「また社長に怒られた・・・」
「またですか?もう何回目ですかねこれ」
「それはこっちが聞きたいですよ・・・」
「そろそろ対策を考えないとですねぇ・・・」
アイドルのスキンシップが激しすぎる・・・膝の上に座るわ・いきなり頭撫でてくるわ・抱き着いてくるわ・飛びついてくるわ・膝枕してくるわ・お弁当作ってきてくれるわ・・・あれ・・・?これだけされてて家に入ってないって俺強くね?いや当たり前だよな・・・うん・・・
「何時家に入ってこられるか怖いですね」
「それはやめてくださいよ!?スキャンダルになるんですから!」
「分かってますよ!・・・敷居だけは跨がせませんよ・・・」
それこそまじでスキャンダルになるから止めないと。絶対に。
「とりあえず名前で呼ぶのをやめてみようと思います」
「・・・え?」
「え?・・・いや名前呼びやめるだけですけど・・・?」
「プロデューサーさんから名前呼び取ったら何が残るんですか!?」
「え?ひどくない?」
「いやいやいや。初対面の娘に対しても直ぐ名前呼びで始めて(え、何この人めっちゃ馴れ馴れしい)とか絶対思われていても尚やめなかった名前呼びをやめるんですか!?」
「直ぐに仲良くなるためには名前呼びは必須でしょ!」
「そうですけど・・・もうちょっと順序というものが・・・」
仲良くなるためには名前で呼んで打ち解けてからではないのか・・・?
「どうなっても知りませんよ?」
「別に構いませんよ?」
「ならいいですけど・・・巻き込まないでくださいね」
「了解です」
ガチャ
「おはよう、ちひろさん」
「おはようございます、凛ちゃん」
「プロデューサーもおはよう」
「おう、おはようりn・・・渋谷さん」
「・・・・・え?」
「ん?どうかしたか?」
「いや今なんて・・・?」
「おはよう渋谷さんって挨拶したんだけど・・・」
「・・・は?」
よっし!!効いてるぞ!このままいけばいい具合に距離が離れるかもしれん!
「いやいや・・・え?なんで?」
「だから渋谷さn」
「は?」
「いやいやしぶy」
「は?」
「えっと・・・s」
「は?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・ちひろさん何かしたの?」ギロッ
「ヒッ」
・・・あれ?なんで矛先がちひろさんの方に・・・?しかもめっちゃ睨んでるやばい。虎とかそこら辺でも眼光で逃げだしそうな目をしてる。つかアイドルがしちゃいけない顔になってる。
「何もしてないですよ!」
「嘘!何かしたからプロデューサーが名前で呼んでくれないんだ!」
「えええぇ・・・・」
「しぶy」
「は?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・おはよう・・・凛・・・」
「うん、おはようプロデューサー。今日天気がいいね、じゃあレッスン行ってくるね」
「い、いってらっしゃい・・・」
バタン
「・・・いやぁ・・・効果抜群でしたねぇ・・・?」
「プロデューサーさん・・・」
「な・・・なんでしょうか・・・?」
「あ・れ・だ・け!巻き込まないでって言ったじゃないですか!!」
「すいません!まさかちっひに矛先が向くと思ってなかったですから!!」
「呼び方!そんな呼び方まれにしかされませんよ!」
しかも天気がいいねって言ってたけど外すっごい曇り。しかも夕方から雨降るって予報で言ってたし・・・一応距離はとれたんかな・・・?
「はぁ・・・もうやだ・・・」
「ちひろさん何言ってるんですかまだ一人目ですよ」
「絶対また巻き込まれる分かりますよ感じゃないです絶対です」
「そ・・・そうですか・・・」
ガチャ
「おはようございます!!ちひろさん!!」
「・・・おはよう卯月ちゃん。今日も元気ですね」
「はい!!プロデューサーさんもおはようございます!!」
「おはよう!元気なのはいいことだぞうd・・・島村さん!!」
「・・・?卯月ですよ?プロデューサーさん?」
「いや今日からちょっと呼び方を変えたから・・・ね、島村さん?」
「卯月です!」
「いや・・・しまm」
「卯月です!!」
「だから・・・s」
「卯月です!!!」
「・・・・あn」
「卯月です!!!!」
「・・・・・」
「卯月です!!!!!」
「・・・・・」
「卯月です!!!!!!」
「お、おはよう卯月・・・」
「はい!おはようございます!プロデューサーさん!今日もいい天気ですね!!」
「いや外曇りなんだけd」
「大丈夫ですよ!晴れますよ!!」
すっごいいい笑顔なんだけどなんかこう・・・オーラ的なものが卯月の後ろから見えてる・・・地味に怖いな・・・
「プロデューサーさん!いつもの『あれ』やらないでいいんですか?」
「!!プロデューサーさん!それは困りますよ!?」
「え!?だめなんですか!?」
「当たり前でしょう!?目的を忘れたんですか!?」
「うっ・・・確かに・・・」
うぅ・・・しかし卯月の『あれ』は俺にとって一日の始まりにして仕事へモチベーションが関わっている・・・やらないのは困る・・・ぐっ・・・
「目的が何なのかは後で聞くとして・・・」
「ヒィ」
「プロデューサーさん?どうするんですか?」
「・・・お願いします!!」
「プロデューサーさぁん!!!!」
すまないちっひ・・・卯月には勝てなかったよ・・・
「じゃあいきますよ・・・」
「はい!」
「えへへ♪ぶいっ」ピース
「あぁ^~」
「あぁぁぁ目的が・・・」
「プロデューサーさんはこれがないと仕事ができませんからね!」
「あぁ^~卯月のえへ顔ダブルピース最高なんじゃ^~」
あ^~卯月可愛すぎるんじゃ~笑顔に浄化されるぅ~仕事へのモチベ上がりまくる~
「卯月最高なんじゃ^~」
「じゃあレッスン行ってきますね!」
「・・・いってらっしゃい卯月ちゃん・・・」
バタン
「・・・・・」
「あぁ^~」
「・・・・」ドスッ
「ぐふぉ!?」
「・・・何してるんですか・・・」
「・・・はっ!!俺は何を!?」
「・・・年下に遊ばれるってどうなんですか・・・」
「あっ、遊ばれてませんよ!?ただ仕事に対してのやる気をもらってるだけです!!」
(あれこれ・・・まさかとは思うけど・・・プロデューサーさん・・・)
「気を取り直して次行きましょう!!」
(もうし~らないっと)
ガチャ
「おっはようございま~っす!」
「おはよう未央ちゃん」
「ちひろさんおはようございます!」
「おはよう本田さん」
「誰!?」
「え?ひどくない?」
みんな俺が名前呼びやめただけでひどくない?
「ちひろさんまたなんかやったんですか」ヒソヒソ
「やってませんよ!なんで毎回私が何かやった感じになってるんですか!?」ヒソヒソ
「え?そんな感じがするから?」ヒソヒソ
「それはひどいと思います」ヒソヒソ
私は皆さんに一体どう思われているのか後で聞いてこようかな・・・聞きたくない答えが返ってきそうで怖いけど。
「じゃあプロデューサー?どういう風の吹き回しかな?」
「おぉ・・・本田はすごいな」
「さん付け忘れてるよ」
「なんか本田はさん付けが似合わない」
「ひっど~い!」
未央は凛や卯月と違って怒ったりとかはしないんだな・・・良かった。さすがNGの良心。
「なんか失礼なこと考えてない?」
「気のせいだぞ本田」
「そう?あと聞きたいけど、それってもしかしなくてもしまむーとかしぶりんにやった?」
「やったよ?凛からはすっごい睨まれて、卯月はひたすら『卯月です!』って言われた」
「私はプロデューサーを許しません」
「急になにを!?」
え!?なんか俺未央の地雷踏んだか!?
「じゃあプロデューサーレッスン行ってくるね・・・すっごく行きたくないけど・・・」
バタン
「・・・未央ちゃん・・・」
「ちひろさん・・・俺何かしましたか・・・?」
(未央ちゃん分かる・・・分かるわ・・・後で何が起こるか想像できてしまったのね・・・)
「ん~とりあえず次行きますか」
ガチャ
「おはよう。ちひろさん」
「おはようございます、加蓮ちゃん」
「おはよう、北条さん」
「・・・プロデューサー・・・今なんて?」
「北条さんって言ったけど・・・」
「・・・ごふっ!」
「かれぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
吐血!吐血しよったぞこやつ!!
「大丈夫か加蓮!!」
「ぷろ・・・でゅーさー・・・」
「加蓮!!」
「私のこと・・・名前で・・・呼んでくれるよね・・・?」
「呼ぶ!!呼ぶからしっかりしろ加蓮!!」
「私のこと・・・好き?」
「好き!!大好きだから!!」
「愛してる・・・?」
「え・・・それは・・・」
「がふっ!」
「かれぇぇぇぇん!愛してる!愛してるからぁ!!・・・あっ、アイドルとしてな!?」
「ん・・・」ピッ
「・・・ぴっ?」
うん?なんか機械音したけど・・・まさかなぁ・・・ハハハハ。あれ?加蓮さんその手に持ってるまるでボイスレコーダーのようなものは何かな?ん・・・?
「言質・・・とったからね?」
「えぇ・・・あの・・・吐血は・・・」
「大丈夫・・・毎日これ聞いて寝るから・・・」
「やめてください!!俺が恥ずかしぃ!!」
「じゃ♪レッスン行ってきま~す♪」
「かれぇぇぇんんん!!!!」
バタン
「・・・ちっひ・・・」
「自業自得乙」
「ひどい!!」
「そんなことしてるから罰が当たったんですよ」
「でもあれはやばい!!ほかのアイドルに広められたらやばい!!」
「知りませんよ!!」
「・・・っていうか今日珍しくみんなバラバラじゃないですか・・・?」
「そういえばそうですねぇ・・・加蓮ちゃんとかは奈緒ちゃんと一緒にいつも来ますし・・・」
・・・流れ的にいくと次は奈緒になるだろうが・・・今日だけ珍しく別々に来たのかな・・・?
~ドアの向こう側~
「やった♪」
「ちょっと加蓮なにそれ?ボイスレコーダー?」
「そうだよ~いいの取れちゃった♪」
「聞かせてよ」
「やだ♪」
「・・・なんか怪しい・・・それっ!」
「あぁ!!」
ピッ
『私のこと・・・愛してる・・・?』
『かれぇぇぇぇん!愛してる!愛してるからぁ!!』
「・・・・・」
「・・・・・///」
「ふんっ!!」
バキィ
「ああああぁぁぁぁ・・・・」
「加蓮・・・抜け駆けはなしって・・・言ったよね・・・?」
「凛・・・まぁいいけどねぇ・・・」
「・・・なにその余裕・・・」
「実は・・・あのレコーダーって録音されたら私の携帯に直接保存できるようになってるんだよねぇ・・・」
「・・・・・」
「・・・・じゃあね♪」ダッ
「逃がすか!」ダッ
「あの二人は元気だねぇしまむー」
「私は問題ないです!!」
「・・・しまむー?」
「えへへ♪・・・だって・・・」
「・・・ひっ」
「プロデューサーさんは私の笑顔がないともう生きていけないんですよ・・・♪」
・・・・・
ガチャ
「おはようございま~す」
「あら、奈緒ちゃんおはようございます」
「おう、おはよう神谷」
「・・・おはよう・・・プロデューサーさん・・・」
「お、おぅ・・・」
入ってきたときは普通だったのにそこまでテンション下がるか!?
「・・・ちひろさん・・・会議室に来て・・・」
「え・・・えぇ・・・」
「・・・・・」
~会議室~
「ちひろさん・・・」
「ど、どうしたの奈緒ちゃん・・・?」
「あたしプロデューサーさんに嫌われたのかなぁ!?」
「ええ!?急にどうしたの!?」
「だって・・・だってぇぇぇ・・・」グスッ
奈緒ちゃん・・・急に名前で呼ばれなくなったからきっとプロデューサーさんに嫌われたと思っているのね・・・
「ちひろさぁん!!」
「大丈夫!大丈夫だから奈緒ちゃん!」
「本当かぁ・・・?」
「本当よ本当・・・ね?だから泣いたらダメですよ?」
「うぅ・・・」
「じゃあほら・・・これあげるから・・・」
「・・・ん・・・?ボイスレコーダー・・・?」
「そうよ・・・これでプロデューサーさんから言質とっちゃいなさい!」
「はっ・・・はぁ!?」
あ、元気になったわね。
「いや・・・でもそれは・・・」
「・・・このままだと、加蓮ちゃんとかにプロデューサーさん取られちゃうわよ?」
「・・・でもぉ・・・」
きっと加蓮ちゃんは言質取ったからそれを武器にこれからまわりを潰していくんでしょうね・・・しかしそれは私が許しません!NG・TPのなかでも一番の乙女!神谷奈緒ちゃんを私は応援します!!
「頑張って!!」
「・・・分かった・・・!」
ガチャ
「・・・お?戻ってきたのか・・・」
「な・・・なぁ・・・」
「なんだ?」
「ぷ・・・プロデューサーさんは・・・私のこと・・・嫌いか・・・?」
「何言ってんだ?そんなわけないだろ?確かに素直じゃないところはあるとおもうが・・・」
奈緒は可愛いぞ?少し褒めたらテンプレで照れてるし。『バカじゃねぇの!?』って言いながら後ろ向いて密かに喜んでるとか可愛い過ぎるだろ・・・
「可愛いから問題ない」
「なっ・・・/// ちがっ・・・そうじゃなくて!!いや・・・でもそれで・・・好きなら・・・///」
「言葉じゃ信用できないか?」
「・・・え!?」
「ふむ・・・奈緒が勘違いをしているということを身体で分かってもらうか・・・」
「なっななななな何する気だぁ!!」
「ん?・・・なんだと思う・・・?」
「っっっっっ///プロデューサーさんのバカぁぁぁぁ!!!」
バタァン
「・・・・・」
・・・・・普通にハグをするだけだったんだがなぁ・・・やっぱり奈緒って可愛くて弄りがいがあるなぁ。
「・・・・」
うっわすっごいジト目してる緑黄色の服着た三つ編みの同僚が来た。
「・・・・・」
ピッピッピ
「・・・ん?ちひろさん誰に電話を・・・」
「もしもし早苗さん?」
「ちょおおおお!!?!?」
「ここに女の子泣かせた上にセクハラをしたプロデューサーさんとかいうやつがいるんですけど・・・」
「やめてええええ!!」
その後、数分後に早苗さんが現れてまゆが現れて色々カオスなことになったのはまた別のお話です。
地の文とか言いつつ書き終えてみたら9割がた会話文だった(衝撃)
ルートアイドル書くときどのような感じがいいか
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そのアイドルとのイチャラブ
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完全修羅場
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寝取られ(別アイドルに)