仮面ライダーロンパ、仮面ライダーボード 作:ガンダムラザーニャ
『 』がゲンムコーポレーションに住み着くことになって数日が経った。
黎斗は最初こそいきなり空が引っ越し業者を呼んで家具などを会社、主にシミュレーションルームに置いて基本的にそこで引きこもりながら黎斗や社員たちが出したゲームをこなしていく。
そんなある時、黎斗は『 』にあることを告げる。
「君たちにはそろそろ、『CR』に挨拶してもらいたいんだがどうかな?」
社長室で黎斗の言葉を聞いた空はまるで絶望したような表情で顔を隠し、白が空を宥める。
「はぁ、とうとう俺たち引きこもりを追い出すというのか・・・!」
「にぃ、話まだ終わってない」
「白ちゃんの言うとおりだよ空君。
前にも言った通り、基本的に仮面ライダーは『CR』のドクターだけなんだ。
だから、君たちは適合者ではないとはいえ仮面ライダーに変身することができるようになっている。
ならばドクターたちと共にバグスターと戦うのも、悪い話ではないと思うんだが、どうかな?」
「おいおい、俺たちは引きこもりなんだぞ?
それとも、テストプレイヤーである俺たちを見世物にする気か?」
「そういうわけじゃないよ。
ただの挨拶だよ?」
「・・・引きこもりにはキツイぜ」
「にぃ・・・」
がっくりする空の肩に白は手をポンと置く。
「白?」
「にぃならできる、だいじょーぶ」
白は小首をかしげながらそう言うと眠たそうに空の体にもたれかかる。
「え?
ちょ、ちょっと白さん!?
その話だと俺が行く前提になるからな!?
というか俺たちあんまり離れられないからな!?」
「じゃあ、にぃ、おぶって?」
「チックショー、やったろーじゃねぇかぁ!!
おい黎斗のおっさん、こうなったら是が非でも『CR』に行ってやる!」
体を擦り付けながら上目遣いで言う白に、もはや躍起になりながら白をおんぶする空は迫るように黎斗に言う。
これにより、『 』は『CR』へと向かった。
『CR』
正式名称は『電脳救命センター』。
『聖都大学附属病院』の地下にある特殊病棟。
「へぇ、何か色々と特殊だなぁ」
「にぃ、音ゲーが、置いてある。
しかも、『ドレミファビート』」
『CR』の談話室で空と白は回りを見ながらそう呟いた。
すると、黎斗が階段を上がってきて顔を出した。
「どうだい?
ここもなかなかのものだろう?」
「あぁ、病院でありながらゲーム病っていう病気にも対応するためにも必要なものがそろってるみたいだからな。
例えば、この心拍聞くやつとかさ」
空は黎斗の話を聞きながら談話室の道具を触っていた。
その時に、二人の男性が階段を上ってきた。
「だから、患者の笑顔を取り戻すのも大事になると思うんですって!」
「何を言うか研修医。
俺たちはドクターであるからこそ、患者の治療が大事になるんだ」
「やぁ、宝生先生に鏡先生」
黎斗は二人に挨拶しながら歩み寄る。
「あ、ゲンムコーポレーションの社長!」
「ご無沙汰しております」
「この二人が、ドクター?」
「まあ白衣着てるとこ見るとそうらしいな」
空と白はそうつぶやいた。
一人のドクター、宝生永夢は黎斗の後ろにいる空と白を見た。
「あの社長。
この二人は?」
「ああ、紹介するよ。
特に、天才ゲーマー『M』である君ならご存知のはずだと思うがね」
「?」
永夢は疑問に思いながら二人を見つめる。
「つまり、俺たちは『 』って言えばわかるか?」
「うん、白たち、『 』」
「え?
『 』ってまさか!」
「なんだ研修医、知り合いか?」
「いえ、初めて会いますが、まさか君たちがあの天才ゲーマー『 』なの!?」
永夢は驚きながらもう一人のドクター、鏡飛彩に説明する。
その間に黎斗は空と白に永夢と飛彩のことを紹介する。
これが『 』と宝生永夢と鏡飛彩の出会いである。