二日目
午前は必修科目・英語等の普通の授業
皆「普通」だの「詰まんない」など言ってたけど僕は楽しかった。
授業そのものは皆の言う通り普通だけど、毎回プロヒーローに会えるからサイン帖の記入済みページが順調に増えていって嬉しい
昼は大食堂でランチラッシュ率いる一流の料理人が作る一流の料理を安価で頂ける
白米を使用した料理が多く、その中にはもちろん丼物、カツ丼もあった
あぁカツ丼うまー
そして午後の授業はいよいよヒーロ基礎学の授業
「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」
「オールマイトだ!!すげえや、本当に先生やってるんだな!!」
「
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞ!早速だが今日はこれ!!戦闘訓練!!!」
オールマイトは皆が話している間に教卓の前に立つと屈んで溜めを作り「これ!!」の掛け声とともに右手に持ったカードを掲げた。そこにはBATTLEの文字が書かれていた
「戦闘・・・訓練!」
退屈だった午前と打って変わって待ち望んでいたものが出たので皆盛り上がっていた
「そしてそいつに伴って、こちら!!入学前に送ってもらった「個性届」と要望に沿ってあつらえた・・・
「おおお!!」
そして続くオーダーメイドのコスチュームを着られることに盛り上がりは最高潮に達した
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」
「はーい!!!」
――― グラウンド ―――
「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!!!今日から自分はヒーローなんだと!!さあ!!始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
全員が揃ったところで授業開始が告げられた
僕の
色々な【個性】を使う都合上、肩甲骨のあたりに二つ穴が開いていて、耐火性と伸縮性が高い素材で作ってもらった
そして、いくつかの【個性】の為にベルトの左側に幅10㎝、長さ30mの耐火・耐水性のロール紙、右側に同じく耐火・耐水性の紙を5×10cmに裁断し、絵を描いたものが1種100枚ずつ入ったカードケース3箱ついている。
ヘルメットも考えたが視界が狭まりそうだし、何より覚える方法の選択肢が一択になる。それも最も避けたい方法になるのでヘルメットは止めた
「あ、デクくん!?かっこいいね!!地に足ついた感じ!」
麗日さんの声がしたので顔を向けると――
「麗日さ―うおお!!」
――体のラインが浮き出た
「要望ちゃんと書けばよかったよ・・・パツパツスーツんなった。恥ずかしい」
そうこうしていると授業の説明が始まり、全身甲冑の人が質問した
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
あ、飯田君だったんだカッコイイ!!なんかこうザ・ヒーローって感じがする
「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人訓練さ!!
そこまで言うと言葉を切り、僕らを見渡してから続きを話し始めた
説明の内容を要約すると、
「頭の良い
「設定は
「ヒーローは時間内に
「
「組み分けと対戦相手はくじで決めよう」
とのことだった
くじの結果、僕はAチームで麗日さんと一緒だった
そして一戦目はA対DでAチームの僕らはヒーロー側、
いくつかの注意と連絡の後、戦闘訓練は始まった
かっちゃんとの実戦・・・・・・負けられない!