うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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お久しぶりです(土下座)

昨日シンフォギアラジオ40回と金子さんのツイッターを聴き見てきました。

あぁ…、これはクリスちゃん、XVで『ダジャレを学ぶ旅』行っちゃうのかなぁ…(遠い目)

もし、行くのだとしたら…翼さんも行くのかなぁ…?
シンフォギアライブで、『私たちは運命共同体』と言ってましたし…(苦笑)


と、話が逸れたが今回の話はほのぼのした話となっています。
ほのぼのとした癒しを読者の皆さんへと提供できればと思っております(礼)

では、ご注文はお風呂ですか?開演デェース!!

*今回は久しぶりに歌兎だけの視線となっております。


006 ご注文はお風呂ですか?

「悪いわね、千夜」

「いいのいいの、一人で入るよりもみんなで入った方がきっと楽しいわ」

 

姉上様が千夜お姉ちゃんにお風呂を借りて欲しいと頼んで、許可をもらってから数分後。

お礼を述べる姉上様に右手を頬を添えて、心なしが嬉しそうに微笑む千夜お姉ちゃんの後ろに続くのが、僕と姉様となっている。

姉様は自分と僕の着替えを小脇に抱えると僕を率いて、我先にと千夜お姉ちゃんが案内してくれた脱服室に続く、半透明なガラスの扉を勢いよく開けた姉様にすかざす、姉上様の「こら!行儀が悪いでしょう!」という注意が飛ぶが、もう姉様の垂れ目な黄緑色の瞳には目の前に広がる脱服室の広さとそこから続く僅かに見える和風な造りのお風呂場に夢中な様子だった。

 

「ふわぁあああ!!!千夜さんの家のお風呂、広いのでデスっ!!まるで温泉みたいデェース!」

 

と言い、僕をも小脇に抱えて、そのお風呂場に向かって駆け出しそうになる姉様の黒いパーカーをむぎゅ、と掴んだのはどうやら姉上様のようだ。

 

「だから、言った矢先から走りだそうとしないの。それ以前に服を脱がないとお風呂に入らないでしょうが」

「ぐえ」

 

(あっ、さっき姉様から乙女らしからぬ声が聞こえたような…)

 

チラッと上を見れば、見事に緑色のゆったりしたTシャツが首にめり込んでいる。

しかもあそこは喉仏辺りではないだろうか?

 

(あ、あれは苦しいよ…)

 

僕と着替えによって、両手を塞がれており、空いた手で首にめり込んでいる服を引っ張ることができないのだろう。そんな事を考えている間に姉様の顔がだんだん青白くなっていってる。

 

(これは本格的にやばい)

 

そう思った僕は姉上様へと声をかける。

 

「…姉上様、姉様の首にTシャツがめり込んでる」

「へ?」

 

きょとんとした様子の姉上様に僕は視線で姉様の方を見ると、姉上様はパッと掴んでいた手を離す。

 

「ごごめんなさい、切歌」

「ぃぃ…の、デス…ょ…」

 

流石に僕を下ろし、首をさすりながら姉様が謝る姉上様に気にしなくていいといっている。青白かった顔へとだんだん赤みが戻る。

 

「ふぅ…」

 

大きく息を吸い込んだ姉様は僕を引きつけると僕の服へと手をかける。

そんな僕たちの近くには姉上様と千夜お姉ちゃんがいて、こちらも服へと手をかけると脱いで、近くにある籠へと入れる。

 

「はい、歌兎。ばんざいデス」

「…ん」

 

腰をおり、僕の目線に立ち、慣れた手つきで白いパーカーを肩からズラし、ストンと落ちたパーカーを籠に入れ、今度は花青緑色のTシャツを持ち上げて、脱がせると姉様が僕の胸元を見て、目を丸くしている。

 

「おぉ…歌兎、身長と同じようにこっちも成長期デスね」

「…そう、かな?」

「デスデス、常に歌兎を些細な変化も見逃さないようにこの目と両手に覚えこませている『お姉ちゃんによる愛する歌兎成長期日記』を信じてください!」

 

へ?お姉ちゃんによる愛する歌兎成長期日記ってなに?

 

初耳だよ?僕?

もしかして、最近よくスキンシップしてくるなぁ〜って思うのはそういう事をやってるから?スキンシップが激しい時があるのはそういう事なの?そういう事だからなの?姉様。

 

(もう、うちの姉様かなりヤバイところまで来てるんじゃあ…)

 

もしかしなくても、一般的には充分悪いところまで来ているのだが、僕や姉様がそれに気づくとかはないだろう。それだけ僕と姉様は共依存してるのだから。

 

そんな事を考えていると、姉様が突然顔を覆い泣き出した。

 

「ゔぅ…ぅ…っ」

「ね、姉様…?」

 

ガチ泣きされてるんだけど、姉様が。

 

(こ、困った…)

 

まるで万華鏡のように目まぐるしく変わる姉様の表情やオーバーリアクションは見ていて飽きないものがあるが、そこまで両極端だと反応に困る。

 

「あんなに小さかった歌兎がこんなにも大きくなって、いつしかあたしのことを『姉様なんてウザい』とか『姉様なんて嫌い』とか言って、反抗期になってあたしを遠ざけるようになり、最終的にはあたしの手の届かないとこに行ったり遊びに行ったり友達を作ったりして、どこの馬とも知らぬ男に恋をして、その男と身体を重ねるんでしょうね………許さない、ユルサナイのデス…もし、そんな事になってしまった場合は相手は速やかに闇に葬らないと…。あたしの歌兎に手を出したのが悪いんデス…万死に値するのデス…万死、そう万死デス。マストダーイだけじゃなくて、木っ端微塵にもしてやるデス…っ、跡形も残さないのデスよ…」

 

泣いていた黄緑の瞳が忙しなくくぐもっていき、光も失っていく上に口元へと僅かな笑みを浮かべる。

 

(怖い怖い怖い、怖い!!)

 

呟かれるセリフもアレだけど、言ってる時の顔もアレだよ、姉様。

 

「ーー」

 

どうやら、この世界に来た時に僕が嫉妬に任せて言ってしまった『姉様なんて嫌い』というセリフがあまりにも衝撃的だったらしい。もっというと、『姉様なんて嫌い』は姉様が来てからは毎日とは言わないが、一週間に1、2回は言っていた気がする。

だから、姉様の心がここまで歪んでしまったのは僕のせいということに…

 

(今度からは発見には気をつけよう…)

 

そう心に決め、すでに危ない顔をしている姉様をどうにかしないと声をかけようとした時だった。

 

「大袈裟よ、切歌」

「あだ」

 

ぽすん、と手刀を姉様の頭へと落とした姉上様は呆れたように溜息をつく。

 

「いいから早く服を脱ぎなさい。私たちは先に入ってくるから、あなた達も早く来なさいね」

 

最後は穏やかにそう言った姉上様は千夜お姉ちゃんと共にお風呂場へと入っていく。

残された僕と姉様はというとーー

 

「…早く脱いで、行きましょうか?歌兎」

「…ん」

 

 

 

ⅰ.

 

姉様に身体と髪の毛を洗ってもらい、僕もお返しに姉様の髪の毛と背中を洗うと四人並んで湯船に浸かる。

 

「…ふぅ…、いい湯なのデス…」

「…ん」

「やっぱり、四人となると狭いわね」

「そうね」

 

並び順は右から姉様、僕、姉上様、千夜お姉ちゃんという並びで僕は横で気持ちよさそうに背伸びする姉様と左端にいる千夜お姉ちゃんの湯船に浮かんでいるそれを交互に見るとさっき成長期と言われた胸元へと視線を落とす。

 

じぃーーーー。キョロキョロ、じぃーーーーー。すぅ……ガクっ

 

(やっぱり、大きいなぁ…姉様も千夜お姉ちゃんも)

 

千夜お姉ちゃんは言わずもがな、姉様のも湯船に浮かんでいて、さっき背伸びをしていたので僅かに上下に揺れている気がする。

そして、スゥーと横を見ると同じように姉様と千夜お姉ちゃんの一部を交互に見ている姉上様の姿があって、僕はコソッと姉上様に聞く。

 

「…ねぇ、姉上様」

「なに?歌兎ちゃん」

「…どうしたら、あんなに大きくなれるのかな?」

 

純粋な質問は時に人を傷つける、それも悪意がないほどに。

 

「それを私に聞くの?歌兎ちゃん」

 

そういう姉上様の胸元を見つめ、僕は顔を僅かに曇らせると

 

「…ごめんなさい」

「やめて!謝れると更に虚しくなるでしょう!」

「…ごめんなさい、姉上様。僕、どんな姉上様でも大好きだよ」

「だから、やめなさいって言ってるでしょう!!」

 

そんなシャロの悲鳴が風呂場に響く中、穏やかに時は過ぎて、僕たち三人は千夜お姉ちゃんの部屋に泊まることになり、思い出話に花を咲かせたのだった……

 




というわけで、千夜ちゃんのお風呂場を借りに行った暁三姉妹の話でしたが…どうだったでしょうか?
ほのぼのと出来たのならば嬉しいです(笑)


と、随分遅くなった上に今更感が半端ないんですが…

なんと!!うちにメカニカル切ちゃんをお迎えすることができました!!
もうぉ〜、感激デス!!
可愛すぎるでしょう!!特にモーションが!!モーションが可愛すぎて…つらい、私は萌え死そうですよ…。
腰を折って、前のめりで左手をパタパタ振るとか……もう、いかんいかんこれはいかんですよ!!(あまりの可愛さにジタバタする私)

そんな切ちゃんと違い、メカニカル調ちゃんはクールなモーションとなっているんですね〜♪
左手を腰に当てて、右手を下に下ろしている調ちゃんはかなり新鮮なように思えます。
しかし、固定技でピョーンと飛んで攻撃するところとか、右手を胸に当たるモーションとか可愛いところもあり…こちらもイベント同様、大満足でした!!

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