ラディッツと悟空が精神と時の部屋に入ってから、現実世界で半日が経とうかとしていた時。
ギギギィィィ__________
扉が開く音がした。
神様とミスターポポが扉のところへ行くと中からボロボロの服装のラディッツと悟空が出て来た。
「んー!!良い空気だなぁー!」
大きく伸びをする悟空。
閉鎖的空間に半年もいたので新鮮な空気を吸えることに喜びを感じていた。
一方のラディッツはナッパたちの動向が気になっていた。
「あいつらも寄り道をしているようだな、後数日で着くそうだ」
「そうか…良し後はここで修行すっか!」
「お前たち、どれ位強くなったんだ?」
ミスターポポが尋ねてくる。
ラディッツはスカウターをミスターポポに渡しながら説明する。
「入る前の俺は1000ちょっと、カカロットはそれ以下だ」
ミスターポポが2人の戦闘力を測る。
ピピピッ___
「ラディッツが3000、オラが2000かぁ」
ミスターポポから結果を聞いた悟空がそう呟く。
「カカロット、俺たちは気を抑えて居るのだ。解放すればこんなものではないだろう」
「そうだけんどよー、これ位であいつらに勝てるんか?」
「何、まだ戦うと決まった訳では無いだろう」
そうこうしながら、まずは腹ごしらえと神様が用意してくれた料理を食べまくる。
2人ともサイヤ人、食う量は尋常では無かった。
「神様、食糧大丈夫か?」
「心配するのならもう少し量を控えてだな…」
あっけらかんとして悟空が言った事に呆れながら返す神様。
数日後________
「来たか!」
悟空は勿論のこと、ラディッツもスカウター無しで相手の気を探る能力をほぼマスターしていた。
それを利用してナッパたちが着陸する所に先回りしたのだ。
大きな音を立てて野原に1人用ポッドが二機着陸する。
暫くしてからドアが開き、中から2人の男が出て来た。
「おっす!おめぇらがラディッツの言ってた生き残りの2人か?」
悟空が近くにより挨拶をする
「そうだ、お前がカカロットか…ふむ…」
返答したのはナッパ。
悟空のことをジッと見ると少し考え込む仕草をする。
「おいベジータ、やっぱり腕前を見た方が良さそうだな」
「ああ。ナッパ、確かサイバイマンの種が残っていただろう?」
「あるぜ…………6粒だな」
「良し、全部植えろ。良い土だ、そこそこのサイバイマンが出て来るだろう」
何やら地面に種を植えて居るナッパを見て、悟空は横にいるラディッツに話しかける
「なぁ、あいつ農家なんか?」
「違う」
「じゃあ何で種植えてるんだ?」
「まぁ見ていろ」
言われた通りに地面を見ていると地面が割れ、中から緑色をした小柄の物体が出て来た。人語は喋れないが言葉は理解するらしい。
「うわ、気持ち悪りぃな…」
「今からお前たちの力を見させてもらう、サイバイマンとナッパと戦うんだ」
ベジータが後ろの岩に座りながら指示をする。
ナッパは腕や首を鳴らして準備を進めている。
「ほら言ったろ?戦いになるって!」
「むぅ…仕方がない、カカロット。お前はサイバイマンだ、俺がナッパとやる」
「あの気持ち悪りぃのか…分かった」
「ほぅ、弱虫ラディッツが相手か、面白いじゃねぇか」
ナッパとラディッツ、悟空と6匹のサイバイマンが対峙する。
「いつでも良いぜ?」
ナッパの言葉を合図にラディッツが大声で叫ぶ。
「カカロット!気を解放しろ!」
「よっしゃぁ!」
2人同時に気を解放する。
2人の周りには白いオーラが漂い始める。
2人の変化にナッパは驚いていたがベジータは冷静にスカウターのボタンを押した。
「ほぅ、ラディッツが8000でカカロットが6000か…ナッパが9000、サイバイマン1匹が1200。力試しには丁度良いな」
2つの戦いを品定めするような目つきで見ているベジータ。
兄弟の初の共闘が始まろうとしていた。
悟空 6000
ラディッツ 8000
サイバイマン 1200
ナッパ 9000
ベジータ ?????