「~~~~~~!~~~ハハハハハ!フハハハハハハハ!」
.......騒がしい、何があった?寝ている間に何があったというのだ?
あれか?山賊が攻めてきて冒険者が最高にハイになったのか?
ともかく、目視しない事には始まらない。
目を開け辺りを見渡してみると、変な仮面をつけて笑いながら地面に片膝をつけたダクネスがいた。
何だあれは?遂に頭が逝ってしまわれたか?それとも反抗期と
どちらにせよ直さないといけないな。斜め四十五度から叩いたら直るだろうか?
「おいゴルゥアァ!ダクネスにいきなり魔法ぶちかますな!心臓に悪いだろ!」
どうやら片膝をつけてるのはアクアが魔法をぶちかましたからのようだ。
でもアクアの魔法は補助だったりアンデッドを浄化したりする魔法だった気がするが?
「安心なさい!今の魔法は人間には害はないわ!なんか邪悪な気配突っ込んできたから何となくで撃ち込んでみたんだけど.....」
邪悪?ダクネスは邪悪ではないからあの仮面が呪われてるなりなんなりしてるのだろう。
個人的にあの仮面のデザインは好きなのでもし残せる場合は譲って貰おう。
「そうなのか...ってそういってる場合じゃねぇ!おいアクア!ダクネスは今、魔王軍幹部に体を乗っ取られかけている!相手の正体は悪魔だそうだ!お前の得意分野の相手だろ!?」
「ま、魔王軍幹部!?」
セナさんや、大声出さないでくれやしませんかね。いや気持ちはわかるけどさ。
ところでその魔王軍幹部は何処に?まさかあの仮面か?
「そう!そのまさかよ!我が名はバニル!地獄の公爵にして魔王軍幹部が一人。大悪魔、バニルである!」
....その大悪魔様は何故足元の石ころを蹴飛ばしたりしているのですかねぇ?
口だけ?口だけ乗っ取ったの?それ意味なくね?
「フハハ!聞かれたならば答えねばなるまい!ただ名乗りを上げるために一旦口だけを優先的に乗っ取っただけよ!」
あ、そう。それで?
「いや、何も無いが?」
......なんだコイツ。
「何だとは失礼だな人の魂を持つ獣よ、もう少し礼儀を知ったらどうだ?」
悪魔に向ける礼儀はねぇ!天使に向ける礼儀もねぇ!一神教に向ける礼儀もねぇ!
「...ふむ、その体になった貴様に欲情していた小僧はなかなかいい悪感情を出してくれたのだがな...」
生憎ともう一人愉悦部がいるのでそのような挑発は効きませぬ。というかカズマ少年ェ..。
「よ、欲情なんてしてねぇし!?ちょーっと視線が行っちゃっただけだし!?」
カズマ少年が叫ぶ。が、周りからは冷たい視線しか来ない。だろうな。
「てか馬鹿やってる場合じゃないぞ!さっさとムッコロしてダクネスを解放しないと!」
「そうね!あのとっても臭い悪魔を滅却しないと!悪魔滅ぶべし!イヤー!」
悪魔って臭いのか。ミラボレアスとかも臭いのだろうか?
「フハハハハ!やれるものならやってみるがいい!簡単に倒せるとは思わぬようにな!」
「いいでしょう!いいでしょう!その言葉、忘れないでくださいね!」
「おい待てめぐみん!当たる確率が低いうえにダクネスが犠牲になるからやめろ!」
当たる確率は確かに低いだろうな。詠唱中に攻撃してくるだろうし。ダクネス?無視安定。
実際食らっても効かないだろう。むしろ回復しそうだ。
「いいえッ!もう限界ですッ!放ちッ「やめろつってんだろこのバカ!」んんー!」
めぐみんの ばくれつまほう! しかし かずましょうねんにとりおさえられてしまった!ばにるにとどかない!
「フハハ!吾輩を前に仲間割れか?よかろう。纏めて倒してくれる!」
「そんな事はさせねぇよ!」
背後に控えていた
「フンッ!」「トゥ!」
「ハッ!」「トゥ!」
「フハッ!」「ヘヤー!」
「フハハ!」「モウヤメルンダ!」
アスランでもしているのか、あっけなく瞬殺された。
まるでハゲの髪のように、無双ゲーのモブのように、ハンターの周りを鬱陶しく飛んでいるランゴスタのように、一航戦の口の中に消えていく食べ物のように、SDXのデータのように、彼岸島のレジスタンスのように、カズマ少年のように、それはそれはあっけなく散った。
「さぁどうした?まだ胴体が斬られただけだぞ かかってこい!魔法を出せ!!体を回復させろ!!胴を再生させて立ち上がれ!!剣をひろって反撃しろ!!さぁ戦いはこれからだ!!お楽しみはこれからだ!!ハリー!!ハリーハリー!!ハリーハリーハリー!!(cvジョージ)」
あかん、吸血鬼でもチートなお方が憑依されておられる。勝ち目が全くなくなる。
というかおんし悪魔じゃろ!何で吸血鬼になっとるんじゃ!ヘルシング卿ぶつけんぞ!
「もうやめて!冒険者たちのライフはゼロよ!(なお、後で蘇生する模様)」
ここでカズマ少年もネタに走る。ドウシテコウナッタ.......。
~~~~♪~~~~~~~~~~♪
そして鳴る場違いな笛の音。誰だふざけた奴は!
「
月へ帰r....!?
声をした方を向き、姿を確認すると...そこには大木の枝の上に乗り、ウシワカの恰好をした店主が!
「
おや、名前のところにノイズが掛かって全く聞こえなかったな。まぁいい。
「ぬ!?いきなり何だ!?」
「何でもないとも。ただユーの命を貰いに来ただけさ」
「フハハ!そう来るか!よかろう。かかってくるがいい」
「グッド!そうこなくっちゃ… では我が愛刀 ピロウトーク の調べを――――――――
――――思う存分 聴かせて あげようか!」
....コピーしたのか、ピロウトーク。あれ地味にカッコいいけどさ。
そもそも何しに来たし。賞金首狩りにでも転職したのか?店主が金に困るわけないだろ!偽造できるし。
ということはあれか、暇つぶしか。暇つぶしに魔王軍幹部の首を取りに来る本屋ってなんだろう。
「レッツ ロック ベィビィ!」
言ってくれました、例のセリフ。とことんノリノリだな。
そんでもって突撃していく。
「フハハハ!」
「フフフ」
なにわろてんねん。展開が意味不明だよ、どうにかしてるよ。頭が。
「....どっから可笑しくなったんだろうなぁ..」
バニルがダンジョンから出てきた所だろうよ、カズマ少年。
諦めるのだ、理不尽は対抗出来ないからこそ理不尽なんだ。一般人が逸般人に勝てる訳がないのだ。カズマ少年もそこそこ逸般人に近いと思う。鬼畜度が。
とゆうかほんとどうしようか、そこでライトセーバーモドキと直剣でせりあってる奴ら。
そもそもどうしてここに来たんだっけ?......まぁいいや。
「もう俺達いらなくね?帰ってもいいよな。魔法陣も消したし、魔王軍幹部もどうにかなりそうだし」
カズマ少年が目を鮮度の低い魚のようにしながらつぶやいた。
簡単に言えば目が死んでる。
「そうですね、爆裂魔法を撃っても何故か弾かれそうな予感がしますし、完全に要らない子です。私達」
めぐみんもまた、目を腐らせながらそう言った。
「何言ってるのよ!ダクネスがクソの中のクソである悪魔に憑りつかれているのよ!?仲間の私達が助けてあげなきゃ!」
「...そう言われてもなぁ、クッソ弱い俺にあれの中に参加しろと?めぐみんも爆裂魔法しかできないしアクアだってサポート要員だろ?大悪魔と逸般人の戦闘に入れる奴なんて俺たちのパーティーの中じゃ...」
そこで区切ってこちらを見てくる。こっちみんな。
「..タマミツネならいけるか?俺達とは違って強いだろうし..」
野生で生きてきた感を舐めるな、あの戦闘に関わったら少なくとも瀕死になると私の感が言っている。
要約すればやめてくださいしんでしまいます、だ。
「うむむむむ....あっ。そういえば人間は殺さないとかどうとか言ってたような気がするな。それを利用すれば倒せるか?」
人間は殺さない=人間以外は殺す=私と自称神のアクアは殺される。
神は言っている―――ここで死ぬ定めではないと..。
というわけでカズマ少年とめぐみん、頼んだ。私では無理なのでな。
「ええ...どうしろってんだよ。いっそダメもとで爆裂魔法をぶち込んで見るか?」
「撃ち込むならあの魔道具を持っている人には退いて貰いませんとね。巻き込んでしまいます」
「よし、それでいこう。.....おーい!ライトセーバー持ってる人!爆裂魔法撃ち込むから退いてくれ!」
その声に反応して、店主が一瞬で姿を消す。木の葉一枚を残して。
「フハ!?何処へ行った!?ッといかん。爆裂魔法はさすがの吾輩でもまずい、撤退せねばっ!」
「逃がさないわ!『セイクリッド・エクソシズム』!これでも食らってなさい!」
アクアの魔法を食らってバニルはよろける。
「いいところを貰っていけるなんて最高です!行きますよ!『エクスプローーージョン』ッッ!!」
「クッしまった!ぬわーーーーー!!」
爆裂魔法に包まれ、後にはクレーターと、ヤムチャしやがって...なポーズのダクネスが残った。
~~~
大体一週間後
バニルを倒したことでカズマ少年は表彰され、嫌疑は晴れたらしい。
今頃ギルドはお祭り騒ぎだろう。凄く嫌な予感がして私は行かなかったがな!
後は、コスプレした店主の事がばれてなくて、謎の賞金狩りとして噂されてるとかなんとか。
そうそう、ウィズの店と店長の万屋が手を組むとかなんとか。
ウィズの店に新しく入った店員の提案だとか。
あと物凄く店長とその店員は気が合うそうだ。この作品は愉悦れる、この作品は愉悦れないそんなことを話しているそうだ。そのうち香辛料くさい目が死んだ神父のようなラーメン屋が追加されそうなメンバーだな。
話が逸れたが、その店員は大柄で、変な仮面を付けていて、一人称が吾輩だそうだ。
特定余裕過ぎやしませんかねぇ。仮面と吾輩で特定するの容易すぎるだろ。何でしれっと復活してるんだよ。
そら愉悦仲間にもなるわな!人間の悪感情が食べ物ですもんねぇ!
ふぅ...もういいや、寝よ。( ˘ω˘)スヤァ
後悔も反省もしていない。そして全くと言っていいほどないタマミツネ要素。
ネタをぶち込み過ぎて今後どうするべきか分からなくなってきた。