「さて、次は誰が来るかな?」
「なんか楽しんでませんか?」
「アイドルによってご褒美の内容がバラバラなので楽しみではありますよ」
(私は何を頼もうかな・・・・・・)
ガチャ
「おはよ~」
「おはようございます」
「加蓮ちゃんに奈緒ちゃんおはようございます」
「なんかさ~皆騒がしかったんだけどプロデューサー何かやったの?」
「もしかすると皆に話が回ったのかもな」
「話?」
「今な、皆に日頃の感謝を込めてお礼というかご褒美的な物をだな」
「え?まじで!?何頼んでもいいの!?」
「常識の範囲内でな」
「やった!ねぇ、奈緒は何をお願いするの?」
「待てよ加蓮。これはプロデューサーさんの罠かもしれないぞ?こんなこと普段のプロデューサーさんなら言わないからな」
普段は距離を取ろうとしているからな。しかし奈緒にそこまで信用されてないとは悲しいのか俺のこと良く知ってるから嬉しいのか分からんな。
「ふ~ん。奈緒はそう言うんだったらやらなきゃいいでしょ?アタシは何してもらおうかな~♪」
「あたしは別にそういうのはやらないからな!」
「そうか。無理強いしてるわけでもないからそれは別に構わんぞ」
「ふ、ふん!」
「じゃあ~アタシはこれかな~」
・・・・・
「なぁ、なんでもいいと言ったがこれは流石に恥ずかしいというか」
「何?常識の範囲内だし別に問題ないでしょ?」
「いやまぁ、問題はないけど・・・・・・」
今何をさせられているか。俺は今ボイストレーニング室に連れてこられて加蓮から『これ読んで!』って紙を渡された。内容はなぜか加蓮についての言葉ばかりで、凄く恥ずかしいことまで書いてある。
「はやく!録音始めるよ!!」
「え、まだ準備が」
「はいスタートぉ!!」
カチッ
この後めちゃくちゃ恥ずかしいこと言わされた。
・・・・・
「あら、プロデューサーさんお帰りなさい」
「ただいま、戻りました」
「ん?何故か顔が赤いですけど大丈夫ですか?」
「ま、まぁ問題ないですよ」
穴があったら入りたいってこういう気持ちを表しているものだったのか。それを毎日加蓮に聞かれてると思うともう加蓮と目が合わせられないんだけど。
「奈緒は本当にいいのか?」
「い、いいって言ってんだろ!?」
「じゃあ行くよ奈緒」
「お、おう」
バタン
「奈緒ちゃん本当に良かったんですかね?」
「後からでも聞いてあげますよ。ちひろさんも決めておいてくださいね」
「分かってますよ」
・・・・・
「ねぇ奈緒?本当に良かったの?」
「いいってば!あたしは別に・・・・・・」
「ま、もう遅いけどさ」
「おう」
あたしは、ちゃんとプロデューサーさんに伝えるんだ。今のプロデューサーさんは何かおかしいから今言ってもなかったことにされることがあるかもしれないから。あたしは・・・・・・
・・・・・
ガチャ
「おはようございますー」
「芳乃ちゃん」
「そなたーそなたー」
「ん、どうした芳乃」
「何故かーこの事務所にー邪な気がたちこめているのでしてー」
「邪って」
「そなたはなにをなされているのですかー?」
「それはご褒美的なあれをだな」
「なるほどー。道理で邪な気が多いわけでー」
確かにね?婚姻届けやその他持ってきてる娘もいたけどさ。
「それにそなたからもー何か別の気を感じるのでしてー」
「お、芳乃は分かってくれるか!」
「はいー。これはまたー何が起きたのでしてー?」
「特に何が起きたわけでもないが、俺が皆のために頑張ってるだけだが」
「ほうほうー。そなたは優しいのですねー」
「芳乃も何かあるか?」
「ならばーまた後程ということでーよろしいのでしてー?」
「全然問題ないぞ」
「ではーわたくしは修羅になる前に、ここを逃れるのでしてー。そなたもお気をつけてー」
「警告どうも」
バタン
修羅ってどういう意味だ?なにかやばいことが起こるのか?芳乃の言うことは分からないことがあるが、当たるんだよなぁ。気を付けないと、っていうか何か違うなら教えてくれればいいのに。
(修羅って、絶対修羅場だと思うんだけどプロデューサーさん分かってるのかしら?)
ガチャ
「おはようございます!!」
「おー茜か。おはよう」
「おはよう茜ちゃん」
「おはようございます!!今日もいい天気で走り日和ですね!!」
「茜は常に走ってると思うがな~」
「それより!!何かプロデューサーがやってくれるそうですね!!!」
「話が早い。ならどうする?」
「いつもの!!お願いします!!!」
「いつものでいいのか?
「まぁ見ててください!!!」
「よっし、こい!!」
「ぼんっ・・・・・・」
「ばああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
ギュッ
「えへへっ♪」
ズキューン
今起こったことをありのまま話すぜ。いつものように茜が飛び込んでくると思って用意をしていたらなんと茜は抱き着いてきた。何を言ってるか分かると思うがとりあえず茜可愛い。
「可愛いぞぉ茜!!」
「はっ、はい///」
「よ~しよしよしよし」
ナデナデ
「・・・・・・///」
「・・・・・・」
完全に借りてきた猫なんだが。いや猫というより犬か、借りてきた犬だな。どっちみち可愛いのには変わりないんだが。
「も、もういいですよ!!///」
「もういいのか!」
「はい!では行ってきますね!!」
「おう!」
バタン
「いや~あれは反則でしたね」
「茜ちゃん可愛かったですね」
「まぁ、アイドルで可愛くない娘なんていませんけどね」
「ですね」
ガチャ
「ボンジュール!」
「お、フレデリカ」
「おはよう、フレデリカちゃん」
「いや~皆騒がしいね!」
「フレデリカもだけどな」
「フレちゃんは元気なだけなのだ!」
「お~いいことだぞ~」
「それでね?ほら例のアレをさ~やってほしくて」
「おお、アレねアレ。よっしゃなんでもいいぞ(常識の範囲内なら)」
「じゃあ~フレちゃんに!抱き着いて!頭撫でて!後はフレンチキッス!!」
「よ~し二段階目まではやってやろう」
「わぉ!最後までやってくれるなんてプロデューサー大胆♪」
「お~し人の話はよく聞くもんだぞフレデリカよ」
「フレちゃんアメリカ人だから日本語分かんない!」
「おい、パリ出身どこいったんだよ」
「フレちゃんは自由人!」
「知ってた」
「「ははははは」」
(何この漫才)
フレデリカといると楽しいな。たまに訳が分からなくなることもあるけど。
「というわけでよろしくプロデューサー♪」
「ん」
ギュッ
「おぉ♪」
ナデナデ
「しるぶぷれ~♪」
チュッ
「ひゃっ!?///」
「え?」
「!?」
今の声誰が出した?『ひゃっ』って言ったよな。え、そんな可愛い声誰が出した?
「・・・・・・プロデューサー不意打ちは酷いな~///」
「不意打ちって、フレデリカの要望通りにやったのに」
「いや~最後のはしてもらえないかなって思ってさ~」
「ご褒美だって言ってるだろ?大概のことはするさ」
「おかげで変な声プロデューサーに聞かれちゃった///」
「お~、可愛い声だったぞ。ちひろさんにも聞かれてたけどな」
(フレデリカちゃんのあんな声初めて聞いたかも)
「ちひろさんも、このことは内緒でしるぶぷれ~♪」
「大丈夫ですよ」
(もうアイドルとプロデューサーがしちゃいけないことしてるけど、もう私突っ込みませんからね!)
「じゃあフレちゃんはさようならするね~バーイ!」
「お~う」
バタン
「・・・・・・今気づいたんですけどフレデリカって今日オフですよね」
「そこに気づくとは流石プロデューサーさん」
「多分この騒動が知れ渡ったんだと思いますけど」
「そうですよねぇ」
(何が怖いって既に全員に絶対知れ渡ってるはずなのになんでさっきから一人づつしか来ていないのかが怖い。集団で来られたらそれこそ修羅場になるけど)
ドタドタドタ バンッ
「「「「「プロデューサー!!(さん)」」」」」
「うぉっ!?一気に来たな」
(あっ、嫌な予感が)
ダダダダダッツ
バタン
「「「「なんでもしてくれると聞いて!!」」」」
「そんなことは言ってないぞ」
常識という言葉が俺の事務所のアイドル達からは抜けてるのかな?こんなこと外では言ってないよな?事務所でだけだよな?・・・・・・後で確認しておこうか。
「一気に来られても困るんだが」
「ガンバッテクダサイネー」
ガチャ バタン
「あぁ!?逃げられた!!」
うっそあの緑の編み編み悪魔逃げやがった!!頼むから変なことは言うなよ!絶対に言うなよ!!つか薬とかのせいなら早く切れてくれ~!!
「まぁ、順番に・・・・・・」
「それは大丈夫ですよぉ」
ドサドサドサッ
「え、何この山のような書類」
「見てください」
「お、おう」
『アイドルとの個人的な契約に関しての書類(プライベート)』
「・・・・・・」
ビリビリビリビリィ
「「「「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」
「何してるんですかプロデューサーさん!!」
「Pくんひど~い!!」
「いやいやいやおかしいでしょこれは」
書類の一ページ目から不穏過ぎるんだよぉぉぉぉ!!!それに思いっきりプライベートって書いてるじゃん!!
ボンッ シュゥゥゥ
「何今の音?」
「さぁ?」
ええええぇぇぇぇぇぇそこで薬っぽいの切れるのぉぉぉ!?!?
「Pちゃま、これではダメなんですの?」
「え!?」
「これは桃華さんが頑張って作った書類なんですよ。それをまぁ目の前でよく破れましたねプロデューサーさん」
「えっ」
「うっ・・・・・・」
いやそれ以前になんでこの書類を桃華に作らせてるの?おかしくない?大人組は・・・・・・
ニコニコ ニッコリ オサケ~
大人組仕事しよ!?ダメな大人じゃん!!それダメじゃん!!!楓さんは相変わらずかよ!!
「ごめんな桃華」
「Pちゃま」
「こういうのはダメだと思うんだ。お互いにな?」
「ごめんなさい」
「いいよ、桃華は言われて作っただけなんだろ?あとは大人組に・・・・・・な」
ビクッ
「いいんですの、私のわがままですから・・・・・・」
「大人組一週間の間お酒禁止な~」
ガ~ン
「でも残念ですわねPちゃま」
「ん?」
「ここにはPちゃまの味方はおりませんわ」
「え?」
ちょ、この娘何言ってるの?
「観念してくださいまし♪」
ウフフ ムムムーン ナオハーレムッテアリダトオモウ? ナンデアタシニキクンダヨ!!
「いや、でも」
「プロデューサーさぁん♪」
「まゆ」
「プロデューサーさん!!」
「卯月」
「「逃がしません♪」」
ぁぁぁぁやばいまたやばい今回は味方がまじでいないぃぃぃ!!何か!何かないのか!!ここにいるアイドル達を一瞬で黙らせる方法は!!・・・・・・はっ!!
「・・・・・・話してくれ卯月、まゆ」
「諦めが悪いですねぇプロデューサーさんも」
「俺には」
「ん?プロデューサーさん」
「俺には・・・・・・」
「何ですかぁ?聞こえないですよぉ♪」
「俺には恋人がいるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ヒュン ガン パリーン ガシャ~ン ドサドサドサ ズドン ドゴォ メゴォ ドスドスドス ピッピッピ
「な、なななな何言ってるんんですかかかぷ、ぷぷぷプロデューサーさぁん・・・・・・?」
「ああ!!俺には恋人がいるんだよぉ!!」
今あらゆる物が飛び!ガラスが割れ!壁中に穴が開いていたり!本が落ちて来たり!壁を殴っている大人組が見えたり!どこかに連絡されていたり!色々あったけど俺は何も見ていない!!
「名前・・・・・・その人の名前を教えてもらっても・・・・・・いいですかぁ・・・・・・?」
「せ」
「せ?」
「千川ちひろだよぉぉぉぉぉ!!!!」
ピピピ
「今からちひろさんを探してきてください。これは絶対ですわ。見つけたら捕縛しておいてくださいまし」
『御意』
「大人組の皆さんはまずちひろさんを監視しておいてくださいますか?タイミングになれば突撃致しますわ」
「「「「「分かった」」」」
「まゆさんはここにいてPちゃまを縛っていてくださいまし」
「え、えぇ・・・・・・」
「L,M,B,Gの皆さんもここにいてくださいますか?」
「はい。プロデューサーさんは逃がしませんよ」
「お願い致しますわ」
「中高大生の皆様は事務所の周りを包囲しておいて頂けますか?皆様にはちひろさんを捕まえた後にお仕事がありますので」
「「「「「了解」」」」」
あれ・・・・・・俺もしかして最悪の地雷踏んだ・・・・・・?やっぱりダメ?そういえば芳乃が『わたくしは修羅になる前に、ここを逃れるのでしてー』とか言ってたな、これか。ま、自分自身で修羅にしたんだけどね★無理だ、よし!逃げよう!!
ダッ
「Pちゃまが逃げ出しましたわ、必ず捕まえてください」
「大丈夫ですよぉ。プロデューサーさんはまゆからは逃げられませんからぁ♪」
スッ
「流石まゆさんですわ。これで先回りできますわ」
「これくらいは当然ですよぉ♪じゃあ・・・・・・」
『どこまで逃げられるか楽しみですねぇ♪』
その後はまぁ・・・・・・分かるだろう?あの後30秒後に俺は捕まったんだけど、ちひろさんも直ぐに捕まってそりゃもう質問攻めの嵐。おかげでちひろさんが俺に口をきいてくれるのに1週間かかった。そのことを話した瞬間は嬉しそうな顔をしていたような気がしたんだけどな。それと櫻井家やばい。まじやばい。何あの手際の良さ!櫻井家ってそんなこともしてるの!?それアイドルに必要ないよね!?って言ったら桃華に『それとこれとは関係ありませんわ。とにかくPちゃまは反省してくださいまし。Pちゃまだからこそこんなことまでするんですよ?』って言われた。そこまで思ってくれるのは良いんだけどあの後地味に黒服の人達の殺気がやばかった。今生きてることに感謝感激。さ~って仕事すっか~・・・・・・はぁ。あんなこと思い付きでも言わなければ良かったと今更後悔をしている俺である。
でもよくよく考えたらアイドルの誰かとスキャンダルになるくらいならちひろさんと結婚した方が良くない・・・・・・?
まだまだ頑張って書いていきます!
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