁ…お前らも吸収してやる」

 

羽音を立てながら襲い掛かる謎の敵。




セルの羽化については時間を短縮してます。

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