サイヤ人伝説   作:spirits77

13 / 40
戦闘力
悟空 50000→????? 潜在能力開放
ラディッツ 14000→????? 潜在能力開放
ナッパ ????? 潜在能力開放
ベジータ 100000→ 交戦中
ターレス 160000→????? 潜在能力開放
ネイル ????? 別行動
ザーボン 50000→ 交戦中
ターレス、ネイル以外それぞれ仙豆を2粒所持

ザーボンはストーリー上、原作より戦闘力を上げています。
これからこう言ったキャラが増えていきます。


1人

ムクムクとザーボンの肉体が盛り上がる。

 

「な、なんだ…」

 

変身したザーボンには、以前のような美貌はなくただ醜いだけだった。

 

「この姿は醜いので嫌いなんだ…早く終わらせるぞ」

 

先ほどよりスピードも増したザーボン。

ベジータの眼前から姿を消したかと思うと、背後から拳を繰り出す。

 

「遅い!」

 

ベジータはその動きを見切って居た。

拳を受け止めると、その太い腕に肘を入れる。

 

「ぐぅっ!」

 

手首を抑え間合いを取る。

 

「ならばこれはどうだ!」

 

口を大きく開けるとそこから気功波を繰り出す。

ベジータはそれを跳ね返そうとしたが、気功波のエネルギーが弱いことに気づく。

 

「まさか!」

 

気功波が向こう側からかき消される。

気功波によって死角となっていた後ろ側からザーボンが突っ込んで来る。

ザーボンの体はベジータの体にぶつかりそのまま吹き飛ばす。

体制を立て直そうとするベジータに追い打ちをかけるように上空から組んだ両腕を振り下ろす。

ベジータの脳天に直撃した。

 

「ごはっ…」

 

そのまま地面に叩き落される。

立ち上がろうとするベジータの上にのしかかる。

 

「ぐぅ!」

 

「ははははは!甘いなベジータ!」

 

のしかかられた状態で顔面にパンチを食らわされる。

ガードするがそのガードごと突き破って来るほどのパワー。

鼻血が出ようとも口から血が出ようとも止まらない。

 

「侮っているのは貴様だ!変身した直後はまだ体が対応し切れて居なかったのだ、だが今は違う!使いこなしているぞ!」

 

ベジータは自分の油断を悔いた。

そして打開策を見つける。

 

「…!フ、フリーザ…!」

 

突如ザーボンから目をそらし、何かに怯えるような目になる。

フリーザと聞いたザーボンは慌てて振り返る。

このような醜い姿を見せることが恥ずかしいからだ。

しかし振り返っても誰もいない。

 

「はぁっ!!」

 

ベジータがザーボンの体にエネルギーを打ち付けのし掛かりから脱出する。

手で血を拭くと、怒りがこみ上げてきた。

 

「騙したのか!」

 

「ふん、貴様のスカウターに反応がないのに振り返るとは、貴様も油断していたようだな」

 

「くぅっ!!」

 

怒りを露わにする両者。

戦闘力はほぼ互角。だが殴られていた分ベジータの方が体力が減っている。

長期戦になればザーボンに軍配があがるだろう。

 

と今度はしっかりとザーボンのスカウターが気を察知する。

 

「む?」

 

こちらに凄いスピードで近づいて来る。

 

「誰だ?」

 

その者は2人の間で止まった。

 

 

「貴様は…ネイル!」

 

別行動を取っていたネイルだった。

 

「しかし…今の気の感じ…貴様、何をした?」

 

明らかに雰囲気が違うネイルに驚くベジータと、

急な割り込みに驚いているザーボン。

 

「それは後々説明する」

 

そう言うとザーボンの方に向く。

 

「お前の相手は俺だ」

 

「おい貴様!そいつは俺が倒すんだ!」

 

「ベジータ、俺の力が気になると言うなら大人しく見ていろ」

 

「っ…ちっ!」

 

ベジータが一歩引いたのを確認すると、

ザーボンの方に一歩踏み出す。

 

ザーボンはスカウターで数値を図っていた。

ベジータと戦っていた時に示していた数値はおよそ10万。

それと互角なら自分も10万前後という事。

即ち、この者が10万以上だった場合…

 

 

ピピピピピ________

 

 

結果が出た瞬間、スカウターをしていた方の目が真っ暗になる。

ネイルの肘打ちがザーボンの目に決まっていた。

血が流れる、よろよろと後ろへ後退するザーボン。

 

「ただのナメック星人にどうして…ここまでの力が…」

 

痛みに耐えながらも開いている片目でネイルを見定める。

 

「お前の言うただのナメック星人は1人だ」

 

後ろにいるベジータがハッとした表情になる。

 

「俺はもう…1人じゃない」

 

「何?」

 

次に出てきたのは言葉ではなく拳だった。

右頬に衝撃が走る。

体が浮いたかと思うと今度は足蹴りを食らう。

空中で勢いを止めるが視野がボヤける。

そのせいで反応が遅れる。

 

背中に熱さを感じた。

次の瞬間腹を何かが突き抜ける感覚。

遠のく意識。

 

ネイルが手から気を練った刃を作り出しザーボンの腹に突き刺していた。

その悍しいほどに深い気を感じたベジータは、気を失い腹に大穴開けて落ちていくザーボンを無視して近づく。

 

「貴様は…ナメック星人と…」

 

「分かったか、その通りだ」

 

ボチャンと水に落ちる音が聞こえた。

しかしそんな事は今のベジータにはどうでも良かった。

 

「…ははは…これは嬉しい誤算だ。貴様がここまで強くなるとはな…はっはっはっは!!」

 

「俺のやる事はまだある。もう行くぞ」

 

「礼を言っておく、ナメック星人」

 

「ああ」

 

そう言うと今度は気を消して反対側へと走り去って行った。

 

ベジータはしっかりと見ていた。

ザーボンのスカウターが叩き出した数値を。

それはまだネイルの本気ではない上に、確かにサイヤ人を超えている事を。

 

「……300000…か…」

 

そう言い最長老様の家へと入って行くベジータ。




戦闘力
悟空 50000→????? 潜在能力開放
ラディッツ 14000→????? 潜在能力開放
ナッパ ????? 潜在能力開放
ベジータ 100000→????? 潜在能力開放
ターレス 160000→????? 潜在能力開放
ネイル 300000→ 別行動
ザーボン 50000→100000前後
ターレス、ネイル以外それぞれ仙豆を2粒所持

ザーボンはストーリー上、原作より戦闘力を上げています。
これからこう言ったキャラが増えていきます。

潜在能力開放が全ての戦士で行われたので次回から表記を消します。

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