追伸
MSTSM様よりご指摘があり爆豪のセリフを修正しました
修正前
「おい・・・おい!デク!どういうことだ!!テメー【没個性】だろ!!ワケを言え!!」
修正後
「おい・・・おい!デク!どういうことだ!!テメーの【個性】は火ぃ吹く【個性】だろ!!ワケを言え!!」
第一種目:50m走
「次、爆豪、緑谷」
僕の番だ
「デク、テメーにだけは負けねえ!」
おう、すごい顔だ。でも僕だって負けられない
『用意――』
[脚力強化]
[
『――スタート』
合図と共に地面を蹴り加速、一瞬のうちにゴールを通り過ぎる
やべっ
すぐさま急ブレーキを掛けるが、ガリガリと地面を10mほど滑ってしまった
6:34→0:92
「おい・・・おい!デク!どういうことだ!!テメーの【個性】は火ぃ吹く【個性】だろ!!ワケを言え!!」
走り終わるとかっちゃんが鬼の形相で突っかかってきた。掌を断続的に爆発させてるところから本気で切れているみたいだ
対処できるように構え、あと少しでかっちゃんの手が届きそうなところで、突如
帯の先に目を向けると相澤先生がいた
「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ、ったくくだらないことで【個性】使わすなよ」
「くそっほどけねー!!しかもなんで【個性】が使えねーんだ」
「【個性】を消したからだ」
かっちゃんは拘束を解こうともがいているがなかなか抜け出せていない、そして先生は今『消した』といった?
「消した・・!!あのゴーグル・・・そうか!見ただけで人の【個性】を抹消する【個性】!!抹消ヒーロー・イレイザーヘッド!!」
「ふぅ【個性】は戻した、喧嘩なら後にしろ。時間の無駄だ」
「ちっ!!」
先生に注意を受けたかっちゃんは舌打ちをしてしぶしぶ引き下がった
第二種目:握力
[剛力]
[怪力]
[圧掌](握力強化)
[
[
[
[
片腕だけに【個性】を集中させて発動
「すぅ・・・ふん!!」
バキョッ
「あっ!!壊れた・・・・」
足取り重く先生の元に向かい、壊したことを報告したら次からは壊すなと許してもらえた
40kg→計測不可能
第三種目:立ち幅跳び
[脚力強化]
[
「せーの・・・ふっ!」
2m42㎝ → 33m23㎝
第四種目:反復横とび
[操土]
[物を引き寄せる]
両脇に土の柱を作り、両腕を広げ、柱を対象に[物を引き寄せる]【個性】で体を移動させて記録を伸ばした
49回→78回
前半は高速で動いたが後半気持ち悪くなって失速した。
「・・・きぼぢわるい、うぷっ」
あの小さい子はなんで平気なんだ?僕より速く動いてるのに
第五種目:ボール投げ
[剛力]
[怪力]
[
[
[
[鬼]
[投的]
額から小さな角が生えて、体の筋量が増えた
【個性】を重ね掛けしてマッチョ(偽)になって[投的]の【個性】を発動させて全力投球した
「セイッ!!」
39m →876m
第六種目:長座体前屈
[軟体]
[柔軟]
[長指]
ぐにゃ~っと体を柔らかくして、最後に[長指]の【個性】で+1m伸ばした
41.90㎝ → 1m63.25cm
第七種目:上体起こし
「もう無理・・・」
記録は伸びた・・・・・・が、腹筋が痛い
腹筋だけ強化する【個性】なんてしらないよ。全身強化すると上半身重くなって記録が減りそうだし
33回 → 36回
第八種目:持久走
[
391.9秒 → 6.83秒
100km/hで走ったら結構な記録がでた
カーブさえなければもっと早く走れたけど直線にしか走れないんだよなぁ・・・あぁ動体視力の上がる【個性】が欲しい
全ての種目が終わり、結果発表となった
「んじゃパパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評価を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
いよいよこの中の誰かに死刑宣告が下される
「ちなみに除籍はウソな、君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
ファッ!?
「「「はぁぁぁぁぁ!!」」」
「あんなの嘘に決まってるじゃない、ちょっと考えればわかりますわ」
ある一部が《大人》の人が『当たり前だ』といっていたが、そんなんわかるかー!!
「そゆこと、これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類があるから目ぇ通しとけ」
えぇぇぇぇ・・・・・
こうして【個性】把握テストは終わった
―― 校門前 ――
「あぁ、疲れた~・・・」
【個性】把握テストで体力使い果たして、かっちゃんから殺気溢れる熱い目線に精神を削られもう限界
「やあ」
「あっ飯田君!!」
後ろから声を掛けられて振り向くと飯田君がいて、帰路が途中まで同じらしいので一緒に帰ることになった
「しかし相澤先生にはやられたよ。俺は『これが最高峰!』とか思ってしまった!教師が嘘で鼓舞するとは・・・」
「ははは・・・僕も気付かなかったよ」
飯田君真面目だなぁ
「お二人さーん!駅まで?待ってー!」
後ろから僕らを呼び止める声が聞こえた
麗日さん!!
「君は無限女子」
無限女子!?なにその無限に増えそうな名前!!
「麗日お茶子です!えっと飯田天哉君だよね!?」
あれ?僕は?ねえ僕の名前は?
「そういえば出久君!」
「なに?」
よかった忘れられたわけじゃなかった!
「なんで出久君はデクって呼ばれてるの?なんかニックネームっていいよね!」
「あれはかっちゃんが出久の別読みのデクと木偶の坊をかけて、それで、あの」
「蔑称か」
「えーそうなんだ!!ごめん!!でも『デク』って『頑張れ!!』って感じでなんか好きだ私、響きが」
「デクです!!」
「緑谷君!!浅いぞ!!蔑称なんだろ!?」
蔑称?ははははは
「飯田君・・・」
麗日さんに背を向けて飯田君に詰め寄る
「何だい?」
「頑張れって、好きだって言われたんだよ?女の子に、しかもかわいい子に!!これからはこれが僕のニックネームさ!!」
そう、好きだって言われたんだ麗日さんに!麗日さんに!!ふ・・・ふふ・・・ふははははは!!我が世の春が来たー!!
「そ、そうか・・・君がそれでいいというなら構わないが・・・大丈夫かい?」
「ふふふふ、大丈夫だよ」
「ん?なになにー内緒話?私も混ぜて~」
その後、駅で別れるまで談笑しながら帰った