うちの姉様は過保護すぎる。   作:律乃

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前に紹介していただいた通り、今回の話も前と同じようにしょーもないものとなってます。
ですが、歌兎と切ちゃんの可愛さが読者の皆さんに伝わればいいなぁ〜と思っております。

では、本編をお楽しみください!!

※前の話でみんなの本名を書いたので、この話はみんなの下の名前で統一して書いております。


004 ご注文は三姉妹ですか?

「はい、シャロお姉ちゃん。ご注文のアイスココアです」

「ありがとう、歌兎ちゃん」

「ゆっくり楽しんでいってね」

 

そう言って、落ち着いた色合いの椅子に座るシャロの前にアイスココアを差し出す歌兎。

歌兎から受け取ったアイスココアを除くシャロを映し出すのは、薄茶色の液体で満たされた白い陶器で作られたコーヒーカップだ。丁寧に磨かれているのだろうスベスベとした肌触りが実に気持ちいい。

 

「こちらは千夜さんのデス」

「ありがとう、切歌ちゃん」

「…どういたしましてデス」

 

そう言って、千夜に注文の品、カプチーノで満たされたコーヒーカップを差し出すのは切歌である。まだ、歌兎の手をプニプニした事を怒っているのか、千夜を見る目に怒りの炎が僅かに灯る。

それ見てをやり過ぎたかもと後悔する千夜はカプチーノを一口含み、正面に座るシャロと真横でプクーと頬を膨らませている切歌を見て、とある事を思いつく。

 

(これなら切歌ちゃんも機嫌を直してくれるかもしれないわ)

 

そんな千夜の思惑を知ってか知らずか、シャロが自分と切歌を交互に見つめている千夜を睨む。

 

「な、何よ。さっきから私の顔と切歌の顔を交互に見たりして」

「いえ、改めて見ると切歌ちゃんとシャロちゃんって似てるわよね」

「突然、何を言い出すのよ」

「瞳も水色に黄緑色でしょ?それに髪の毛も金髪に癖っ毛なところなんかも似てると思うだけどどうかしら?」

「どうかしらもなにも他人の空似でしょう?大袈裟にしすぎ」

 

そう言い、シャロは優雅にアイスココアを口に含む。そんなシャロの言い分に千夜は異論があるようで、顔をキリッとさせる。

 

「いいえ、これは大袈裟なんかじゃないわ!きっと、切歌ちゃんとシャロちゃんは生き別れた姉妹なのよ!」

 

ブゥーッ!!?

 

千夜の発言に飲んでいたアイスココアを吐き出してしまうシャロ。

幾ら何でも飛躍しすぎだろう、何がどうならばそんな発想になのだろう。

シャロは千夜に呆れつつ、千夜の勘違いを解いていこうとする。

 

「そんなわけないでしょう…そもそも、私と切歌は同い年なのよ?流石に無理があるでしょう」

「いいえ、ここは切歌ちゃんにとっては異世界。前の世界との流れも異なっているはずよ」

「もう、なに言ってるのか分からないわよ…。異世界なら尚更、姉妹ってことあるはずないじゃない」

 

呆れた表情を浮かべたシャロが一口アイスココアを口に含むと視界の端には少し垂れ目の黄緑色の瞳をまん丸にした切歌と眠たそうに半開きした黄緑色の瞳をまん丸にした歌兎がいた。

 

(もしかしてだけど…切歌と歌兎ちゃん、千夜の妄言を信じている…?)

 

そう危惧するシャロの考えは当たることになる。

 

「ななな…シャロさんがあたし達のお姉ちゃん?」

「…シャロお姉ちゃんが僕と姉様のお姉ちゃん?」

 

そう呟く暁姉妹を見て、シャロは唖然とする。

そして、二人がこんなことになってしまった主犯を文句の一つでもいってやろうと正面を見るが、そこはものけのからでシャロはキョロキョロと周りを見渡す。

すると、カウンターに腰掛けている白いカッターシャツに薄い緑のロングスカートを身に纏っている少女を見つけ、シャロの怒鳴り声がラビットハウスに響く。

 

「ちょっと千夜ぁ!!なにやっちゃってくれてるのよ!二人ともあなたのデタラメを信じきっちゃてるじゃない!!」

 

喚くシャロに千夜は舌を出してごめんなさいとジェスチャーする。

それを見て、苦虫を噛むような表情を浮かべるシャロの右手を両手でギュッと握るのが緑と黒の制服を着ていることから切歌だろう。

シャロがそちらを見ると垂れ目の黄緑色の瞳がキラキラと宝石のように輝いていた。その純粋な尊敬の眼差しを前にして、シャロが一歩後ろに下がる。

 

「シャロさ…いいえ、シャロお姉様!」

「お、おねさ?」

 

一歩下がったシャロの左手を両手でギュッと握るのは黄緑と黒の制服を着ていることから歌兎あろう。

歌兎も切歌と同じように眠たそうに開かれた黄緑色の瞳へと敬愛の色を多く含ませて、シャロを見つめる。

シャロはその敬愛の眼差しから逃げようとまた一歩後ろへと下がる。

 

「シャロ姉上様」

「あねうえさ?」

 

そんなシャロに二人は嬉し涙を浮かべると同時に抱きつく。

 

「「会いたかった「のデス」

 

二人している甘えたように抱きついてきて、シャロは苦笑いを浮かべる。

幾ら何でも信じすぎだろう。

シャロはこの二人の相手を疑わない純粋無垢さに慄き、同時に二人揃って悪い人に捕まらないか心配になるのだった。

その思考こそがまるでお姉ちゃんらしいとは知らずに。

 

「ちょっと待ちなさい二人共。流石にそれは信じすぎでしょう!そもそも私と切歌は同い年じゃない!

「…シャロお姉様はあたし達のお姉ちゃんじゃないんデスぅ…?」

「…そうなの、姉上様ぁ…?」

「ゔぅ…」

 

抱きついていた二人して泣きそうな瞳で上を向く。

まるで捨てられた子犬のような瞳にシャロは喉を詰められせるとギュッと目を瞑るとヤケになったように叫ぶ。

 

「分かったわよ!二人のお姉ちゃんって認めればいいんでしょう!!」

 

その後、シャロはじゃれつく二匹の子犬…切歌と歌兎の頭を優しく撫で続けていたのだった。




というわけで、暁三姉妹爆誕デスッ!
時折、このネタは挟んでいこうと思っているので…楽しみにしててください!!



また、今日から天神ビブレ(福岡)のキャラポップストアが開店されましたね!!
実を言うと行きたかったんですけど…色々立て込んでて、行けなかったんですよね…(微笑)
もしかしたら、この小説を読まれている読者の皆様は行かれた方はいらっしゃるかもしれませんね(笑)

なので、明日はその天神ビブレに行って、楽しみでこようと思います!!
第一目標は切ちゃんグッズの確保ッ!これはすごく重要です!!
第二目標は調ちゃんグッズの確保ッ!こちらも大事ですからね!
第三目標は翼さんとクリスちゃんグッズの確保ッ!この二人も好きですからね!

あとは、キーホルダーを奏者全員買えたらいいなぁ〜って思ってます。あと、手提げ鞄かなぁ…。しかし、マグカップやガラポンも当てたいなぁ…切ちゃんのカードケースとかバッチとか…(願望)

と、明日はもし可能なら更新した際にその成果をご報告するかもです!
では、ここまで読んでくださった方ありがとうございますm(_ _)m

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