サイヤ人伝説   作:spirits77

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悟空&ベジータ&トランクス 超サイヤ人到達
ターレス、ナッパ、ラディッツ、悟飯、ピッコロ、ネイル

この世界には、東西南北の都が1つずつと中央に1つ、計5つの大きな都がある設定です。


人造人間編
ズレる歴史


トランクスの話をベジータ達にした悟空は、

かなりの混乱と本当に信じられるのかという意見を受けつつも、悟空のトランクスは信じれるという発言を信用し、現れるとされた人造人間に対抗するために日々の修行を積み重ねた。

しかし、トランクスが来た時に言っていたように、彼の辿った歴史とはかなりのズレが生じていた。

それは現れるとされた人造人間にも…

 

 

あと少しで謎の青年トランクスが現れてから3年が経とうと言う頃。

北の都で予兆なしの破壊活動が開始された。

カプセルコーポレーションにいた悟空、ベジータ、ナッパ、ラディッツの4人はすぐ様急行した。

 

既に北の都は炎が上がりビルが崩れ逃げ惑う人々、逃げた先で何者かに殺された人々で溢れていた。

 

「どうなっていやがる、トランクスという奴の言う通りではあったが、全く気を感じられなかった」

 

「ああ、オラも感じなかった…取り敢えず生きてる街のみんなを助けるぞ。相手の気が感じ取れない以上、今出来ることはそれだけだ」

 

4人は手分けして街の人々の避難を最優先とした。

 

 

「19号、1番気の低いラディッツを狙うぞ」

 

「了解」

 

 

避難活動をしていたラディッツに背後から老人が歩いてくる。

 

「ん?お、おい」

 

しかしそのまま通り過ぎて燃え盛る火の方へと歩みを進める。

 

「チッ、ぼけてやがるな。じいさん!こっちだ!」

 

駆け寄ってじいさんの腕を掴もうと手を出すと、

逆に腕を掴まれる。

 

「ど、どうした?」

 

「力はデータ通りだな。19号!」

 

「エネルギー吸収」

 

ラディッツが声のした方を振り向くと太った白い男の手が伸びてラディッツの首を掴む。

 

「!!」

 

こいつらが人造人間か______!!

 

ならば____!!

 

ラディッツは気を引き上げて、他の三人に合図する。

 

「仲間を呼んだか」

 

数秒もしないうちに3人共駆けつける。

 

「おめぇらが人造人間か!ラディッツを放せ!」

 

「構うな19号、そのままエネルギーを吸い取れ」

 

「了解」

 

 

呼んだは良いが本当に力が吸い取られてやがる____

 

 

と、ラディッツはナッパと目が合う。

ナッパはラディッツに頷く。

 

 

次に、ラディッツは最大まで気を引き上げた。

19号も少し驚きの表情をしただろうか、注意が完全にラディッツに向けられた。

その隙にナッパの得意とする範囲攻撃が2人と掴まれたラディッツを襲う。

謎の老人の指示はあったが少し掴む力を緩め防御にパワーを集中させた隙を狙ってラディッツはその場を脱する。

 

 

「げほっげほっ!助かったぜナッパ」

 

「ああ、それより奴はエネルギーを吸い取れるのか?」

 

「そうだ、実際に俺は半分近く気を持っていかれた。奴に掴まれるのは危険だ気をつけろ」

 

「ふん、相手は2人だ。2人がかりでやれば何も問題はない。行くぞ」

 

ベジータの言葉と共に4人は戦闘態勢に入る。

2人の人造人間も範囲攻撃に面食らったもののダメージは皆無であった。

 

 

と、ここで悟空がブルマから貰った小型の通信機が鳴る。

 

「ブルマ悪りぃ、今話せる場合じゃねぇ」

 

「大変なのよ!!今度は南の都でも何者かが街を襲ってるの!!」

 

「何!?」

 

 

「そうか、17号と18号もしっかりやっているようだな」

 

 

「おいカカロット!トランクスの話じゃ人造人間は2人じゃ無かったのか?」

 

「オラにもわかんねぇ…けんど行かなきゃいけねぇみてぇだ」

 

「チッ、分かった。俺とナッパで行く、カカロットとラディッツはこいつらを倒せ」

 

そう言うとベジータとナッパは南の都に向かって飛び立った。

2人の人造人間はそれを追おうとはしなかった。

 

 

「ラディッツ、まずは様子見でいいよな」

 

「そうだな、相手の技量が分からない以上何も出来ん」

 

「よし、じゃあ、いくぞ!」

 

 

2人は同時にそれぞれの人造人間に気弾を放つ。

すると、2人とも手を前に出す。

 

「なんだ?」

 

そして、2人の放った気弾は先程ラディッツの気を吸った時と同様に吸われていった。

 

「そうか…気系の攻撃はダメなんか…」

 

ならば打撃技だと向かっていくが、奴らに掴まれてはいけない為思うように攻撃が出来ない。

そして人造人間も無理に二手目三手目を加えようとせず、一歩引いたりしてエネルギーを吸い取るチャンスを伺っている。

 

 

一方。南の都に向かったベジータ達はまた違った困難にぶつかっていた。

目の前にいるのは黒髪の男とと金髪の女の人造人間。

顔も似ているので双子なのだろうか。

ベジータ達は先程の気を吸収する能力を気にしていたがどうやらこの2人は持っていないらしい。だがそれ故にあの2人よりも恐らく強い。

その証拠に既にベジータは超サイヤ人に変身して戦っている。

しかしベジータでさえ互角と言えるのか微妙な勝負の展開をしており、ナッパに至ってはかなり苦しい戦局となっていた。

お互いをカバーし合うことが出来ない上に相手のコンビネーションは完全にこちらを上回っているので、それに翻弄され2人は劣勢に追い込まれている。

 

 

 

そしてブルマは4人が飛び立った後直ぐにターレスにも連絡を入れていた。

ターレスはこの3年間ずっと神精樹の実を人や動物のいなくなった星に植えてなった実を食べていた。決して良い土壌ではないが、もう以前の壊し屋のような人を殺し動物を殺して無理矢理植える事はやめていた。フリーザという敵を見て自分とやっていることが似ていた為、自分のしてきたことに嫌悪を抱いたのだ。

ターレスはブルマからの連絡を受けて地球へと帰還する事にした。

幸いトランクスという青年の話は聞いていたので、地球の近くの星を飛び回っていた為数時間もあれば戻れるだろう。

 

 

そしてある未来でも。

 

「僕の歴史ではもう少しで人造人間が現れるはずです」

 

「そうね、気をつけるのよトランクス」

 

「はい!行ってきます」

 

トランクスはタイムマシンに乗って悟空達のいる歴史へとジャンプした。




人造人間20.19.18.17号が出現。

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