本編はそこそこに、クロスオーバー中心に更新していこうかなぁ…まだ、決めかねてない展開も本編であるので…ということで、再来週はクロスオーバーの方が更新が多めとなると思います!!
と、お久しぶりとなる今回は…歌兎とチノちゃんがモカさんに頼まれて、新しい制服を作るための布を買いに向かうとこですね(笑)
今回は出来る限り二人の可愛さをつめのんでみました!!二人の冒険模様、ぜひご覧ください…では、本編をどうぞ!!
「あっ、子うさぎです…」
「…ん?」
チノと姉様達特製の手作り携帯ストラップの話をしている最中、僕らの足元を通り過ぎるお尻の辺りに黒い縞模様がある子ウサギが何かに引き寄せられるように、立ち止まると僕の方をちらりと見上げて、ぴょんぴょんと僕の足元へと舞い戻ってくる。
スリスリともふもふと触り心地のいい毛並みを擦り付ける子ウサギを腰を折って抱き上げた僕は赤子を抱くように子ウサギを抱き直すと淡く微笑み、問いかける。
「…おいで。君は迷子なの?ママやパパは?」
くんくん、とピンクの鼻をひくつかせる子ウサギの頭を撫でながら、僕はチノの方を向く。
すると、チノは驚いたような顔をしながら僕と子ウサギを交互に見つめて、やがてそわそわと落ち着かなくなる。
「…触ってみる?この子は毛並みが細くて柔らかいからいいもふもふだよ」
持ち上げては下がる小さな手、チラチラと好奇心が入り混じった眼差しが子ウサギに向けられているのを知った僕はチノが子ウサギを触りたいのだと思って、そう提案する。だが、チノは力なく首を横に振る。
「私、ティッピー以外のウサギに懐かれないんです。私が触ろうとしたら、みんな逃げていってしまうんです」
そう言って、悲しそうな表情をした後で上げたようとした右手を下ろすので、僕はその右手首を掴むとやや強引に子ウサギへと触れさせる。
「う、歌兎さん!?」
驚くチノの右手の甲へと自分の右手を添えて、チノの手を動かすとチノの水色が入った銀色の瞳がみるみるうちに丸くなる。
「…ほら、この子もふもふ気持ちいいでしょう?」
そう問いかける僕にさわさわと子ウサギに触れながら、年相応の可愛らしい笑顔を浮かべて答えるチノ。その笑顔を見て、淡く微笑む僕は添えていた右手を退けると今度は左手で触る。
「はい、こんなにももふもふな毛並み知らないです。ティッピーとも違うんですね」
「…ん。こっちの方がふわふわでしょう?」
「はい」
二人して、腕の中にいる子ウサギを思う存分撫で回していると子ウサギが僕の腕から飛び降りる。それを見てガッカリ顔のチノと僕の顔を交互に見て、前を向き、ぴょんぴょんと飛んだ後にまた振り返り、僕らを見た後でまた進むを繰り返す子ウサギ。
一瞬、何をしているんだろう?と思うけど、この子ウサギが行なっている行動は前に一回見たことがある。
「…どうやら、付いてきてって言ってるみたいだね」
「そうなんですか?」
不思議そうに僕をみるチノにコクリとうなずく。
「…ん、前にもこういったことがあったから」
僕らが付いてきているのを確認しながら、進んでくれているのか?
子ウサギは立ち止まっては振り向く、立ち止まっては振り向くを続けてくれているので、歩いてでも余裕を持って付いていけた。
「…前にもって、歌兎さんはウサギに好かれる人なんですか?」
とてとてと肩を並べながら、何処か羨望の眼差しで見つめ尋ねてくるチノ。僕はチノに小首を傾げる。
「…んー、どうかな?…警戒して来てくれない子も居るけど…多分、嫌われているってことはないと思うよ」
思えば、前の世界でもよく動物が近づいてくることがあった。姉様やシラねぇが学校、マリねぇとセレねぇが仕事の時はよく一人出掛けては、動物達を撫でていたものだ。
しかし、思えばなんで彼らは僕に近づいてくるのだろうか?餌をあげたりとか傷を直してあげたりしたのはほんの数回でしかないというのに…あ、そういえば、前の未来お姉ちゃんに言われたな、『歌兎ちゃんって、名前に"
そんな出来事を思い出しつつ、僕は心配そうに振り返ってくる子ウサギを見つめながら、答える。
「…多分、僕の名前にウサギが入ってるからだよ」
「そういうものなんでしょうか?」
「…そういうものだよ」
納得できなさそうなチノに淡く微笑みながら、僕達は子ウサギの後を追った。
ⅰ.
「…っ」
カツンカツン、と忙しなく踏みつけられるラビットハウスのタイル。
そのタイルを踏み続ける明るい金髪をショートヘアーにし、左側の前髪に大きな
「切歌、落ち着いたらどうだ?」
話しかけられた金髪の少女こと切歌は貧乏揺すりしていた右脚を止めるとリゼをチラッとみる。
垂れ目がちの黄緑の瞳に溢れんばかりの憂慮を貯めて、桜色の唇は珍しく一文字に結ばれている。
「あたしはただ心配なだけデス。一時間前にチノちゃんと出掛けたっきり、歌兎は帰ってこないのデス…。うゔぅー、心配デス…あの子、動物に何故か懐かれるデスし…あの子自身も動物が好きですからね。この街は野うさぎがよく街に現れるって…ココアさんも言ってましたし…ハッ!?もしかして、野ウサギを追って野、へ…?」
今度は貧乏揺すり出なく、組んだ腕の左肘を右人差し指でトントン、と叩きながら、思考に思考を重ねていく切歌ハ段々と良くない方へと思考を働かせていき、その表情がだんだんと青ざめていく。
(それは無いだろう)
ブツブツと呟かれる切歌の独り言を聞いて、リゼがツッコミを入れる。
「イヤイヤ、切歌。流石にそれは無いだろう、おんぶにだっこな赤子では無い。怪しいところには行かないだろ」
「いいえ!あの子は純粋な子なんデス!それにあたしがいないと何も出来ない子なんデス…今頃、野に一人膝を抱えているに違いなのデス!!歌兎、今お姉ちゃんが行くデスからね!待ってください!!」
「だからって、店を放り出すな!ココア、お前もだぞ!!」
駆け出そうとする切歌の暴走を抑え込みつつ、リゼはこっそりと出て行こうとしているココアへも注意を飛ばす。
「あはは、バレちゃった?」
「あはは、バレちゃった?じゃない!!お前と切歌がいなくなったら、わたし一人でどうやってこのを切り盛りするんだ?」
リゼのその質問に二人は
「リゼちゃんなら出来るよ〜」「リゼさんなら出来るデス〜」
笑顔を浮かべて、そう答える二人に呆れて何も言えなくなったリゼの耳に軽やかな音が聞こえる。
「あ、歌兎からデス」「私はチノちゃんからだ」
心配していた張本人達からのメールに目に見えて喜びの表情を浮かべる過保護な姉と自称姉。
二人は同時にメールを開き、メールに添付されていた写真を見て固まる姉二人。
そんな姉達が固まるメールを盗み見たリゼは二人が固まった理由を知る。
添付されていた写真には---仲むすましく右手と左手を繋ぎあい、瓜二つと言われるほどによく似通った顔立ちをしている少女達が多くのウサギに囲まれている写真だった。それぞれ膝の上に子ウサギを載せていて、手前に移る眠たそうに黄緑色の瞳を眠さそうに開けている少女の頭にもちょこんと子ウサギを乗っかっている--ということは、その姉達が喜びそうな要素がこれでもかというくらいに盛り込まれているのだ。
「チノちゃんが抱っこしている子ウサギ可愛い」
しかし、二人とも見つめている箇所は違うらしく…ココアは大事そうに膝の上にいる子ウサギを抱き寄せる髪と同色の水色の入った銀色の大きい瞳を持つ少女よりも抱っこしている子ウサギに興味があるみたいで、一方の切歌は---
「…うちの妹がトンデモ可愛すぎるのデス。なんなんデスか…白や黒、茶色のもふもふウサギに囲まれ、そのウサギ達に微笑を浮かべる歌兎…絵になるデス。本当にこんなに可愛い子があたしの妹なんデス?本当は女神さまなのでは…?そうデス、女神さまなのデスよ!あぁ、女神さま、あたしの妹に生まれてきてくれてありがとうございますデス」
---カメラを気にかけながらも膝の上に乗っけた子ウサギや周りのウサギへと薄い微笑を浮かべている血を分けた肉親へも試験が向いているようで、もうよくわからない事を言いながら、ボロ泣きしながら天に向かって祈りを捧げている。
「…なに、ガチ泣きしながら天に祈りを捧げているんだよ」
そうボソッとつっこむリゼの呟きはやがて床へと沈んでいった…
と、二人の可愛さにキュンキュンしていただけたでしょうか!
少しでもキュンキュンしていただけたのならば、嬉しい限りです。
また、今週の木曜日、10月25日はクリスちゃんの中の人・高垣彩陽さんのお誕生日だったんですね!
改めまして、お誕生日おめでとうございます!高垣さん!!
クリスちゃんの『ばぁん』は何度聞いてもドキッとしてしまいます。
そして、今日クリスちゃんのユニゾン必殺技ギアガチャと『Change the Future』も楽曲に追加されましたね!
ということは、『風月ノ疾双』『必愛デュオシャウト」もいつかは追加されるのでしょうね…楽しみだなぁ。
どの曲も私は好きなユニゾン曲なので、追加させるのは嬉しいです!!
また、随分遅れましたが…かやのみの最新ですが、私は最初のヨーグルト甘酒に興味をそそられました!甘酒は私好きなものなので。
私はあまり、お酒が得意ではないので、また日本酒も実を言うと飲んだことがないんです…ですが、かやのみが紹介される日本酒はどれも美味しそうなんですよね〜…飲んでみたい!しかし、飲み酔った後に大暴れして、物とか壊したら…と思うと踏ん切りが付かず、手を出さずにいる日本酒…。
いつかは一口は飲んで見たいなぁ…と思う律乃でした(礼)