サイヤ人伝説   作:spirits77

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戦闘力
悟空 600000→600万
ラディッツ 600000→???万
ナッパ 700000→???万
ベジータ 800万(全力)
ターレス 800000→???万
ネイル 800万以上→1000万(復活)
ギニュー→瀕死
フリーザ(最終形態) 1000万→4000万→



卑劣

「貴様ら…もう手加減はせんぞ!!!」

 

フリーザが更に気を高める。

 

「ちっ、どこまで上がりやがる…!」

 

ベジータ達は更に距離を取ろうとするも、それを逃さぬフリーザのデスビームによって腕をかする。

 

「くっ」

 

「これでも食らえぇ!!!」

 

フリーザが巨大なエネルギー波をこちらに打ち込んでくる。

 

そこにターレス達が駆けつける。

 

「させねぇぜ!はぁぁっ!!」

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

ラディッツとナッパでエネルギー波をそらす。

そらされたエネルギー波は地面を抉り空へと消えていく。

 

「わらわらとゴキブリのように出て来やがってぇぇっ!!」

 

フリーザがまた気を挙げ始める。辺りは気の嵐で風が暴れる。

 

「今の俺様は80%の力だ、ここまで出した事を褒めてやろう!」

 

上空に飛び上がり、下で構えている戦士を見定める。

 

「まずはそこのハゲからだ!」

 

ナッパの方に向かっていく。

 

「こい!」

 

ナッパも気弾を構え応戦の準備を整える。

他のメンバーもフリーザの動きに注目していた。

 

ナッパの射程圏内に入ろうかとした瞬間、フリーザがラディッツの方を向きニヤリと口角を上げる。

 

「!?」

 

そのまま向きを変え、ラディッツに体ごと突っ込む。

 

「ごはっ!!」

 

そのまま岩を削り海の中へ。

 

「まずい!追うぞ!」

 

他の戦士達の海へ入ろうとするが、海の表面が光り輝く。

しまった!と思った戦士達はもう遅かった。

広い海丸ごと押し上げ、下からエネルギー波が放出された。

 

「がぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

全員まともに食らってしまう。

 

「ほっほっほ!群れを成す猿どもの弱点だ!」

 

フリーザが海中から飛び上がり、エネルギー波を食らって怯む悟空の腹に蹴りを入れ蹴り落とし、続けざまにターレスの頭を掴み地面へ押し込む。

 

「ギャリック砲!!!」

 

押し込んだフリーザの横からベジータがギャリック砲を放つ。

 

「かぁっ!」

 

それを岩を操り防御する。

 

「これならどうだ!」

 

ネイルが反対側から、矢のように尖らせた気弾を放つ。

 

「そぉれっ!!」

 

フリーザは掴んでいたターレスを投げる。

 

「ぐはっ!」

 

ターレスの腕に矢が刺さる。

ネイルはターレス諸共フリーザのエネルギー波によって弾き飛ばされる。

 

そしてフリーザの周りに人が居なくなった瞬間、

地面が盛り上がる。

 

「つまらない手ですねぇ!」

 

ナッパが地面から気を放出しようとしたが、フリーザの強圧な気によって封じ込められてしまう。

 

「な、なんだと…!」

 

そしてそこに、1番エネルギー波をもろに食らったラディッツと悟空が蹴りを入れてくる。

 

「貴方達へのプレゼントです!」

 

押さえつけていた気を無くし、高速でその場を離れる。

 

「なんだ!?…ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ナッパの溜まりに溜まった気が暴発するような形でラディッツと悟空に襲いかかる。

 

「ちっ…チームプレーが裏目に出てやがる…」

 

「所詮猿はこの程度だったと言うことです」

 

もう既にボロボロの戦士達。

その時、ネイルが何かを感じ取ったようで提案する。

 

「お前達、ここは任せても良いか?俺はやる事を思いついた」

 

「ふん、好きにしろ。どうせ、沢山いても邪魔なだけだ」

 

「頼んだ」

 

ネイルはどこかへ飛び立っていく。

フリーザは追えたが目の前のサイヤ人を始末してからにしようと思っていた。

 

そして、今度はベジータが耳打ちする。

 

「今の俺たちは足の引っ張り合いをしているだけだ。2と3に分かるぞ。そして、フリーザの隙を見てもう一度回復をしにナメック星人どもの所へ戻るんだ。良いな?」

 

そして、まずは悟空ベジータナッパの3人がフリーザに向かっていく。

ターレスとラディッツは後方からエネルギー波の援護を行う。

 

「ほぅ、少しは考えたみたいですが。頭数が減って私はやりやすいですよ」

 

援護射撃のエネルギー波を搔き消すフリーザ。

ふとそちらを見ると2人はいなくなっていた。

 

「まさか…!」

 

「貴様の相手は俺たちだ」

 

ベジータがフリーザの尻尾を掴むと思いっきり振り回す。

 

「かぁっ!!」

 

しかし回されながらフリーザは気を放出し、ベジータを怯ませる。

尻尾を離させたところで、上から悟空が蹴りを入れて来ていた。

 

「はっ!」

 

それを右手で受け止めると逆にぐるぐる回す。

 

「まだ…まだ…これからだ!」

 

回されつつ悟空はフリーザの方に向かって気弾を放つ。

しかし、すぐに掻き消されてしまう。

 

「まだまだ!!!」

 

振り回されながら超高速で気弾を放出する。

フリーザも流石に大量の気弾を捌ききれず、手の力を緩めてしまう。

 

「よくもやってくれたな!おりゃぁっ!!」

 

回転した力を活かしながら回し蹴りを食らわす。

 

「ぐっ!」

 

後ろへ下がるフリーザの背後にナッパが立ちはだかる。

そして再び下の地面が盛り上がる。

 

「それは効かんと言ったでしょう!」

 

地面へ莫大な気を放ち押さえつける。

 

「へっ、そんな事は分かってるんだよ!」

 

ナッパが口を開くとそこからエネルギー波が放出される。

 

「ちっ、面倒臭い野郎が!」

 

片手でそのエネルギー波を押さえつける。

 

「これならどうだ!かめはめ波!!!」

 

さらに悟空もかめはめ波を繰り出す。

そしてそれをもう片方の手で押さえつける。

 

「こいつでおしまいだ!ギャリック砲っ!!!!」

 

そしてベジータもギャリック砲を繰り出す。

フリーザは気を使って地面を押さえつけ、両手で2人のエネルギー波を押さえつけている。

 

「やった…!」

 

ギャリック砲がフリーザに着弾しようかと言う時、フリーザの尻尾がギャリック砲を弾き飛ばす。

 

「何!?」.

 

ギャリック砲をナッパのエネルギー波にぶつけ、対処し、少し気を緩めて地面からの放出をレーザーのようにして悟空めがけて放つ。

 

「おわっ!」

 

辛うじて避ける悟空。

 

「その時間があれば問題ないぜ」

 

抜け出したフリーザが後ろを振り向くと、ターレスが背後に立っていた。

ターレスは気を解放するが、先程とは見違える程の気の量だった。

 

「やはり、ナメック星人達を潰しておくべきでしたね…」

 

フリーザが一瞬の隙をつき、ナメック星人達がいる村へ飛び立とうとするが、眼前にターレスが立ちはだかり気で押し返す。

 

「くっ!」

 

「ならば…これならどうだ!!」

 

フリーザが気を溜め、体から無数のビームを繰り出す。

全員その処理に追われる。

 

フリーザがその合間を縫って村へ行こうとした瞬間、空が暗くなる。

 

「!!これは…」

 

 

 

「最長老様の命が無くなる前に…最後の願いを…!」

 

ネイルがドラゴンボールを集め、ナメック星人達のいる村でポルンガを呼び出した。

 

 

 

「私の願いが…させませんよぉぉぉぉっ!!!!」

 

そのことに気がついたフリーザ。

遠くに見えるポルンガ目掛けて一直線に飛んでいく。

 

「させるか!!」

 

途中で立ちはだかり、ラディッツが食い止めようとするが、

フリーザの筋肉が盛り上がるのを確認した瞬間、弾き飛ばされる。

そして、首根っこを掴まれ地面を削られ、蹴り飛ばされる。

回復出来ていないラディッツは大ダメージを負って横たわる。

 

100%の力を解放したフリーザはあっという間にネイルの元へたどり着き、願いを言おうとしたネイルを吹っ飛ばす。

 

「私の願いを叶えなさい!」

 

しかし、ターレス達が追いかけてくる。

 

「どこまでも邪魔な奴らだ!!」

 

飛び上がったその時、村が視界に入る。

 

「丁度いい…消えて無くなれ!!」

 

特大のデスビームを放ち、村の家目掛けて飛んでいく。

それは分散し、ナメック星人の生きている村全てに目掛けて飛んでいく。

 

フリーザに攻撃しようとした、ターレス達は慌てて振り返る。

 

「カカロット!!ナッパ!!それを弾け!」

 

後ろから飛んで来た悟空達が猛スピードでデスビームを追うも。

 

 

「ぐぁぁぁぁぁっ!!!」「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

悲鳴の方が早かった。

遠くへ飛んだデスビームも爆発の音と共に、微かに感じていた気が無くなった。

 

ポルンガを呼び出した近くの村は。

家は壊され、瓦礫の下には動かなくなったナメック星人達が。

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

怒りを露わにしたネイルがフリーザの背後から攻撃するも、すっと屈まれ、頭突きで鳩尾を打たれ、そのまま地面に投げられ踏みつけられる。

 

「がはっ!!」

 

「どうだ?仲間が死んだ気持ちは?」

 

グリグリと踏みつける。

すると、瓦礫の下からナメック星人の子供が飛び出す。

親に守られて一命を取り留めていたようだ。

 

「っ!?やめろ!くるな!!」

 

子供は泣きながらフリーザに転がっていた石を投げつけた。

 

「ん?……そうか、殺してほしいか」

 

近くにいた悟空がフリーザに向かっていく。

 

「やめろ!フリーザ!!!そいつは何も悪くねぇ!!」

 

「関係ありませんよ、目障りです!死になさい!」

 

無慈悲にもその子供の心臓をデスビームが貫く。

 

これでこの星に生きるナメック星人は消え去った。

 

 

 

「おや?どうしたんですか?手も足も出ませんかぁ?」

 

 

 

ネイルは屈辱の表情で、抜け出そうとするも凄まじい力で抜け出せない。

 

 

「お得意の回復も出来ませんねぇ…では……!?」

 

背後から重症のラディッツがフリーザを掴みかかる。

フルパワーを使って雁字搦めにしている。

 

「何をするつもりだ!」

 

ベジータ達が背後から攻撃しようとするが、ラディッツを巻き込むことに躊躇し踏みとどまる。

 

「くっ…貴様!!何をする!」

 

「俺ごと攻撃しろ!!少しでもダメージを与えろ!」

 

悟空は怒りの表情でフリーザを睨む。

ナメック星人を守れなかった悔しさ、そして何よりあんなに小さな子供にまで苦しみを与え、殺されてしまったこと。

 

「カカロット…俺は気にするな…少しでもダメージを!」

 

「もし攻撃する素振りを見せればこいつは殺すぞ!」

 

「構わん!俺ごとやれ!全力で!」

 

フリーザの下でネイルが動く。

 

「くっ…!…!?……ぐぁぁぁっ!!!」

 

更に掴もうとしたネイルの腕を気でちぎり、

ネイルの首を踏みつけるフリーザ。

 

確かに今のフリーザはラディッツの押さえつけのお陰で、攻撃をすればダメージは確実に入る。

 

しかし、ここで攻撃したところで勝ち目が生まれるのか。

 

「構わない…やれ…!」

 

「早く!!」

 

 

 

 

「くそったれがぁぁぁぁっ!!!」

 

ターレス、ナッパ、ベジータ、悟空はエネルギー波を打ち込む。

 

「良いお仲間ですねぇ!!」

 

フリーザはもがき苦しんでいた様子から一変、ニヤリと笑うとエネルギー波を打ち込む方にラディッツを向け盾にした。

そして、もろに悟空以外の3人からのエネルギー波を食らったラディッツをデスビームで貫いた。

 

そして反対方向から打っていた悟空のエネルギー波は尻尾で弾き飛ばし、ネイルへとぶつけた。

 

うつ伏せになり動かないラディッツ。

それを蹴り上げ、更にデスビームを連続で放ち穴だらけにして、海へ放り投げた。

 

「ラディッツー!!!!!」

 

海へ追う悟空だったが、ベジータが必死に止める。

 

「もうあいつは無理だカカロット!お前が行けばまたさっきのようになる!!」

 

 

その証拠に再び海は盛り上がりエネルギー波が放出された。

ラディッツの姿はもう見えない。木っ端微塵に消え去ってしまったのだろう。

そしてネイルも下半身が消え去り、再生能力を使おうとするが気を遣いすぎて出来ないでいた。

 

 

「くっ……」

 

実の兄を見殺しにした。

 

自分の力では到底かなわない。

 

守れない。

 

 

 

「フリーザ……」

 

 

「どうしました?」

 

ニヤニヤと笑っているフリーザ。

 

 

「貴様だけは…許さない………!!」

 

 

悟空に一筋の雷が落ちた。




戦闘力
悟空 1000万
ラディッツ [死亡)
ナッパ 1000万
ベジータ 1200万
ターレス 2500万
ネイル 1500万
フリーザ(100%) 1億2000万


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