~朝・ちひろ宅~
ピピピッ
「ん、ん~」
眠れなかった。最悪だわ。まさか夢の中までプロデューサーさんが出てくるなんて・・・・・・ずっとドキドキしてて全然眠れなかった。
「志希ちゃんも効果が切れるのは何時か分からないって・・・・・・」
もう!どうして作った本人が効果時間を知らないんですか!!
~回想 事務所~
「ちひろさん帰って来るの遅いなぁ。少し見てこようか」
どこだ~なんか飲み物でも飲みに行ったのかな?冷蔵庫辺りとか探ってそう?
ガチャ
「ちひろさ~ん?いますか~?」
・・・・・・・・・
返事がない、ただの空き部屋のようだ。
「んんっ」
「・・・・・・ん?ちひろさん?」
「ふぇ・・・・・・?プロデューサーさぁん?」
『ふぇ』って、今この人『ふぇ』って言いましたよ。
ドクン
「あの~ちひろさん?倒れていたようですが大丈夫ですか?」
「えぇ!?いや、あの、だ、大丈夫です!!問題ないですよ!!」
「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!!ほら!!」
「ちょっ!急に立ったらあぶな」
ガン
「っっっ!!!」
「ほらもう。俺が連れて行きますから」
「す、すいません・・・・・・」
ギュッ ドクン
「!?!?」
「ちひろさん?行きますよ?歩いてくれないとさすがに連れていけませんよ?」
「ああぁぁぁぁぁあのぉぉぉぉぉ」
「はい?」
「ひ、一人で行けますからぁぁぁぁぁぁ!!」
ダッ
「!?ちひろさん!?」
なんだったんだ・・・・・・なんかすごい顔赤かったけど大丈夫かな。
・・・・・・・・・
「意味が! 分からないわ!!」
プロデューサーさんに声を掛けられるだけで・・・手を握られるだけでどうしてドキドキしてるの!!と、とりあえず志希ちゃんのところに行かないと!!
~志希ちゃんラボ~
『出入りはご自由に♪どうなっても知らないけどね~にゃは☆』
くっ、普段ならどうにも思わないんだけど。今回だけは少し違うかも・・・・・・
「志希ちゃん?いますか?」
ガチャ
「およ?ちひろさんじゃん。珍しいね~」
ガシッ
「お?」
「少しお・は・な・しいいですかね?」
「あれ?なんか怒ってる?」
~事務員説明中~
「あ~、それあれだ、この前まゆちゃんに作ったやつのちょっと弱いバージョン的なやつ」
「それってまゆちゃんしか見えなくなるってやつの薬ですか?」
「そう!それそれ♪」
「お・か・げ・で!!プロデューサーさんの声聞くたびになんかすごく恥ずかしくなるんですけど!!」
「ん~でもね~?それって本当に興味がない人には効かないんだよね~」
「・・・・・・その意味は?」
「ちひろさんさぁ~、プロデューサーのこと好きなんじゃないの?」
「なっ!!!」
バシバシバシ
「ちょっ、ちひろさん痛い。痛いから。でもこれは確かなんだよねぇ~」
「じゃあなんですか、私はプロデューサーさんのことが実は好きでずっと見ていたと・・・?」
「そうなるね~♪」
私が?プロデューサーさんを?じゃあ今まで感じていたものは怒りではなく嫉妬・・・・・・?
「・・・・・・」
「にゃはは~。まぁ気持ちの整理は必要かも~。だってずっと隠れてた気持ちなんだし?」
「・・・・・・そうね。それで聞きたいことがあるんだけどね?」
「ん?」
「これ効果いつまでなの?」
「ん~っとね~、分っかんない☆」
「志希ちゃんはエナドリかスタドリどちらの材料になりたいのかしら?」
「ちひろさん怖いよ~?とりあえず1日ちょっとぐらいで切れるんじゃない?」
「なんで知らないんですか」
「知らないものは知らないと言う勇気☆」
「そんな勇気いらないですから!!」
~回想終了~
「はぁ~。もう恥ずかしくてプロデューサーさんに顔合わせができない・・・・・・」
こんなんじゃまともに仕事もできないし打ち合わせもできない。今日休もうかしら。
「・・・・・・やっぱり行きましょう。立ち向かいますよ私は!!」
薬なんかには負けませんよ!絶対に!!
~事務所~
「プロデューサーさんが来ない・・・・・・」
なんで来ないんですか。もうアイドルの娘達来ちゃいますよ?二人の時間が・・・・・・
「はっ!!何考えてるんですか私!!しっかりしないと!!」
ガチャ
「おはよう・・・・・・ございます」
「あら、文香ちゃんおはようございます」
「あの、プロデューサーさんは・・・・・・」
「まだ来てないですね」
「そうですか・・・・・・ではまた後程」
「分かりました」
バタン
文香ちゃん来るの早いわね。何かプロデューサーさんに用事かしら?
ガチャ
「おはようございますぅ」
「おはようまゆちゃん」
「プロデューサーさんはいますかぁ?」
「まだ来てませんよ?」
「そうですかぁ。では失礼しますねぇ」
「ええ」
バタン
またプロデューサーさんに用事ですかね?まぁまゆちゃんなら分かる気もするけど。
ガチャ
「おはようございま~す」
「おっはようございま~す!」
「美嘉ちゃんに莉嘉ちゃん、おはようございます」
「Pくんいる~?」
「来てないですよ・・・・・・」
「デートプラン聞きたいのに~」
「あんまりプロデューサーに迷惑かけちゃダメだよ?」
「分かってるよ~じゃあまた後でね~」
「・・・・・・」
バタン
・・・・・・プロデューサーさんって本当に人気なんですね。色んなアイドル達から慕われて好かれて。ほんと羨ましいですね。修羅場は見てて楽しいんですが、巻き込まれたくはないですね・・・・・・
ガチャ
「おはよう!!ございます!!」
「おっは~」
「おはようございます」
「おはよう未央ちゃん藍子ちゃん茜ちゃん。・・・・・・プロデューサーさんならまだ来てませんよ?」
「そっか~」
「この間のお散歩の感想、聞きたかったな~」
「また4人で!!行きましょう!!」
「茜ちん走ってばっかりだったけどね~」
「では!!失礼しますね!!」
バタン
あの人は、アイドルの娘達には優しんですね。私には何もしくれないのに・・・・・・っ!なんか考え方がおかしく・・・・・・
ガチャ
「おはようございます~」
「おはようございます、楓さん」
・・・・・・・・・
それからずっとアイドル達が出入りしてはプロデューサーさんに用事があるようだった。私はアイドル達が増えていく度に一体どんな用事なのか気になるようになった。プロデューサーさんと何をするのか。プロデューサーさんと何分一緒にいるのか。プロデューサーさんとどんな話をするのか。気になって気になって仕方がなかった。
「プロデューサーさん、そろそろ始業時間なのに来ない・・・・」
なんで来ないんでしょうか?私のこと嫌いになったとか?いやでもそんな嫌がることはしてないし。どうしてプロデューサーさんが来ないだけでこんなに悩まされないといけないのかしら。これも全部志希ちゃんの薬のせいよね。そうですよね。
「プロデューサーさん早く来ないかなぁ」
・・・・・・・・・
ガチャ
「遅れてすいません!!」
「プロデューサーさん」
「あ~ちひろさん?本当にすいません。連絡もしないで・・・・・・」
「そうですね。とりあえず、会議室に来てもらってもいいでしょうか?」
「あ、え?わ、分かりました・・・・・・」
やばくない?これ相当怒ってるやつじゃない?確かに連絡もせずに遅れたから社会人的な意味では失格だけど。それでもここまでなのは初めてなんだけど・・・・・・?
「プロデューサーさん、はやく入ってください」
「え、えぇ」
ガチャ バタン カチャ
・・・・・・カチャ?今カチャって音が聞こえたような?
「プロデューサーさん、どうして早く来てくれなかったんですか?」
「いえ、あの、単純に寝坊してしまいまして・・・・・・」
「プロデューサーさんは私のこと嫌いですか?」
「え?何言ってるんですかちひろさん?」
え?え?ちひろさん怖い。よく分からないけど怖いオーラが出てる。
「答えてください、プロデューサーさん」
「分かりました!ちひろさんのことは嫌いじゃないですよ!むしろ好きですよ!!」
「好き、ですか?」
「はい!そうです!!」
「そう、ですか」
良かった。これでなんとかなるかな?
「好き、好きってプロデューサーさんが・・・・・・///」
「あの~ちひろさん?」
「プロデューサーさん♪」
ガシッ
「!?ちひろさん!?」
「プロデューサーさん♪私もプロデューサーさんのこと好きですよ♪」
「うっ、ぐぅ・・・・・・」
ちひろさんのこんな満面の笑み初めて見た・・・・・・やっぱり可愛い!!でもおかしいのは確かだ。
「もしかして~」
「ええ。志希ちゃんのお薬を間違えて飲んじゃいました♪」
「飲んじゃいましたって・・・・・・」
大丈夫なのかそれ。だからこんな感じになってるのか。
「プロデューサーさん♪今日は久しぶりに二人きりで飲みに行きましょう!」
「お、それはいいですね!久しぶりに一杯やりますか!」
「はい♪」
・・・・・・まぁ大丈夫か。
(うふふ♪プロデューサーさんと二人きり///二人の時間///)
「仕事しますか」
「はい♪」
~夕方~
「お仕事終わりましたか?」
「まだ少し掛かりますね」
「じゃあ待ってますね♪」
「すぐ終わらせますから」
ちひろさんすっごくテンション高い!アイドルの何人からも『何か良いことあったんですか?』って聞かれるレベルに高い!!
「早く飲みたいな~♪」
「あっ。そんな単語言うとあの人が」
ニュッ
「呼びましたか?」
「呼んでないですよ楓さん」
「飲み会と聞いて」
「飲み会とは言ってないですよ」
「プロデューサーはいけずなんですね」
「本当に自由な人ですね!」
この人の自由さには時々羨ましく感じることがある!
「で?」
「で?」
「飲み会ですよね?」
「違いますよ」
「ちひろさんは」
「・・・・・・」
睨んでる。すっごい睨んでる。あっ、そういえば二人きりとか言ってたなぁ。
「プロデューサーさん!!」
「分かってますよ、すいません楓さん。今日はちひろさんと二人で飲む約束をしたのでまた今度に」
「今度ですね?言質取りましたよ?約束ですからね?」
「え、えぇ」
なんで急に態度変えたんだろ・・・・・・
「だったら許します♪」
「とりあえずもう仕事終わってますよね?楓さん送りましょうか?」
「大丈夫です。今日は早苗さんに送ってもらうので」
「そうですか。ではお疲れ様でした」
「お疲れ様です、プロデューサー」
バタン
「なんとかなりましたね」
「てっきりまた流されちゃうのかと思いましたよ?」
「ちひろさんにはお世話になってますし、たまには良いでしょう」
「ありがとうございます♪さぁ!飲みに行きますよ!!」
「はい!」
~居酒屋 個室~
「さぁ!飲みますよ!!」
「最初から飛ばしますね」
「当たり前じゃないですか!プロデューサーさんと二人きりで飲めるんですから♪」
「そうですね、二人だけというのは久しぶりですね」
この前行ったのは~、いつだっけ?だいぶ前のような気がする。最近は大人組の人達と飲んでばかりだからなぁ。たまにはちひろさんも羽休めしたいよな。
「さぁ朝まで飲みますよ!!」
「いや明日普通に仕事なんですけど」
「知りません!!」
言い切ったなこの人。志希の薬のせいでなんか吹っ切れたか?というか一体どんな薬飲んだんだろ?
「ほらプロデューサーさんも!飲んで飲んで!!」
「はいはい、分かりましたよ」
「ジョッキの中を空にするたびに私がプロデューサーさんにキスしちゃいます♪」
「え」
え、何この人もう酔ってんの?まだ一口も飲んでないけど?大丈夫か?一瞬で潰れそうな予感しかしないぞ。
「これは絶対です。特権です。絶対特権です」
「そこでアイドルの曲名出さないでくださいよ」
「わ~た~しだけの、特権、特権、特権、特権、特権、特権、特権です♪絶対服従です♪」
「最後の歌詞にないから!!」
よく楓さんやら心さんを介抱してるからまだワンチャンセーフいけるかな・・・・・・
オマタセシマシター
「では日頃の頑張りを祝して!!」
「「乾杯!!」」
~30分後~
「私はですね!プロデューサーさんから感謝の言葉を待ってるんですよ!!」
「毎日感謝してますよ?」
「そ・れ・を!!言葉で表してください!!」
「あの、まだ酔ってないですよね?」
「こんなんで酔いませんよ!プロデューサーさんは私をバカにしてるんですか!?」
「いやしてないですけど」
「ほら!ジョッキが空になりかけてますよ!キスしてもいいんですか!!」
「分かりましたよ」
ふぅ、まったく心配だなこりゃ。
~1時間後~
「プロデューサーさんはどうして私には優しくしてくれないんですか!?」
「え?普通に接してますけど?」
「そぉんなこと言ってぇ!アイドルの娘達と全然扱いが違うじゃないですかぁ!!」
「そうですか?」
「あの娘達にはあんなに優しいのに。私だけ普通扱いですか?」
「いやそんなこと言われても」
「ふ~んだ。どうせ20歳半ばの独身女性よりも若くて可愛い娘の方がいいんでしょう?それでなくても楓さんみたいな人がいいんでしょう?知ってますよ」
「落ち着いてくださいよちひろさん」
「いまだけちっひって呼んでください!!」
「分かったよちっひ」
酔ってる、酔ってるなこれは。完全に。呼び方変えてくださいって相当だな。
「もういっそプロデューサーさんがもらってくれれば・・・・・・」
「きっとちっひにも良い人が見つかりますよ!!」
「プロデューサーさぁんのバカぁぁ!!」
「なんで!?」
~2時間後~
「ぷおりゅーさーさぁん♪」
「ちっひ近いって」
「えへへぇ♪」
「あ~ダメだこりゃ」
完全に堕ちたな。
「わたしぃ、ぷおりゅーさーさんとけっこんするのぉ~」
「そんな約束してないってば」
「ねぇ~?」
「なんですか?」
「暑い」
「上着脱げばいいのでは?」
「じゃあ脱ぎますねぇ~」
バサァ
「ちょ!?」
ちひろさん!!シャツ!!シャツも脱げかけてるから!!外でしたらいけない格好になってるから!!
「う~ん、まだ暑い」
「ストップ!!ちっひストップ!!」
やばいやばいやばいまずいまずいまずい!!
シツレイシマスー
「えぇい!!」
バサッ
「お皿を下げに~、あら?お相手の方潰れちゃいました?」
「そ、そうなんですよ~あははは」
「ちゃんと送ってあげるんですよ?」
「えぇ。分かってますよ」
「では失礼しました」
「は~い」
バタン
あっぶねぇぇぇぇぇ!!こんなところ見られたらやばかった!!とっさに俺の上着で隠して良かった!!
「う~ん、プロデューサーさぁん?」
「もうこの人は、っ!?」
今ちひろさんはシャツがはだけてブラも見えてるしそれにた、谷間がみ、見え・・・・・・
「ん~うふっ♪」
「!?」
「プロデューサーさぁん、どこ見てるんですかぁ♪」
「いやちがっ!」
「見てましたよね?私の♪」
「それは・・・・・・」
「プロデューサーさんのエッチ♪」
くそぅ。お酒のせいで若干赤みがかかってちひろさんの顔がなんと扇情的な・・・・・・しかも汗かいてるから余計艶めかしくっ!
「ねぇプロデューサーさぁん」
「はいっ!?」
「私だったらぁ良いんですよぉ?」
「な、なんのことでしょうか?」
「私はぁ、アイドルじゃないんですよ?つまり・・・・・・」
「なっ」
『手を出しても構わないんですよ♪』ボソッ
「」
「うふふ♪プロデューサーさんがしないならぁ」
「まっ」
ガシッ ドサッ
「これでもう逃げられないですねぇ♪」
「あぁぁぁああぁぁぁぁぁぁああ」
「プロデューサーさん、好きです。大好きです。だから私と・・・・・・」
「まっまっ!!」
ボシュン
「ん?」
「・・・・・・」
「ちひろ、さん?」
バタリ
「ちひろさん!?」
急に倒れたりしてどうしたんだ!?まさか薬が切れたか!?
「・・・・・・すぅ」
「寝たのか」
「んんっ。すきぃ~」
「危なかったな」
美優さんや楓さんやまゆや色んなアイドルと接してみたが今のは普通に俺の貞操が危うかった・・・・・・でもあの時のちっひ、エロかったな。今までの誰よりも俺の理性を破壊しにかかってきたな。ちひろさん・・・・・・確かにお付き合い出来るし、け、結婚も可能なんだよな。実際ちひろさんもアイドルと変わらないくらい可愛いし、何度アイドルとしてプロデューサーさせようと試みたことか。全部失敗したけど。
「・・・・・・zzz」
「そのままゆっくり寝ててくださいね。俺がきちんと送りますから」
「えへへぇ・・・・・・♪」
「さてと」
お会計してちひろさん送って帰るか。ん?でもなんか大事なことを知らないような・・・・・・あっ、俺ってさ
ちひろさんの家の場所知らないわ
これからは・・・・・←これをなるべく使わないように頑張ります。
ルートアイドル書くときどのような感じがいいか
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完全修羅場
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寝取られ(別アイドルに)